日伊文化交流協会

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オルヴィエート

2007年11月21日 06時46分55秒 | イタリア旅行
オルヴィエートを訪れたのは丁度今ぐらいの季節でした。
11月にしては温かく、朝晩の気温差が激しいためか、ローマからオルヴィエートへと向かう列車の中は、まるでミルクを溶かしたような濃い霧の中を進んでいて、外の景色が全く見えないために、距離感もスピード感つかめぬまま、停車する駅を一生懸命数え、緊張した面持ちで、座っていました。
ようやくオルヴィエートに到着したものの、やはり霧は晴れず、鉄道駅の正面にある、柱を赤く塗ったFUNICOLARE(ケーブルカー)の駅に向かいました。
先に切符を購入しようとタバッキに入った瞬間、観光バスで到着したドイツ人の団体客にあっと言う間にケーブルカーは占領されてしまいました。
普通なら、お茶でも飲んで次を待つ気持ちの余裕があるのですが、霧で気持ちが焦っていたのか、ムリから乗り込みました。
そうは言っても、日本の満員電車などに比べるとたいしたことはありません。
↓ちなみにコレは帰りの写真。行きは霧で真っ白でした。




ケーブルカーを降り立つと、そこからさらにバスに乗って上に上がります。
ちなみに、切符はフニコラーレと共通なので、1枚でいいんですよ。
バスに揺られること約10分。到着したのは、ドゥオーモ広場。
じゃじゃ~ん♪ こちらが、オルヴィエートのドゥオーモでございます。



さて、ドイツ人観光客が続々とドゥオーモに向かう中、私と友人はその向かいに立つ市立美術館の中へ実は、ここに地下探検ツアーの申し込み窓口があるんです。
その名もViaggio nella Citta` sotterranea
これは専門のガイドと一緒に、オルヴィエートの地下に作られた洞窟を探検スルツアーです。1日に3回ぐらいしか催行しないので、申し込みをするのは、着いてすぐにされることをオススメします。私たちは11時の回に申し込みました。



さて、いよいよ地下洞窟へ入ります。夏でも冬でも平均15度だと言う地下は湿気が少なく、11月の外気とほぼ同じくらいなので、あまり寒さは感じませんでした。
本当はもっとたくさん写真を撮ったのですが、暗くて余りよい写真がありません。
これは、昔ハトを養殖していた後の巣穴だということです。



ハトは朝決まった時間に飛び立って、自分でエサを取り、夕方決まった時間にちゃんと帰ってくるので、手間がかからず、食糧事情が悪かった時代、貴重な蛋白源となっていたとのことです。
約1時間の地下探検ツアーを終えると、霧がすっかり晴れてとても良い景色。



お昼は、地下にちなんでTrattoria La Grotta(洞窟の意味)と言うお店に決めました。こちらは、サラミとブルスケッタの盛り合わせ。



おなかがいっぱいになったので、時計台のある塔(モーロの塔)に登りました。これはその塔からの眺め。



これ以外にも、オルヴィエートには、試飲のできるカンティーナ(Enoteca Regionale del San Giovanni)や、ローマ法王が水源確保のために掘らせたというサン・パトリッツィオの井戸など見所がたくさん。
ローマからでもフィレンツェからでも日帰り旅行が楽しめる場所です。




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2 コメント

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ガイドブックより優れもの!? (kazuyo)
2007-11-21 08:03:18
毎度毎度、ガイドブックよりわかりやすく写真も沢山載せていただいて、本当に読んでいて楽しいです。
観光嫌いで、イタリアに行っても名所、旧跡などはめったに行かない私にとって、まさにこれを読めば自分が行かなくても行った気になれるので、得した気分です(!?)
これからも、いろんな街の案内をよろしくお願いいたします。
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イタリア展 (アキ♂)
2007-11-21 14:16:37
イタリア展、お疲れさまでした。
毎年の事ですが、撮影プランが換わり、特に今年はカメラ台数が増えましたが、システムは簡易(特設スタジオの為でもありますが)でしたのでかなり、当初ピリピリしてましたが、終わってみれば本当に楽しい一週間でした。
来年とは言わず、またお仕事御一緒出来る事を心より祈念いたします。


P.S
このブログ、リンクさせて頂きます。
何か不都合等がありましたら削除いたしますのでご連絡ください。
あと、不定期で、独り言日記と化している私のブログのアドレスです。
http://blog.livedoor.jp/akios_blog/
暇でどうしようもない時にでも見にきてやって下さい。(^▽^;)
今後ともよろしくお願いいたします。

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