頑張れアニータ！！

数年前に、青森の県公社の職員から何億もの金を貢がれ、返済しろと迫ったら「もう使ったわ」と言ったチリ人、アニータ。
一躍時の人となり、そのまま消えていくのかなあ、と思っていたら、ＣＤ出したりＴＶに出演したり、ラジオに出たり映画出たりで、チリでも「ゲイシャ」の愛称で人気者らしい。

その彼女が先日、売春斡旋容疑で逮捕・起訴された。
で、今は塀の中にいるのだが、塀の中でも叫んでいるらしい。

が、その叫びを聞いてみると、思わず嬉しくなるような内容だった。

アニータは、売春を斡旋した先は、日本のヤクザだというのだ。
いやっほう！！！最高だぜアニータ！！！
何故、俺がこんな喜ぶのか。
アニータはこう言う
「悪いのは日本よ！！日本のヤクザが女を欲しがるからいけないのよ！！！全部ばらしてやる！！！」と。
つまり、アニータが日本の人身売買の実態を暴き、日本に国際社会で恥をかかせることによって、人身売買問題に消極的な日本政府の腰を蹴っ飛ばすような事態になるかもしれない、と思ったからだ。

日本の人身売買は、普通の人が想像する以上にひどい。
誘拐まがいの方法、シャブ漬け、詐欺などなどの方法で、中南米や東南アジアの貧しい女性を日本に連れてきて、強制的に売春させている。
しかもさらに最悪なのは、その店を警察が摘発したら、彼女達を「被害者」ではなく「加害者」として扱い、入管に引き渡していたということだ。
まあ、強制送還に関しては、法改正されて、今ではしっかりと「被害者」として認定してもらえるらしいが、そこに行き着く先までに一体何年が費やされたのか。

アニータが騒ぐことによって、政府が本腰を入れて人身売買事情に取り組んでくれるならば、これほど嬉しいことは無い。
アニータ！全部暴露しろ！ヤクザの実態を暴け！
頑張れアニータ！！！



恐らく、この題名を見て不愉快になった人もいるかもしれない。
何と言ったって、アニータは青森県民の金を持ち逃げしたようなものなのだから。
俺も、当初は彼女が嫌いだった。
が、どうせ彼女を責めても金は返ってこないわけで。
アニータが青森の金を散財することで、チリ人の人たちが少しでも潤ったのだから、そんならいっそのこと、青森県はチリの大都市の一つとでも、友好姉妹都市として提携してしまえ。アニータはそのマスコットガールだ。

こう考えた方が、建設的な気がする。