NEK

アルバムが出るたびに買ってしまう。NEKは、そんなアーティストの一人です。
イタリアに住んでいるわけではないので、どうしてもアーティストをビジュアルで見る機会が絶対的に少なく、（ユーチューブや色々な方法で見ることは出来ますが）ラジオなど、耳で聞くだけだからこそ余計に音や声にこだわってしまうのかもしれません。
そんな中、耳障りが良く、強く印象に残るアーティストとして、NEKの名を挙げたいと思います。

http://www.nekweb.com/
NEK　ネック

最初に、ビジュアルで見ることは少ない。と書いたのですが、一番最初にNEKのCDを購入したのは、まさにジェケ買いでした。
あのアクアマリンのような美しい瞳に、吸い込まれるように手を取りました。正直、イタリアでは、女性も男性も、ビジュアルの美しさと歌の上手さが一致する人が少ないのです。
美男美女があれほど溢れるイタリアで珍しいでしょう？　天は二物を与えずでしょうか・・・（ってこれから他のアーティストが紹介しづらくなりそう。）
その意味で、NEKの様に、美しさと歌の上手さを兼ね備えた人は稀・・・
が、しかぁ～し、そんな彼にも、忍び寄ってきてるんです。
それは、
「前髪の後退」
きゃぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーー。（若干字の色も薄くしてみました）

いやそれさえも、いぶし銀の輝きをもたらしているのかも。
ってことで、ニューアルバムの紹介です。
今回のアルバムNella Stanza 26は通算10枚目。2005年のアルバムUna Parte Di Meからわずか１年でまた一皮剥けた感じのする仕上がりになっています。
今回のアルバムコンセプトは、「終わりのない旅」だそうで、人生で織り成される断面、「友情」、「共感」、「勇気」、「理解」、「郷愁」、そして「怒り」に至るまで、万華鏡のように、あらゆる光と色を放ちながら、常に変化しつづける感情を描き出しています。
また、３曲目に収録されているInstabile（気まぐれな・・・）では、アレンジを工夫、ファルセットを響かせ、ノーブルな印象に仕上げています。
私が最初にＮＥＫを聞いたときの印象は、元ポリスのボーカルステイングっぽい。だったんですけれど、このアルバムでは「平井堅」っぽい感じかな。
ってどんな感じ？！

彼のサイトでも聞くことが出来るので一度お試し下さい。

追伸・・・ちなみに、ラジオなどで、その月に集中して流す曲のことを、ヘビーローテーションとかって言いますが、（もう一つ言い方があったけれど忘れました。）
それをイタリア語で表す造語が生まれました。
TORMENTONI（トルメントーニ）です。もともとは、苦しめるとか、悩ませるの意味の動詞tormentare（トルメンターレ）から派生したらしんですけどね。
まだ、辞書に載ってない言葉です！！！


《プロフィール及びＣＤ評はLA SPIGAから抜粋》

プロフィール
本名：フィリッポ・ネヴィアーニ　1972年1月6日生まれ。モデナ出身。次男として生まれた彼は、兄ガエターノの影響で、サイモン＆ガーファンクル、ジョン・デンバー、テクノ・ポップのクラフトワークなどを聞きながら育ち、15歳の時にWINCHSTERと言うバンドをで学生向けの音楽祭で優勝する。以降音楽活動に目覚め、WHITE LADYを結成。1991年にソロ・デビュー。1993年第43回のサンレモ音楽祭で３位入賞後、一気にメジャーとなる。

Una Parte Di Meは、自身9枚目となるニューアルバム。2003年にベストアルバム(THE BESTOF NEK)をリリースしているが、オリジナルアルバムとしては、2002年に
LE COSE DA DIFENDEREを発表してから、3年の時が過ぎた。熟成を重ねた音は洗練され、渋みを増した歌声はストレートに心へ届く。1曲目のCONTROMANOは発売直後からヒットチャートの上位をキープ。切ない歌詞の中に、静かな緊張と躍動感を滲ませる扇情的な優しさに脱帽。厳選10曲に凝縮された新たなNEKワールドが花開く。




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