日伊文化交流協会

イタリアに関する色々なこと(旅行、料理、語学、本、映画など)を書いています。ブログをお持ちでない方のコメントも大歓迎!

20人目の証言者(サーラ)

2008年02月23日 14時07分26秒 | 夕闇のせまるころに
■20人目の証言者(サーラ:総合病院のソーシャルワーカー)

確かにフランチェスカ・ヴェロネーゼさんのお宅へは、当院からホームヘルパーを派遣しています。
そうでしたか・・・。行方不明になったエレオノーラさんはフランチェスカさんの娘さんだったのですね。
ちょっと記録を探して参りますから少々お待ち下さい。えっと・・・。最初の来院は今から3年前の6月ですね。 カルテによると、家の階段から落ちそうになったお嬢さんをかばって怪我をしたとのことで、お子さんのエレオノーラさんは足首の軽い捻挫でしたが、フランチェスカさんのほうは、肋骨の骨折と腕と肩と足の打撲傷、さらに前歯が折れる重傷でした。
ええ、当然病院はDV、つまり家庭内暴力を疑いました。かなり詳しくレントゲンや頭部のCT検査などを行っていますね。更に、ソーシャルワーカーとの質疑応答も行われています。
けれども、家庭内暴力でよく見られる、自然治癒した骨折などの痕跡はありませんでしたし、お嬢さんのエレオノーラさんについても幼児虐待などの兆候は見られませんでした。
ただ、ホームヘルパーの派遣は医師が決定しました。最初は、入院を勧めたようですが、本人が強く拒否したと書かれています。自傷の可能性もあり、DVの疑いも捨て切れなかったので、落ち着くまでホームヘルパーを派遣することになったのです。
ああ、ちょうど担当した介護士が帰って参りました。直接お尋ねになって下さい。


これはAl Calar della Seraの日本語バージョンであり、フィクションです。
実在する氏名との重複があったとしても、なんら関係はございません。



     にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ

↑もし読んで面白いと思われたらクリックして下さいね。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。