愛煙家の多事総論

このブログは愛煙家こと私が、世の中の色々なニュースに対して、自分勝手な評論をする駄ブログでございます。

ラスト・ダンス

2006-07-09 17:13:35 | 独W杯
昨日のドイツ対ポルトガル戦で、カーンとフィーゴが代表を引退した。そして今日の決勝戦で、ジダンが現役を、トッティは代表を引退する。また、今引退せずとも、次回W杯までには引退するであろう選手は多い。
それに、予選敗退の日本から中田も現役引退、決勝まで手が届かなかったブラジルのロベカルもイングランドのベッカム(こいつは流動的だが)も代表引退。そんな選手達が求めた決勝の舞台。

ついに最後の戦いの幕が上がる。


と、その前に・・・。まず昨日の試合の寸評から。これでドイツの試合(W杯時の)について語ることもなくなるかと思うと悲しいぜ・・・。


最初こそポルトガルがキツイ当たりでドイツに攻撃を許さなかった。前半はおお互いチャンスこそ作ったものの、決定的な見せ場はなく・・・いや、見せ場はあった。カーンの好セーブの連発だ。今まで出場できなかった鬱憤を晴らすかのように、カーンは好セーブを連発した。これが最後だからなのか、チームの勝利を心から願ってなのかは分からないが、昨日のカーンは4年前MVPを獲得した時と同じくらいの輝きを見せてくれた。そんなカーン相手にポルトガルも攻めあぐね、そのまま後半へ。
そして、後半に入ってから1人の男が大爆発する。

大会前から俺も一押ししていた、選手。実質この試合を1人で決めたとまで言っていい男。

シュバインシュタイガー!!


56分に、ポルトガルGKリカルドの逆を突くシュートをシュバインシュタイガーが決めると、あとはシュバイン祭り。
わずか4分後、FKから強烈なシュータリングを放つと、ポルトガルのプティがクリアし損ねて素晴らしい形のオウンゴールを誘う。
そして78分にエリア外から正確、かつ強烈なシュートを放ち、3点目を決めた。
試合は、彼の大活躍で決まった。
その後、クリンスマンは今までの試合で出ていなかった選手を出し、GKのヒルデブラント以外は全員W杯に出場したことになった。

また、ポルトガルも一矢報いた。これが代表最終戦となるフィーゴが途中出場して、フィーゴらしい職人的なFKを放ち、ヌーノ・ゴメスの得点をアシスト。

3-1で、ドイツが勝利した。

大会前からちっとも期待されていなかったドイツ。決勝Tで難敵を次々と喰らい落としていったポルトガル。両雄の対決は終わってみればあっけない試合だったが、それも仕方のないことなのかもしれない。

ポルトガルのスコラーリ監督は試合前に

「準決勝で燃え尽きた選手を発奮させるにはつらい戦いだ」

と弱気な発言をしていた。確かに、開催国でありサポーターの後押しを受けるドイツとはモチベーションにかなりの差が出ていた。しかし、ポルトガルは最後の最後で意地を見せた。黄金世代のフィーゴと、そしてその少し後の世代のヌーノ・ゴメスによって。これからを担うのは、デコやクリスティアーノ・ロナウドだが、フィーゴが演出した1点は、後輩への最後の贈り物だったのかもしれない。


んでは、今日の試合の予想をば。

鉄壁の守備イタリアか、ジダン最後のフランスか 決勝戦見どころ=W杯

どちらもフィジカルが強く、どちらも守備が堅く、どちらも攻撃力があり、どちらも優れたチームワークをもっている・・・。
いや、もうどっちが勝つがさっぱり予想がつかない。12年おきに決勝戦に進出し、国内リーグが揉めているときに優勝するというイタリアンジンクスに従えばイタリアだし、移民問題で揺れている時に優勝したフランスW杯の例を持ち出せば、フランスが勝ちそうな気がするし・・・。

1点が勝負を決めるのか、それともどちらかが1点を入れることで壮絶な打ち合いになるのか・・・。これっぽっちも予想がつかない決勝戦。
だが、自分はあえてフランスの勝利を信じる。
最早、プラティニ以上の尊崇を集め、現在の複雑な移民政治の象徴ともいえるジネディーヌ・ジダンが、何かを起こしてくれる。そう信じてやまない。
アルジェリア系だとかそんなのとかは関係ない、ただただ「フランスを心から愛する」ジダンが、フランス国民に最大限の夢を見せてくれと信じている。

ジダンが旅の目的地へとたどり着くことを願っている。




でも、馬鹿集団のイタリアにもちょっと勝って欲しかったり。



最新の画像もっと見る