この欧州遠征に収穫はあったのか??何を試したいのか、ここにきてチームの方向性もわからなくなってきた。
まだWCのメンバーは選出されていないけど、ザッケローニ監督の頭の中には、ほぼヴィジョンはできているように思う。そして、今回今の時点でのWCメンバーがこの2試合で先発した11人なのではないかと思う。
ザッケローニ監督は、アウェーとホームでチームパフォーマンス差が出る原因を探りたかったという事を述べていましたが、そこを今追求するのか?っていう思いはもった。個人的に思う端的な理由は、経験不足とコンディション調整の未熟さだと思うんですが。
だからこうしてヨーロッパや、南米などに遠征してタフな環境で戦う事は代表のレベルUpに間違いなくつながると思う。
今回のセルビアとベラルーシは、弱い国ではないと思う。特にセルビアはワールドカップに出場できないというのは驚く。ただコンフェデで対戦したブラジル、イタリア、メキシコとはランクは一段階下がる。
その相手に、決定的な好機も作れず無得点で敗れているという事に強い危機感をもつ。 あのイタリアに、敗れたとはいえ強い気持ちで、感動さえ覚えた試合をした日本代表は今いない。なんなんだろうこのパッションを感じない試合は。
ザッケローニもチャンスは作れたというけど、チームとして明確に連動した意思統一での崩しはほとんどなかった。これまであった華麗なパスワークからの魅了されるような攻撃が見られなかった。ただパスがまわってるだけ、今回の2戦で危機感を感じるのは、なぜ好機を作れないか?どこを修正すればよいのかということが、監督も選手も本当に見えているのかということ。
本田も、チームとして新たな事をチャレンジしている、結果は出なかったけどブレてはダメだと述べていたけど、何をチャレンジしているのかまったくわからなかった。少なくとも積極的な熱いパッションは感じなかった。
今回の欧州遠征の最大のテストは、実は柿谷だったと思う。
前述したように、ベストメンバーです。もう不動の錚々たるメンバーです。そしてその中で一人、新しく加わっているのが1トップの柿谷曜一郎なのです。
今回の遠征で、東アジアカップでは最高の輝きを放った柿谷が、アウェーの本場ヨーロッパの国にどこまで通用するか、そしてこの完成されたザッケローニJAPANにどこまで融合するかを見極めたかったと思う。
さっそくセルビア戦から振り返ります。
最高のメンバーです。見る前は柿谷が加わった日本代表がどれほどの華麗なパフォーマンスをみせてくれるか胸を躍らせた。
しかし、試合が始まるとそれは生まれなかった。
解説の城が的確だった。連動性がうすいし。ほんと数秒のテンポのずれが攻守のリズムを生まなかった。
そしてセルビア。こんな強国がワールドカップに出れないというのが驚き。
ディフェンスは的確で強固だった。特に中央は固かった。こういう時、工夫がないんだよな。普通にクロスをあげてもはじかれるだけ。
前半は、双方いいとこを消しあった戦い。
期待の柿谷は孤立していた。柿谷は、裏への飛び出しのことをやたらといわれるけど、代表で求められれるのはそこだけではない。基点となるポストplayもいる。サイドに流れることもある。パターン化した動きではだめなのである。
柿谷という選手がいるのに、柿谷以外の不動のメンバーが、柿谷を活かす、柿谷を使う意図がうすかった。それまでの培ってきた代表、ザッケローニサッカーをそのまましている。柿谷に「お前が代表に染まれ」と言っているように感じた。そこにニューカマー柿谷との微妙なズレを生みチームとしての連動性が断絶された印象を受けた。
後半は、日本がペースを握る。そして柿谷も決定的な好機を得るんだけど、ゴール前のトラップからの左足シュートは相手GK・ストイコビッチに阻まれる。相手キーパーのファインセーブ多かった。
柿谷、これまでも1試合の中に、必ず決定的な好機を得るんだけど、なかなか決まらない。ここはほんと紙一重。
先制は、後半14分。相手のシュート性のキックが、クロスっぽい感じて前線に渡り、確実に決められる。
先制された日本代表は選手交代に出る。後半22分、まず長谷部から細貝。これは守備の強化、細貝の役割は相手から球を奪い前へ供給する事。
さらに後半23分、柿谷を下げ清武。岡崎の1トップになる。
チャンスは作るけど、岡崎決めきれない。
さらに後半41分、香川に変えて乾。香川のできから見ても、もっと早い投入でも良かったと思う。
44分、岡崎に変えてハーフナー。このパターンもお馴染みだけど、結果はでない。
アディショナルタイムに、細貝のパスミスからカウンターをくらい、これまたきっちり決められ2点目を献上。そして試合終了。
反省点ばかりが出る試合。日本代表の起点であるサイド攻撃、長友、内田の積極的なしかけもうすかった。本田もいつものような起点になっていなかった。
この試合、存在感を感じたのは遠藤だった。ザッケローニの中では、本田より遠藤にぜったいの信頼を置いてるかも。
今野、吉田麻也のセンターバック。2失点です。守備力の瞬発力のなさを感じてしまう。
そしてベラルーシ戦。スタメンはセルビア戦とまったく同じです。これはある程度想定できた。だって柿谷を試すのが最大の目的なんだから。
そんな中で前半、アウェーモードの戦いをあえてしているのかなという印象を持ちました。前半はセーブして、無理にいかないと。でもそこまでアウェーの戦いにこだわるのもどうかと思うけど。
行ける時は攻めればいいのに、なんかあえて後ろでパスをまわしてる。ヤル気あるんかいって思ってしまうし、そういうボール回しはリズムもうまない。
それで点をいれられてはまずいですが、前半44分、ペナルティーエリア内に入ったクロスを落とされ、走りこんだ選手が豪快にシュートを放ち見事に決められる。
前半0点で終わるプランがここで狂う。
柿谷、この試合も好機を作るけど、決めれず。これまた紙一重なんだよな。しかし、この試合もチームとしての1トップは機能していなかった。
ザッケローニJAPANの1トップの動きを理解し、全力で実践していたのは前田でした。しかし、前田には柿谷のような可能性はもう感じれない。
今の日本代表の秘密兵器、前回の南アフリカWCで、直前でエースに躍り出た本田のように、新たな未知な可能性を感じるのは柿谷。柿谷、裏をねらうだけでなく、起点になるplayもしないといけない。
ザッケローニJAPANの1トップに求められるものはめちゃくちゃレベルが高い。しかし、柿谷はそれができるポテンシャルを感じる。今回は、結果はでなかったけど次回のオランダ、ベルギー戦でも使い続けてほしい。大迫も呼んでほしいな。
柿谷が起点になれないのなら、本田がもう少しその役割を担わないといけないと思うけど、マークも厳しく、いつものような絶対的な存在感がなかった。本田でキープできないから、サイドも効果的なあがりができない。
後半6分、うまく機能しない柿谷を下げDF森重を投入。3-4-3にします。
この3バック、いいリズムを生みだしたと思います。森重の存在感を感じた。個人的に思うのは、ディフェンダーの中心と位置付けている吉田麻也は、現段階では見切るべきではないかと思う。
吉田麻也とコンビを組む相手を考えるのではなく、今野とコンビを組む相手として森重。吉田麻也は前から言うように守備の瞬発力がない。一番はスピードのなさだけど、判断の瞬時の遅れ、つめの甘さ。球際の強さもうすい。身体的なボディーバランスの悪さも感じる。森重は、まだ不足している所もあるけど、残りの期間で今野とのコンビネーションを磨けばいけるのでは。森重はスピードがあるし、何よりもボディーバランスがすごくいい。
そして長谷部に代わって山口。山口も守備力たかい。役割的には細貝とかぶる。しかし、今回の遠征で細貝は落選じゃないかな。山口の守備力も高い。視野も広いし判断力もある。
ここにきて遠藤は不動に感じるので、パートナーは長谷部ではなく新しい血を入れた方がチームの活性化にもつながるように思う。
いつも終了間際に投入されるハーフナーに意味はあるのだろうか。日本はパワーplayが馴染むチームではないと思うんだけど。
結局、そのまま終了。無得点での敗戦です。
この遠征2試合に収穫はあったのか?この代表の閉塞感は何なんだろう。相変わらず日本のショートパスの精度は高く、ボールも支配できるけど、それだけ。相手の脅威となるパス回しじゃない。
香川の輝きもうすかった。マンUでレギュラーから外れている事も影響しているように思う。精神的な余裕のなさがplayにも感じる。柿谷との絡みもうすかったし。
本田が言っていた、日本代表のあらたな形って何なんだろう。監督のような発言なんだけど。
コンフェデでの3連敗は想定内。負けたとはいえ、代表魂を感じる試合だった。
今回の、セルビア、ベラルーシというWCに出場できないチーム相手に無得点で2連敗は想定外。サッカーってある意味、ほんと繊細なスポーツだということも感じた。
11月の再度の欧州遠征での試合結果と内容次第ではザッケローニ監督でのブラジルワールドカップに危険信号が灯る。
まだWCのメンバーは選出されていないけど、ザッケローニ監督の頭の中には、ほぼヴィジョンはできているように思う。そして、今回今の時点でのWCメンバーがこの2試合で先発した11人なのではないかと思う。
ザッケローニ監督は、アウェーとホームでチームパフォーマンス差が出る原因を探りたかったという事を述べていましたが、そこを今追求するのか?っていう思いはもった。個人的に思う端的な理由は、経験不足とコンディション調整の未熟さだと思うんですが。
だからこうしてヨーロッパや、南米などに遠征してタフな環境で戦う事は代表のレベルUpに間違いなくつながると思う。
今回のセルビアとベラルーシは、弱い国ではないと思う。特にセルビアはワールドカップに出場できないというのは驚く。ただコンフェデで対戦したブラジル、イタリア、メキシコとはランクは一段階下がる。
その相手に、決定的な好機も作れず無得点で敗れているという事に強い危機感をもつ。 あのイタリアに、敗れたとはいえ強い気持ちで、感動さえ覚えた試合をした日本代表は今いない。なんなんだろうこのパッションを感じない試合は。
ザッケローニもチャンスは作れたというけど、チームとして明確に連動した意思統一での崩しはほとんどなかった。これまであった華麗なパスワークからの魅了されるような攻撃が見られなかった。ただパスがまわってるだけ、今回の2戦で危機感を感じるのは、なぜ好機を作れないか?どこを修正すればよいのかということが、監督も選手も本当に見えているのかということ。
本田も、チームとして新たな事をチャレンジしている、結果は出なかったけどブレてはダメだと述べていたけど、何をチャレンジしているのかまったくわからなかった。少なくとも積極的な熱いパッションは感じなかった。
今回の欧州遠征の最大のテストは、実は柿谷だったと思う。
前述したように、ベストメンバーです。もう不動の錚々たるメンバーです。そしてその中で一人、新しく加わっているのが1トップの柿谷曜一郎なのです。
今回の遠征で、東アジアカップでは最高の輝きを放った柿谷が、アウェーの本場ヨーロッパの国にどこまで通用するか、そしてこの完成されたザッケローニJAPANにどこまで融合するかを見極めたかったと思う。
さっそくセルビア戦から振り返ります。
最高のメンバーです。見る前は柿谷が加わった日本代表がどれほどの華麗なパフォーマンスをみせてくれるか胸を躍らせた。
しかし、試合が始まるとそれは生まれなかった。
解説の城が的確だった。連動性がうすいし。ほんと数秒のテンポのずれが攻守のリズムを生まなかった。
そしてセルビア。こんな強国がワールドカップに出れないというのが驚き。
ディフェンスは的確で強固だった。特に中央は固かった。こういう時、工夫がないんだよな。普通にクロスをあげてもはじかれるだけ。
前半は、双方いいとこを消しあった戦い。
期待の柿谷は孤立していた。柿谷は、裏への飛び出しのことをやたらといわれるけど、代表で求められれるのはそこだけではない。基点となるポストplayもいる。サイドに流れることもある。パターン化した動きではだめなのである。
柿谷という選手がいるのに、柿谷以外の不動のメンバーが、柿谷を活かす、柿谷を使う意図がうすかった。それまでの培ってきた代表、ザッケローニサッカーをそのまましている。柿谷に「お前が代表に染まれ」と言っているように感じた。そこにニューカマー柿谷との微妙なズレを生みチームとしての連動性が断絶された印象を受けた。
後半は、日本がペースを握る。そして柿谷も決定的な好機を得るんだけど、ゴール前のトラップからの左足シュートは相手GK・ストイコビッチに阻まれる。相手キーパーのファインセーブ多かった。
柿谷、これまでも1試合の中に、必ず決定的な好機を得るんだけど、なかなか決まらない。ここはほんと紙一重。
先制は、後半14分。相手のシュート性のキックが、クロスっぽい感じて前線に渡り、確実に決められる。
先制された日本代表は選手交代に出る。後半22分、まず長谷部から細貝。これは守備の強化、細貝の役割は相手から球を奪い前へ供給する事。
さらに後半23分、柿谷を下げ清武。岡崎の1トップになる。
チャンスは作るけど、岡崎決めきれない。
さらに後半41分、香川に変えて乾。香川のできから見ても、もっと早い投入でも良かったと思う。
44分、岡崎に変えてハーフナー。このパターンもお馴染みだけど、結果はでない。
アディショナルタイムに、細貝のパスミスからカウンターをくらい、これまたきっちり決められ2点目を献上。そして試合終了。
反省点ばかりが出る試合。日本代表の起点であるサイド攻撃、長友、内田の積極的なしかけもうすかった。本田もいつものような起点になっていなかった。
この試合、存在感を感じたのは遠藤だった。ザッケローニの中では、本田より遠藤にぜったいの信頼を置いてるかも。
今野、吉田麻也のセンターバック。2失点です。守備力の瞬発力のなさを感じてしまう。
そしてベラルーシ戦。スタメンはセルビア戦とまったく同じです。これはある程度想定できた。だって柿谷を試すのが最大の目的なんだから。
そんな中で前半、アウェーモードの戦いをあえてしているのかなという印象を持ちました。前半はセーブして、無理にいかないと。でもそこまでアウェーの戦いにこだわるのもどうかと思うけど。
行ける時は攻めればいいのに、なんかあえて後ろでパスをまわしてる。ヤル気あるんかいって思ってしまうし、そういうボール回しはリズムもうまない。
それで点をいれられてはまずいですが、前半44分、ペナルティーエリア内に入ったクロスを落とされ、走りこんだ選手が豪快にシュートを放ち見事に決められる。
前半0点で終わるプランがここで狂う。
柿谷、この試合も好機を作るけど、決めれず。これまた紙一重なんだよな。しかし、この試合もチームとしての1トップは機能していなかった。
ザッケローニJAPANの1トップの動きを理解し、全力で実践していたのは前田でした。しかし、前田には柿谷のような可能性はもう感じれない。
今の日本代表の秘密兵器、前回の南アフリカWCで、直前でエースに躍り出た本田のように、新たな未知な可能性を感じるのは柿谷。柿谷、裏をねらうだけでなく、起点になるplayもしないといけない。
ザッケローニJAPANの1トップに求められるものはめちゃくちゃレベルが高い。しかし、柿谷はそれができるポテンシャルを感じる。今回は、結果はでなかったけど次回のオランダ、ベルギー戦でも使い続けてほしい。大迫も呼んでほしいな。
柿谷が起点になれないのなら、本田がもう少しその役割を担わないといけないと思うけど、マークも厳しく、いつものような絶対的な存在感がなかった。本田でキープできないから、サイドも効果的なあがりができない。
後半6分、うまく機能しない柿谷を下げDF森重を投入。3-4-3にします。
この3バック、いいリズムを生みだしたと思います。森重の存在感を感じた。個人的に思うのは、ディフェンダーの中心と位置付けている吉田麻也は、現段階では見切るべきではないかと思う。
吉田麻也とコンビを組む相手を考えるのではなく、今野とコンビを組む相手として森重。吉田麻也は前から言うように守備の瞬発力がない。一番はスピードのなさだけど、判断の瞬時の遅れ、つめの甘さ。球際の強さもうすい。身体的なボディーバランスの悪さも感じる。森重は、まだ不足している所もあるけど、残りの期間で今野とのコンビネーションを磨けばいけるのでは。森重はスピードがあるし、何よりもボディーバランスがすごくいい。
そして長谷部に代わって山口。山口も守備力たかい。役割的には細貝とかぶる。しかし、今回の遠征で細貝は落選じゃないかな。山口の守備力も高い。視野も広いし判断力もある。
ここにきて遠藤は不動に感じるので、パートナーは長谷部ではなく新しい血を入れた方がチームの活性化にもつながるように思う。
いつも終了間際に投入されるハーフナーに意味はあるのだろうか。日本はパワーplayが馴染むチームではないと思うんだけど。
結局、そのまま終了。無得点での敗戦です。
この遠征2試合に収穫はあったのか?この代表の閉塞感は何なんだろう。相変わらず日本のショートパスの精度は高く、ボールも支配できるけど、それだけ。相手の脅威となるパス回しじゃない。
香川の輝きもうすかった。マンUでレギュラーから外れている事も影響しているように思う。精神的な余裕のなさがplayにも感じる。柿谷との絡みもうすかったし。
本田が言っていた、日本代表のあらたな形って何なんだろう。監督のような発言なんだけど。
コンフェデでの3連敗は想定内。負けたとはいえ、代表魂を感じる試合だった。
今回の、セルビア、ベラルーシというWCに出場できないチーム相手に無得点で2連敗は想定外。サッカーってある意味、ほんと繊細なスポーツだということも感じた。
11月の再度の欧州遠征での試合結果と内容次第ではザッケローニ監督でのブラジルワールドカップに危険信号が灯る。