この街に移ってから
駅前にとても使い勝手の良い図書館があることで
結構なペースで読書をするようになりました
北海道出身の作家たちの本を読み漁り
今はタイトルが素敵な本や
評判の良い本を選んで借りています
最近 借りた本の一冊は
『さよならの扉』 (平 安寿子)
社会経験のない平凡な主婦が
夫の死に際して
夫には才媛の愛人がいたことを知るところから
ストーリーは始まるのだけど
ドロドロの愛憎劇になるはずのシチュエーションが
空気を読まない妻の勘違いと
鋭く深読みをする愛人の
はなはだしいすれ違いに発展していきます
その様子や心の声の部分がおかしくて
電車の中で読んでいて
ニヤケ顔の怪しいオバサンになりそうでした
初めはなんて鬱陶しい本妻なんだろう
こういうタイプは私は最も苦手!って思っていたのだけど
作者の言葉選びのセンスの良さに
ぐいぐいと引き込まれていきました
ありえない人間関係なんだけど
自分自身を振り返ると
第一印象が悪かった人ほど
後々 仲良くなる傾向があるので
共感するところもあって楽しい読書でした
実害を受けたわけでもなく
全く根拠はないのだけど
何となく苦手なタイプのあの人も
いつか仲良しになったりしてね。。。
なんて思った次第(笑)
写真はよみうりランドのイルミネーションでした