日伊文化交流協会

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2010年度イタリア映画ランキング

2010年12月28日 17時53分26秒 | おすすめの映画
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さて、今年も残り僅か。てなことで、2010年度イタリア映画ランキングを発表したいと思います~。
って書いたのはいいけれど、残念ながらランキングに出来るほど、日本で公開された映画の本数がないんですよ。
さらに、京都で開催されたイタリア映画祭に行くことが出来なかったので、今年見たイタリア映画の本数は、イタリアで買ったDVDも含めて

     12本


しかないので、一部去年の作品も含めてのランキングです。
ノミネートは以下の14作品。

湖のほとりで(La ragazza del lago)
副王家の一族(I Vicere`)
カーネーションの卵(Uova di Garofano)
元カノ/カレ(EX)
ジュリアは夕べに出かけない(Giulia non esce la sera)
やがて来たる者(L'uomo che verra`)
ボローニャの夕暮れ(Il papa` di Giovanna)
シチリア・シチリア(BAARI`A)
LE ALI DELLA SFINGE
PRANZO DEL FERRAGOSTO
RESPIRO
VIAGGI DI NOZZE

【上記以外に古い映画ですが、DVDで購入したもの】
踊れトスカーナ(Il Ciclone)
人生は奇跡の詩(La tigre e la neve)



1位 元カノ/カレ
原題:EX
今年開催されたイタリア映画祭で見ました。正直何故これを劇場公開しないのか?って思います。複数の登場人物が恋愛のドタバタを繰り広げる様子は、『イタリア的、恋愛マニュアル(Manuale d'amore)』と被るけれど、こっちの方がもう少し辛口。オムニバス形式ではなくて全ての人が同時に騒動を繰り広げるから、よりリズム感があって本当に面白かったです。イタリア映画は退屈と思っていらっしゃる方に是非観ていただきたい作品です。


2位 湖のほとりで
原題:La ragazza del lago
去年の作品だけれど、これを超える映画は今年はなかったなぁ~と思うので、ランクイン。つまり今年は全体的に一般劇場公開された作品は、うぅーーーーん。って映画が多かったです。これは劇場でみて、そのあとお友達がくれたイタリア語版のDVDで繰り返し見たけれど、やっぱり良い映画でした。


3位 ボローニャの夕暮れ
原題:Il papa` di Giovanna
これは最初映画を観終わったときはテーマが重過ぎて、どよーーーんってなった映画だったけれど、同じくイタリア語版のDVDで見直して、ちょっとイメージが変わりました。色々な意味で考えさせられる映画で、観てよかったと思える作品です。



4位 シチリア・シチリア 
原題:BAARI`A/一番最近に見た映画だからどうしても印象が強くなるのは仕方がないにせよ、さすが巨匠トルナトーレって感じの圧倒的な映像美は、やっぱりすごいなと思います。お金をかければ良いってものじゃないけれど、その土地の風俗や、シチリアの荒々しい大地の風景、時代を反映したファッションなどとにかく見ごたえがありました。


5位 副王家の一族 
原題:I Vicere`/アレッサンドロ・プレツィオージが好きなので・・・(笑)。まっ正直ストーリー的にはイマイチだったんですけれど、セットを組まずに本当に今残っている貴族の屋敷とかを使って撮影しているらしいのですが、そういうところがいかにもイタリアだなぁ~って思って、その贅沢さに感動です。


6位 LE ALI DELLA SFINGE 
原題:Le ali della sfinge/モンタルバーノ警部シリーズの作品です。正直これはがっちゃん的にイチオシなんですが、もしかしたらこれは映画じゃなくて、2時間物のテレビドラマかもしれないし、日本で公開されていないし反則なので、あえてこの順位にしました。その意味ではランキングに入れるのもどうかと思いましたが、かなりハマッタだけにはずせなくて・・・。



ワースト

1位 カーネーションの卵 
原題:Uova di Garofano

これは既に、映画評で書いたけれど、自主制作の映画って言うのは、玄人受けするのかもしれませんが、そこに込められた政治的なメッセージを受け止められる力がない私には、退屈なだけの映画でした。



あと、意外だったのが、かなり評判がよくて、たくさんの方からも薦められていて、でも見る機会を逃していた、『踊れトスカーナ!』(Il Ciclone)のDVDを買って見たんですが、実はこれがあんまり・・・
私はどうも恋愛にウジウジ悩む男って言うのが余り好きじゃないのかな~。
牧歌的なトスカーナの風景はよかったし、主人公じゃなくて、フラメンコ団の運転手兼マネージャーだった中年の男の恋愛のほうがよかったかな。でも楽しい映画ではありました。

もう一本の『人生は、奇跡の詩』もイマヒトツ物足りなかった。
私はロベルト・ベニーニが大好きで、彼の作品の中では、『ジョニーの事情』が自分の中のイタリア映画ナンバーワンなだけに、期待値が高すぎたのか・・・。
ドリフのコントと、藤山寛美の喜劇を足して2で割ったみたいなのは昔からだし、反戦のメッセージをベニーニらしい演出で描かれてると思うんですよ。
でも、最後の種明かしとして用意された設定がどうも無理がある気がしたのと、いつものドタバタがこの映画の中ではちょっと痛々しくて・・・、ただ笑いアリ涙アリっていうのはベニーニの王道ですね。


以下は、映画リスト

【あ行】
赤いアモーレ(Non ti muovere)
赤いシュート(Palombella Rossa)
アクロバットの女たち(Le acrobate)
明日へのチケット(TICKETS)
明日を夢見て(L'uomo delle stelle)
アパッショナート(Senza Pelle)
甘い生活(La dolce vita)
アマルコルド(Amarcordo)
アマルフィ(邦画)
雨上がりの駅で(Compagna di Viaggio)
アルマーニ(Giorgio Armani: A man for all seasons)
イタリア的、恋愛マニュアル(Manuale d'amore)
イル・ポスティーノ (Il Postino)
インテルビスタ(Intervista)
ヴィットリオ広場のオーケストラ(L'orchestra di Piazza Vittorio)
踊れトスカーナ(Il Ciclone)


【か行】
カーネーションの卵(Uova di Garofano)
輝ける青春(La Meglio Gioventu')
狂ったバカンス(La Voglia Matta)
グラン・ブルー(Le Grand Bleu)
心のおもむくままに(Va dove ti porta il cuore)


【さ行】
シチリア・シチリア(BAARI`A)
ジュリアは夕べに出かけない(Giulia non esce la sera)
女性上位時代(La Matriarca)
ジョニーの事情(Johnny stecchino)
幸せになるためのイタリア語講座(Italian for beginners)
親愛なる日記(Caro diario)
人生は、奇跡の詩(La tigre e la neve)
セントアンナの奇跡(Miracle at St.Anna)


【た行】
題名のない子守唄(La Sconosciuta)
太陽の下の18歳(Diciottenni al Sole)
トリノ24時からの恋人たち(Dopo Mezzanotte)
トスカーナの休日(Under the Tuscan Sun)


【な行】
眺めのいい部屋(A room with a view)
謎の青いコート(Le Mani Forti)
尼僧の恋(Sparrow)
ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo Cinema Paradiso)


【は行】
パードレ・パドローネ(Padre padrone)
ピノッキオ(Pinocchio)
フェリーニの8 1/2(Otto e mezzo)
副王家の一族(I Vicere`)
ふたりのトスカーナ (Il Cielo cade)
ベニスで恋して(Pane e tulipani)
ベニスに死す(Morte a Venezia)
ベニスの商人(The Merchant of Venice)
僕のビアンカ(Bianca)
ぼくは怖くない(Io non ho paura)
ボローニャの夕暮れ(Il papa` di Giovanna)


【ま行】
マルチェロ・マストロヤンニ 甘い追憶(Marcello, una vita dolce)
マルセリーノ・パーネ・ビーノ(Marcellino Pane e Vino)
マレーナ(Malena)
Mr.モンスター(Il Mostro)
湖のほとりで(La ragazza del lago)
道(La Strada)
ミルコのひかり(Rosso come il cielo)
息子の部屋(La stanza del figlio)
元カノ/カレ(EX)


【や行】
やがて来たる者(L'uomo che verra`)
山猫(Il gattopardo)
夜よこんにちわ(Buongiorno Notte)


【ら行】
ライフ・イズ・ビューティフル(La vita e bella)
ローマの休日(Roman holiday)
ロミオとジュリエット(Romeo and Juliet)


【イタリア語版】
LE ALI DELLA SFINGE
PRANZO DEL FERRAGOSTO
RESPIRO
VIAGGI DI NOZZE

またオススメがあったら教えて下さいねーーー。



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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
『輝ける青春』。 (BC)
2010-12-28 22:34:24
がっちゃん、こんばんは。

『輝ける青春』は観たいと思っているんですけど、
上映時間が長いので観ていないんですよ。
評判は良いですよね。

『道』は先日DVD買ったところなんですよ。
お正月にでも見ようと思っています。
返信する
お返事(その1) (がっちゃん)
2010-12-29 13:56:37
☆BCさまへ☆

『輝ける青春』はほんと、イタリア映画史に残る名作の一つになるんじゃないでしょうか。
ホントすごい作品でしたよ。
ただ、確かに6時間っていうのは長すぎで、あれはドラマにして、1時間放送の全10話にすればよかったんじゃないかと思うほど。
だって、あまりに長いと、座っているのが苦痛で、映画に集中できなくなりますから・・・
でもテレビだとイタリア国内だけですが、映画だとこうして世界で観てもらえるんですから、映画にしたかったんでしょうねーーー。

映画の始まりが1966年のフィレンツェの大洪水から始まるんですが、確か映画の始まりが私の誕生日からスタートしていた記憶が・・・
その意味でも思いで深い作品です。
イタリアの政治的な部分を描いているところは『シチリア・シチリア』にも通じるところがありますが、もっと深く掘り下げているので、解りやすいです。

『道』はね、私はイタリアでバレエでも見たんですよ。いわゆる『哀愁』とか『郷愁』とかそういうのをギューーーーーと詰め込んだような作品だと思います。
返信する
謹賀新年 (オリーブリー)
2011-01-04 14:20:06
がっちゃんさん、明けましておめでとうございます。
今年も良い映画がたくさん観れると嬉しいですね♪

「湖のほとりで」はHDDに保存してありますので、近々観ます(笑)
「副王家の一族」は劇場で観ましたが、イマイチでした。
またお勧めあったら教えてくださいね~今年も宜しくお願いします!
返信する
お返事(その2) (がっちゃん)
2011-01-05 13:31:14
☆オリーブリーさまへ☆
こんな偏ったランキングにコメントいただきありがとうございます。
イタリア映画に限ってのことなので、なかなかランキングがつけづらいというか・・・
正直見た本数も少ないだけに、難しいんですけれどね。

「副王家・・・」は確かに。
なんだろ、主人公のないものねだりっていうか、父親に反抗するくせにその父親のお金で贅沢な暮らしをしてるとか、たんなる我儘な放蕩息子としか思えなくて、主人公のいわんとすることが伝わってこなくて、退屈でした。

オススメはほんと、「元カノ・カレ」なんですが、せめてDVD化されないかしら・・・
返信する
ダントツ (ジーナ)
2011-01-07 18:18:16
新年明けましておめでとうございます。
久々にコメントします(汗)

私も最近のイタリア映画では、
ダントツで、
EX-元カノ/カレ
が、1位です♪
何度も見ていますが、飽きません!
台湾でも、もっとイタリア映画のDVDが増えるといいな~

ジーナ

返信する
お返事(その3) (がっちゃん)
2011-01-08 13:48:52
☆ジーナさまへ☆
何度も・・・とおっしゃってるということはDVDをお持ちなんでしょうか?
イタリアで購入されたんですか?
日本だと売ってないと思うんですが・・・
アマゾンなどでも探してみたんですが、見当たらなくて・・・
私ももう一回みたいです。
返信する
DVD (ジーナ)
2011-01-09 12:51:17
がっちゃんさん。

うふふ~~~
台湾ではコンビニで売っていたんですよ。
私は7-11で購入しました。
しかもたったの100元でした。
※約300円
今現在売っているかどうかはわかりませんが、
時々イタリアの映画のDVDが手に入ります。
でもほとんどアメリカ映画なので、
じっくり探さないと見つかりません。

ジーナ
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