それはアブダビに着いたその日のこと。
今までずっと愛用しているダンスシューズを着用した本番間際、私の足元を見たマネージャーが、NGを出す。
靴はクローズドされてるのじゃないとダメだ、と。
それは、ずっと前から、私が日本で踊っているときからいつも使用している某ダンスグッズ専門店のラテンダンスシューズ。と言ったところで特に隠す必要もないので名前を出しますがバレエグッズ専門店チャコットのもの。ここはフラメンコやラテンダンス、他舞踊関連の品物も置いている(ベリーダンス用品はないけど)。
←こういうの。
さて、何故ダメなのか、は、未だに分からないままだけれど、どうせ大した理由はないに決まってる。多分、今までサンダルのダンスシューズを見たことがない、とかそんな理由だと踏む。
とりあえずその日のリハーサルと本番はチャコットのダンスシューズを履いて踊った私に出来たのは靴擦れ両足一杯。何日間にも渡る長旅の末、やはり足が多少むくんでいたようで、卸したばかりの履きなれたチャコットのダンスシューズも、その日の私の足にはあまり合わなかったよう。本番が終わって気づけば足は傷だらけ。
バンソウコウだらけで痛々しい。実際踊ってる時もそうじゃない時も痛かったけど。
そんな中でも翌日、ひとまずダンスに使えそうなシューズを探しに出かけることになる。
見知らぬ土地で探し物。
で、見つけたのがこれ→
以前ブラジル人のダンサーが持っているシューズを見て、よくこんなヒールが細くて不安定な靴、しかもダンスシューズではないもので踊れるね、と思ったのだけれど、実は自分もこれで踊ることになろうとは。
←横から見るとこんな感じ。
歩くのだって大変そうなピンヒールの靴。言っておきますがダンスシューズではなく、普通の靴です。
当分は痛い足にバンソウコウを一杯つけ、不慣れなピンヒール靴で頑張っています。ダンスにおいても生活においても、順応性の良い自分に感謝。