愛煙家の多事総論

このブログは愛煙家こと私が、世の中の色々なニュースに対して、自分勝手な評論をする駄ブログでございます。

本当にふさわしい人

2008-04-09 23:33:59 | 国際情勢
今年のピュリッツァー賞速報写真部門は、長井さんの銃撃現場を取ったカメラマンに贈られた。だが、本当に相応しいのはその写真に収められた長井さんだろうな。

<ピュリツァー賞>長井さん銃撃現場撮影の米カメラマンに 

【ニューヨーク小倉孝保】米国の優れた報道に贈られる今年のピュリツァー賞が7日、発表された。速報写真部門では、ミャンマー・ヤンゴンで昨年9月、映像ジャーナリストの長井健司さん(当時50歳)が銃撃され、路上に倒れた姿を撮影したロイター通信の米国人カメラマン、アドリース・ラティーフさん(34)が受賞した。

 ラティーフさんはパキスタン・ラホール生まれ。80年に家族で米テキサス州に移住した後、ロイター通信に入社。ヒューストンやロサンゼルスなど米国内での取材を経て、03年からバンコクを拠点にアジア各地で写真を撮影している。

 昨年9月27日、路上に倒れる長井さんを、歩道橋上から撮影した写真が受賞作となった。ラティーフさんは今年3月、来日し長井さんの妹、小川典子さんと対面している。

 ロイター通信によると、受賞の知らせを受けたラティーフさんは、「この写真が歴史に残ることがうれしい」と語った。

 このほかの受賞では、ワシントン・ポスト紙がバージニア工科大での銃乱射事件報道(速報部門)など計6部門を獲得した。

 ◇「遺品早く返る方向につながれば」長井さんの母道子さん 

 長井さんの母道子さん(76)=愛媛県今治市=は「受賞を機に、事件に再び注目が集まると思う。(遺品の)カメラなどが早く返ってくるような方向につながれば」と話した。【土本匡孝】



死の間際までカメラを離さず、自分を撃った兵士を撮ろうとした長井さん。
もしカメラが返ってきて、その中のフィルムも返ってきて、そしてそのフィルムに自分を殺した兵士の顔が、自分が最後に見たものが収められていたとすれば、「ジャーナリスト精神」を見事に体現したその写真こそ、真にピュリッツァー賞に相応しいものだろうなぁ。

まあ、返ってこないってことは、都合の悪いことがカメラに収められているってことだから、返ってきても間違いなく中身は消去されてるだろうが・・・。悔しいなぁ。



最新の画像もっと見る