渋谷区で起こった、兄による妹に対する惨殺事件。それに対し、初めて両親がコメントした。その言葉は、その家庭の歪さと狂気を表すような、吐き気のする文章だった。
<短大生遺体切断>両親が手記 兄妹の「不仲」報道否定
東京都渋谷区の短大生、武藤亜澄(あずみ)さん(20)が次兄の予備校生、勇貴容疑者(21)に殺害された事件で、2人の父衛さん(62)と母洋子さん(57)が24日、勇貴容疑者の弁護士を通じて手記を公表した。両親が克明に心境を明らかにしたのは初めてで、息子の凶行を「理解できない」とする一方で、「自由奔放」な亜澄さんの言動が「両親を悩ます元凶と思い込むようになったのではないか」と動機を推し量っている。
事件後、2人は不仲で3年間ほとんど会話していなかったと報道されたが、両親は「決して険悪ではなかった」と否定。亜澄さんが通った短大は「勇貴が懸命にパソコンで探し、やっと入学期限に間に合った」とのエピソードを紹介している。
親から見た2人の性格にも触れ、勇貴容疑者は「優しく、家族に暴力を振るうことはなかった」、亜澄さんは「気が強く、自分から非を認め謝ることのできない子供だった」と説明。「もし、(亜澄さんが勇貴容疑者に)謝ってさえいてくれれば、このような凶行に至らずに済んだのではないか」としている。
弁護士によると、両親は事件から20日以上がたち、気持ちが落ち着いてきたため手記の公表に踏み切った。勇貴容疑者は弁護士以外との接見が禁止されており、両親とは面会していないという。【佐々木洋】
両親の手記全文は次の通り。
◇ ◇ ◇
この度は息子勇貴の事件によって、世間の皆様に対し、大変なご心配をおかけしお騒がせ致しましたことを、紙面をお借りして心よりお詫(わ)び申し上げます。
私ども家族にとりましては、事件を知ったこの正月3日から今日まで、正直申し上げ、どのくらいの日時が経(た)ったものか、正確には考えられない精神状態でございます。
娘亜澄の死亡と二男の凶行とがどうしても結びつかないということが、私ども家族の苦しみ悩むところでございます。家族でさえこの情況でありますから、世間の皆様にはご理解できないことは尚更(なおさら)のことと存じます。
事件から約20日が経ち、警察のお調べが進むにつれて、事実については少しずつ解明されてきていますが、何故息子があれほどまでの凶行をしてしまったのかという点につきましては、未(いま)だに理解できないのです。
しかし、時間の経過にともない、お陰様で少し落ち着いて考えることができるようになりましたので、現在の心境を少ししたためさせていただきます。
そこでまず、亜澄と勇貴の関係についてですが、「3年間も口をきかなかったような冷たい関係」と報道されていますが、それは若干事実と違います。亜澄が在籍していた短大の入学についても、勇貴が懸命にパソコンで探し当て、やっと入学期限に間に合ったという経緯からも、兄妹の関係は決して険悪というものではありませんでした。
しかし、亜澄の他を顧みない自由奔放な性格と言動は、家族から理解されていなかったのは事実です。こうした亜澄の生活態度を見ているうちに、亜澄と一歳しか違わない勇貴は、妹が両親を悩ます元凶と思い込むようになったのではないかと思います。
また勇貴の性格ですが、優しく、家族に対し暴力を振るったりするようなことは一度もありませんでした。しかし、残念なことに、妹の亜澄は大変気が強く、絶対と言っていいくらい自分から非を認め謝るということのできない子供でした。
とはいえ、二人とも私たちにとっては掛け替えのない子供たちです。今となっては、何故あの時、亜澄が「ご免なさい」と兄に謝ってくれなかったのか、もし、謝ってさえいてくれれば、兄も我に返り、このような凶行に至らずに済んだのではないか……、と今更ながらせん無い繰り言を繰り返す日々でございます。
今後私ども夫婦は、生涯にわたり亜澄の霊を弔うとともに、勇貴が一日も早く更生できるように支え続けたいと考えております。
どうか皆様、私たちがもう少し心の余裕が持てるまでお時間をいただきたく、伏してお願い申し上げ、本手記をお届けさせて頂いた次第です。
平成19年1月24日
武藤衛
武藤洋子
正直に言って、自分はこの全文を読んだ時吐き気がした。
吐き気がした部分は赤文字にしたが、この部分を読むと、どうしても両親が「妹に問題があった」と言っているようにしか見えないのだ。
妹は家族から理解されていなかった。
兄は優しい子でした。
妹は自分から謝ることの出来ない子でした。
妹が謝っていれば、兄はこんなことをせずに済んだ・・・。
何か、おかしくないか?
あんたたちは妹さんを理解しようとしたのか?兄は本当に優しい子だったのか?妹は本当に謝ることが出来ない子だったのか?
何より、「謝っていれば殺されずに済んだ」と妹の身を案じるのではなく、「謝っていれば兄はこんなことをせずに済んだ」という兄の身を案じるコメント。
妹さんが残した日記や携帯から読み取れるのは、兄から日常的に暴力を振るわれ、家族にシカトされ、それでも家族を愛しているということ・・・。
エリート一家に生まれながら、「アイドル」という異端の道を歩くことを決めた妹に対し、お前ら家族は本当に理解してやろうとしたのか?
家族ならば、たとえそれがどんな道であれ、理解し、応援してやるもんだろ?
世間体を気にして、妹を爪弾き扱いしていたんじゃないのか?
どうしてもそう思ってしまう。
勿論、妹の方にも問題がなかったとは言わない。実際、凶行直前に兄に対してかなり辛らつなことを言っている。
もしかしたら、携帯や日記の文章は、自分から殻に篭って悲劇のヒロインを気取っているだけの妄想かもしれない。
だとしても、それでもこの両親のコメントからは妹を責めるような文意を感じ取れる。
不出来な妹の不始末を、世間に対して謝っているような印象を受ける。
自分たちの子供が一人は死に、一人は殺人犯となってしまった両親の悲しみは計り知れない。
しかし、何となく割り切れない気持ちが残ってしまった。
<短大生遺体切断>両親が手記 兄妹の「不仲」報道否定
東京都渋谷区の短大生、武藤亜澄(あずみ)さん(20)が次兄の予備校生、勇貴容疑者(21)に殺害された事件で、2人の父衛さん(62)と母洋子さん(57)が24日、勇貴容疑者の弁護士を通じて手記を公表した。両親が克明に心境を明らかにしたのは初めてで、息子の凶行を「理解できない」とする一方で、「自由奔放」な亜澄さんの言動が「両親を悩ます元凶と思い込むようになったのではないか」と動機を推し量っている。
事件後、2人は不仲で3年間ほとんど会話していなかったと報道されたが、両親は「決して険悪ではなかった」と否定。亜澄さんが通った短大は「勇貴が懸命にパソコンで探し、やっと入学期限に間に合った」とのエピソードを紹介している。
親から見た2人の性格にも触れ、勇貴容疑者は「優しく、家族に暴力を振るうことはなかった」、亜澄さんは「気が強く、自分から非を認め謝ることのできない子供だった」と説明。「もし、(亜澄さんが勇貴容疑者に)謝ってさえいてくれれば、このような凶行に至らずに済んだのではないか」としている。
弁護士によると、両親は事件から20日以上がたち、気持ちが落ち着いてきたため手記の公表に踏み切った。勇貴容疑者は弁護士以外との接見が禁止されており、両親とは面会していないという。【佐々木洋】
両親の手記全文は次の通り。
◇ ◇ ◇
この度は息子勇貴の事件によって、世間の皆様に対し、大変なご心配をおかけしお騒がせ致しましたことを、紙面をお借りして心よりお詫(わ)び申し上げます。
私ども家族にとりましては、事件を知ったこの正月3日から今日まで、正直申し上げ、どのくらいの日時が経(た)ったものか、正確には考えられない精神状態でございます。
娘亜澄の死亡と二男の凶行とがどうしても結びつかないということが、私ども家族の苦しみ悩むところでございます。家族でさえこの情況でありますから、世間の皆様にはご理解できないことは尚更(なおさら)のことと存じます。
事件から約20日が経ち、警察のお調べが進むにつれて、事実については少しずつ解明されてきていますが、何故息子があれほどまでの凶行をしてしまったのかという点につきましては、未(いま)だに理解できないのです。
しかし、時間の経過にともない、お陰様で少し落ち着いて考えることができるようになりましたので、現在の心境を少ししたためさせていただきます。
そこでまず、亜澄と勇貴の関係についてですが、「3年間も口をきかなかったような冷たい関係」と報道されていますが、それは若干事実と違います。亜澄が在籍していた短大の入学についても、勇貴が懸命にパソコンで探し当て、やっと入学期限に間に合ったという経緯からも、兄妹の関係は決して険悪というものではありませんでした。
しかし、亜澄の他を顧みない自由奔放な性格と言動は、家族から理解されていなかったのは事実です。こうした亜澄の生活態度を見ているうちに、亜澄と一歳しか違わない勇貴は、妹が両親を悩ます元凶と思い込むようになったのではないかと思います。
また勇貴の性格ですが、優しく、家族に対し暴力を振るったりするようなことは一度もありませんでした。しかし、残念なことに、妹の亜澄は大変気が強く、絶対と言っていいくらい自分から非を認め謝るということのできない子供でした。
とはいえ、二人とも私たちにとっては掛け替えのない子供たちです。今となっては、何故あの時、亜澄が「ご免なさい」と兄に謝ってくれなかったのか、もし、謝ってさえいてくれれば、兄も我に返り、このような凶行に至らずに済んだのではないか……、と今更ながらせん無い繰り言を繰り返す日々でございます。
今後私ども夫婦は、生涯にわたり亜澄の霊を弔うとともに、勇貴が一日も早く更生できるように支え続けたいと考えております。
どうか皆様、私たちがもう少し心の余裕が持てるまでお時間をいただきたく、伏してお願い申し上げ、本手記をお届けさせて頂いた次第です。
平成19年1月24日
武藤衛
武藤洋子
正直に言って、自分はこの全文を読んだ時吐き気がした。
吐き気がした部分は赤文字にしたが、この部分を読むと、どうしても両親が「妹に問題があった」と言っているようにしか見えないのだ。
妹は家族から理解されていなかった。
兄は優しい子でした。
妹は自分から謝ることの出来ない子でした。
妹が謝っていれば、兄はこんなことをせずに済んだ・・・。
何か、おかしくないか?
あんたたちは妹さんを理解しようとしたのか?兄は本当に優しい子だったのか?妹は本当に謝ることが出来ない子だったのか?
何より、「謝っていれば殺されずに済んだ」と妹の身を案じるのではなく、「謝っていれば兄はこんなことをせずに済んだ」という兄の身を案じるコメント。
妹さんが残した日記や携帯から読み取れるのは、兄から日常的に暴力を振るわれ、家族にシカトされ、それでも家族を愛しているということ・・・。
エリート一家に生まれながら、「アイドル」という異端の道を歩くことを決めた妹に対し、お前ら家族は本当に理解してやろうとしたのか?
家族ならば、たとえそれがどんな道であれ、理解し、応援してやるもんだろ?
世間体を気にして、妹を爪弾き扱いしていたんじゃないのか?
どうしてもそう思ってしまう。
勿論、妹の方にも問題がなかったとは言わない。実際、凶行直前に兄に対してかなり辛らつなことを言っている。
もしかしたら、携帯や日記の文章は、自分から殻に篭って悲劇のヒロインを気取っているだけの妄想かもしれない。
だとしても、それでもこの両親のコメントからは妹を責めるような文意を感じ取れる。
不出来な妹の不始末を、世間に対して謝っているような印象を受ける。
自分たちの子供が一人は死に、一人は殺人犯となってしまった両親の悲しみは計り知れない。
しかし、何となく割り切れない気持ちが残ってしまった。
第一、普通の人はこんなことをやりません。勇貴はそれをやってのけたのです。普通ではない次男には極刑しかないでしょう。
亜澄さんの霊は家族の弔いをしりぞけるでしょう。若く、夢に満ちあふれたうら若き女性の非業の死を私はただ悼みます。
歯医者だけが人生ではない。御両親は子育てで何か大間違いをしていたのではないかと思います。武藤家は男尊女卑の気配も濃厚なのではと思います。
故人の御霊に合掌。もう二度とこのような事件が起こらないように祈るばかりです。
今更ながらコメントさせて頂きます。
亜澄さんの記事、いろいろなコメントを見ました。どう考えても亜澄さんに批があったとは思えません!
亜澄さんを知る人のコメには凄く礼儀正しい人で優しい人だったと!
あと、次男から暴力を受けており部屋に逃げ込んだときにドアを蹴られたと、それを知っていたはずの両親は何も言わなかったと、亜澄さんが言ってたと、兄の暴力で家に居たくなくて家出したこともあると!
しかし亡くなってしまった亜澄さんのことを悪く言って次男の罪を少しでも軽くしたい考えだろうけど、死者を悪く言うこと自体常識外れだし実の娘だろうが!死人に口なしか!
亜澄さんがうかばれませんよ!二十歳という若さで命を奪われ、夢に向かっていた実の妹を殺し、バラバラにした!
普通の人間のやることじゃないってことを、皆さんに忘れてはいけないと思います❗
どうか亜澄さん安らかに!ご冥福をお祈り致します。