太った中年

日本男児たるもの

床屋とバクラ

2011-04-22 | weblog

パサイの叔母さんが経営する床屋が思わしくなく妻にやってみないかつー申し出があってマニラへ来たワケだが実際の収支表を見てみるとこれは目も当てられないほど悲惨なもので、去年の4月オープン以来、カンティーン(食堂)が生む利益を食う形になっていた。つまりは赤字続きで、妻が経営を肩代わりしたところで、お店が好転して黒字になる保証はない。であるから叔母さんの申し出を妻は断り、床屋の2階で空いている部屋を借りて住むに止まった。でまあ、その後叔母さんの勧めで米屋を始めることになるがそれはまた後日エントリーすることにして、では床屋がその後どうなったか、閉店の憂き目に遭うのかどうか記してみたい。

昨年10月中旬、床屋の2階に住みついたとき床屋のスタッフは上記写真顔の汚いバクラ(オカマ)ディンプルと前エントリーのワンちゃん2人だけだった。彼ら2人は店舗に寝泊まり、食事はカンティーンで済ませ、その経費を差し引いた分のお給料を貰う契約をしていた。床屋を渡り歩いてきたワンちゃんに言わせると住むところと食い物が保証された雇用者として実にいい契約らしいが、それはさておき、この契約のポイントはカンティーンの食費。叔母さんなら自分の経営するカンティーンで食費を原価処理できるが、経営を肩代わりした場合、食費は売価処理になる。つまり赤字が拡大することになり妻でなくとも営業権譲渡など不可能となる。このことは叔母さんも気付かず、従って現状のまま黒字に転化することを考えなくてはならないのである。

とはいえオープン以来の赤字経営がそうそう変わるものではない。ヒマな床屋のまま2ヶ月が過ぎたある日、ディンプルが「故郷のパンガシナへ帰る」とだけ言い残して突然エスケープしたのだ。困ったのは叔母さんで、仕方なく別のバクラと契約した。やって来たのは43歳土人バクラのジャマイカ。そしてクリスマス・シーズンと重なってジャマイカが大勢のお客を連れてきたため事態は一気に好転、お店は大忙しとなってスタッフを増やした。ところでジャマイカは他のお店と掛け持ち契約で常駐ではない。しかも仕事は非常に遅くて時間が掛る。忙しい店になったが、時間のロスが大きく然程利益は出ない。さらにジャマイカはバクラ特有のおしゃべりでチスミス(噂話)発信源。有らぬ噂を嫌う叔母さんは結局ジャマイカとの契約を1週間で打ち切った。

その後も多少スタッフのことで問題が生じたが年が明けてから安定した体制になった。赤字経営は黒字になり、ヒマな店が忙しい店へと劇的に転化してメデタシ、メデタシ、となったワケだが、まだお店とバクラのドラマは終わらない。突然エスケープしたディンプルは、故郷へ戻らず、別のビューティーサロンへ移ろうしたが売り込みに失敗。昨年末、再び雇ってほしいと願い出たが叔母さんはそれを拒否。そして先月、叔母さんは近所にカンティーンの2号店を出店し成功した。床屋の2号店も計画中で、そのため今度は叔母さんがディンプルを呼んで先月末からまた昔のようにワンちゃんと一緒に寝泊まりしている。ディンプルの顔は相変わらず汚い。

現在、マネージャーになったワンちゃんと床屋とバクラの問題ついて飲みながら話し合ったことがある。ワンちゃん曰く、ジャマイカの件で明らかになったが、お客、特に男性客は日本でいうところのお姉言葉で話すバクラを嫌う。だからバクラがいる床屋は自ずと客足が遠退く。床屋にとっておしゃべりバクラはアンラッキーな存在つーワンちゃんの分析はどうもそのようだ。人の持つ技術、資質に依拠するビジネス、友達のベイブがやっているスパがまさにそれで、例えマッサージの技術があろうとも接客態度が悪ければ即クビだから。

今後、顔の汚いディンプルがどうなるか、変化があったらエントリーしよう。

43歳土人バクラのジャマイカ。以下、18禁ネタ。

前エントリーでジャマイカとジャマイカの愛人バクラ、ワンちゃん、プリンスの4人で酒盛り。センズリライフのワンちゃんは愛人バクラに連れられて悲しき買春へ行ったことを記した。ワンちゃんを待っている間、ジャマイカと2人だけになり、プリンスはジャマイカの呪われたバクラ人生を聞くハメになったのだ。

ジャマイカの出身はミンダナオ某所。そこで10歳まではごく普通の少年として育つ。そして運命の日を迎える。地元のフェスティバルで町はドンチャン騒ぎ。フェスティバルが終わり町は静まり返える。夜中、寝ているジャマイカは近所のお兄さんによって起こされトイレに連れていかれる。そこでケツにタップリのローションを塗られ、初体験。翌日、学校へ行くと女の子にまったく興味がなくなり自分の運命を悟ったそうだ。

フィリピンのバクラについて太った中年ホームページのコラム、ミチコデラックスを参照してもらえばわかるが、初渡航の際、いきなりバケモノバクラに会い免疫ができた。ジャマイカもミチコと大体似たようなバクラ人生を歩んできた。10代のころは変態ホモオヤジに弄ばれバクラ・バーで働く。大した興味を示さず聞いていたので変に思ったのジャマイカのほうだった。ただ関心があったのはバクラの老後の生活設計でそれを聞いた。

ジャマイカは老後のための貯金なんかしないでビューティーサロンで稼いだお金は全部遊びに使うと答えた。その遊びが奮っていた。若い頃、サディスティック変態ホモオヤジから両手を後ろ手に縛られチンコをナメさせられた快楽が忘れられず、若い男を集め、お金を渡し、ビールを飲ませ、両手を後ろ手に縛ってから若い男のチンコをナメまくる遊びが最高だといった。聞いていて目まいがした。神をも怖れぬ変態プレイだ。

ヘタクソな英語で身振り手振りを交えて語るジャマイカのパフォーマンスは忘れようにも忘れられない。