愛煙家の多事総論

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もはやかくれんぼ?イリュージョン?

2008-04-10 22:38:24 | 国際情勢
孔明の罠ならぬ天功の罠・・・ならぬ、サンフランシスコの罠。北京五輪聖火リレーが今日行われた、が、抗議する人間も賛美する華僑も「あれ?聖火何処?」という事態に陥った。サンフランシスコ当局が、なんと15分前にコースを変更し、聖火を開始と同時に隠してしまったからだ。

聖火リレー、コース変更=走者が突如消える-「奇策」で大きな混乱回避・米シスコ

【サンフランシスコ9日時事】北米で唯一となる北京五輪の聖火リレーが9日午後(日本時間10日午前)、サンフランシスコで行われた。市当局は安全確保のため、コースを突如、全面的に変更。「奇策」は奏功し、大きな混乱は避けられたが、ルート変更に気付き、慌てて駆け付けたデモ隊が警備の警官ともみ合う場面もあった。
 聖火リレーは中国批判の格好の標的になっており、ロンドンやパリでは激しい妨害行為が起きた。サンフランシスコでも中国のチベット政策や人権問題を批判する大規模な抗議行動が予想されたため、市当局はコース変更と短縮に踏み切り、予定していた大規模な閉会式の実施も見送った。
 トーチに点火後、走者は突然、トーチを持ったまま倉庫の中に入った。「トーチが消えた」と見物客が騒然となる中、警察車両がトーチを3キロ以上離れた場所へ搬送。計画にはなかった大通りでリレーが始まり、デモ隊は虚を突かれた。
 走者の周囲を数十人の警官が警護し、その周りをさらにオートバイやパトカーが囲みながら移動。沿道は、リレーを見守る市民より警官の数が多いという異様な光景だった。
 距離短縮に伴い、走者2人ずつがトーチを持った。予定していた約80人の走者のうち、混乱を恐れ、少なくとも3人が辞退した。リレー妨害などによる逮捕者は確認されていない。 
 サンフランシスコでは7日、観光名所ゴールデンゲートブリッジ(金門橋)に男女3人がよじ登り、「チベットに自由を」と書かれた横断幕を掲げた。また、市議会も「聖火を懸念と抗議で迎える」との決議を採択していた。
 聖火リレーは今後、アルゼンチンのブエノスアイレスなどを経て、26日に長野で行われる。(了)


聖火、米サンフランシスコでは異例の“隔離リレー”

【サンフランシスコ=飯田達人】北京五輪の聖火リレーが9日、米カリフォルニア州サンフランシスコで行われた。

 沿道には、中国のチベット暴動鎮圧に抗議する人権団体メンバーら多数が集まったが、主催者側が当初予定していたコースを全面的に変更、短縮し、終了式典も中止するなど異例ずくめの形で行われた。ロンドンやパリで発生した混乱は避けられたものの、市民からは“隔離リレー”に不満の声も上がっていた。

 同日午後、出発前の式典はほぼ予定通りに始まった。ところが、第1走者が近くの倉庫に消え、その後は発表されたコースとは全く別ルートを走行。予定の10キロは約半分に短縮され、約2時間で終了した。

 メールで情報交換したチベット支援メンバーらが次々にコースに駆け付け、行く手を阻もうと路上に座り込み、警官に排除される場面もあった。当初のゴール地点には数千人が詰めかけたが、終了式典も中止となった。

 こうした事態に対し、チベット人高校生タシ・ドージさん(17)は「リレー中止に追い込みたかったが、コース変更までさせたので抗議は成功だ」と話した。一方、沿道で約9時間待ち続けたという中国系のヒュイ・チャンさん(38)は「聖火を祝福したかったのに残念」と肩を落としていた。

 地元紙などによると、コース変更が決まったのは出発の約2時間前。警備当局は出発直前、当初コースの警官数を増やし、陽動作戦を展開する念の入れようだった。





職場で

「聖火リレーが消えた!」

という情報を聞いたとき、「はあ?」と思ったが、詳細を知るにつれて

うははははは

と笑いが止まらなくなりました。

未だかつて、群集にアピールするための聖火を隠して走る聖火リレーがあっただろうか

ベルリンやモスクワ五輪よりひでえ。

結局、予定のコースに陣取っていたチベット派も中国派も、思いっきり肩透かしを食らう形となった。
当の聖火リレーも、群集が誰もいないコースをただひたすら走るのみ。誰も応援してくれない、見てくれない、罵倒も無い。そんなコースを、3桁に上る警察官の護衛隊と、中国から派遣された武装警察とともに黙々と走る。
ランナーが手を振っても、誰も返してはくれない。それどころか、手を振ったところで護衛の人数が多すぎて見えるかどうかも怪しい・・・。


いかん、涙が出てきた・・・

史上最も寂しい聖火リレー

が現出されちまったわけだもんなぁ。
そりゃ、中国に対してはこれっぽっちも同情しないが、ランナーには同情するよ・・・。
この晴れの舞台、きっと楽しみにしていただろうに、誰も応援してくれないし、走ったと思えばすぐにトーチを渡す(何せたったの6キロだし)。後に残るのは寂寥感だけだ。

な、泣ける・・・。
正直なところ、大騒ぎになろうと妨害されようと、人に注目されるだけマシだったんじゃないだろうか。
ここまで誰も見てくれない聖火リレー。だというのに中国は

<聖火リレー>中国・新華社は「成功」のコメント伝える

【北京・浦松丈二】中国国営・新華社通信は10日、米サンフランシスコの五輪聖火リレーについて「成功した」との周文重駐米大使のコメントを伝えた。リレーコースの短縮や変更については「安全上の理由」と報じただけだった。



あれが成功だってんなら、どんなもんだって成功だと言えるよ。
まあ、本気で成功だと思っているわけじゃないだろうが・・・。つーか、中華主義の為に「成功」としか言えないのならば、その傲慢さをどうにかしない限りこれから先も茨の道だし、本気で成功だと信じているのならば最早救いようが無い。

ロンドン、パリ、サンフランシスコ・・・中国の教科書はどうだか知らんが、少なくとも世界各国の教科書には

「ベルリン五輪の軍国主義問題、モスクワ五輪の共産思想問題、そして北京五輪の人権問題と、これら3つは恥多き、そして様々な教訓を残した五輪となりました」

とでも書かれるんじゃないのか?



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1 コメント

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「唯我独尊」派の体力はケタはずれ (リラりん)
2008-04-11 12:19:27
 こんにちはー


>あれが成功だってんなら、どんなもんだって成功だと言えるよ。


 ふふふ、愛煙家閣下のおおせのとおり。


>まあ、本気で成功だと思っているわけじゃないだろうが・・・。つーか、中華主義の為に「成功」としか言えないのならば、その傲慢さをどうにかしない限りこれから先も茨の道だし、本気で成功だと信じているのならば最早救いようが無い。

 彼らは自分の意思で

>茨の道

を選んだ以上、その道を突き進むしかありますまい。(リアクションしている側には事態が進むにつれて一層選択肢が広がっていきますが)
 
 でも、

>茨の道

をゆく「自分正義派」の体力はケタ違いですからネー。
「『自分正義派』の正義は?」
という根拠で自分達を支えている側はそれ以上の体力を温存し続けなければならないでしょう。
 けっこうしんどい。
 でも、持久戦が効く分楽だとも言える。(手段を長期スパンに持ってくればね。短期玉砕型だと、まさに今チベットの人々がこうむっているような目に合いますが)
 いずれにせよ、体力以上に知恵比べです。


>本気で成功だと信じているのならば最早救いようが無い。

 実は、本気だったりして。


 長文失礼。
 でわー



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