日伊文化交流協会

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14人目の証言者(カルロ)

2008年01月27日 11時23分34秒 | 夕闇のせまるころに
■14人目の証言者(カルロ:ロベルトの同僚)

このたびロベルトに降りかかった災難について、心から気の毒に思っています。彼はまさに人格者です。いつも物静かで、親切で、仕事熱心でその上家庭的で・・・。彼とは10年以上も一緒に仕事をしていますが、彼のことを悪く言う人を見たことがありません。
えっと、いつだったかなぁ~。以前、うちの発注ミスで、大変なことになったんですよ。
1箱30個入りの商品をね、3個入りと間違えて、50箱発注したんです。つまり、150個でいいのに、1500個届いちゃったわけです。社内では、入力したオペレーターのミスって言う人もいるし、指示書の字が汚なかったからだとか、もう罪の擦り付け合い。
そんな時にね、ロベルトは取引先に頭を下げて、商品の半分を引き取ってもらって、残りは必死に売りさばいて。その間文句も言わずにね。で、ミスは誰にでもある。次にどうやってミスを防ぐかみんなで考えよう。って言って、とにかく、なんにつけても人を責めたりすることがないし、彼に憧れる女子社員も多いんですが、気持ちは解りますね。
確かにね、事件当日の午後、彼の携帯が一時繋がらなかったのは事実ですよ。だけど誰だってちょっと仕事をサボりたくなるときってあるでしょう?
だからって、自分の子供を殺す理由がないでしょう。正直なところ、彼の奥さんについて、余り良い印象ではありませんでしたがね。すっごい美人なんですが、なんだかおどおどして、人の顔色を伺っているような感じでした。2~3回しか会ったことはありませんが・・・。
ですから、彼女が精神病院に入院したと聞いたとき、「やっぱりなぁ」と思ったものです。お嬢さんは彼の両親が引き取ったと聞いています。でも週末は、いつもお嬢さんと一緒に奥さんのお見舞いをしているとのことですし、本当に頭が下がります。





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