
NHKにて2016年10月8日より2017年4月1日まで放送された連続テレビアニメ作品(全25話)。現在も、土曜日(日曜日)24:00から再放送中。第2シーズンが10月から開始されるという告知も。
このアニメを見ることになったきっかけはたまたま。なんとなく土曜日の夕方に横になって娘(5歳)とテレビのチャンネルを変えていたらこのアニメが目に付き、見ていると楽しくなってしまったという。
まず登場人物のキャラクター名が目に止まる。
ベートヴェン、モーツァルト、バッハ、ショパン、シューベルト等、教科書で習う偉大な音楽家がそのままの名前で登場している。
まじめなアニメかと思ったら、ギャグアニメという。現在、NHKで再放送が開始されたけど、過去作見たくてHULU(動画配信)にも加入して一気に見ちゃった!

ベートーヴェンは、ベトさんやルー君と呼ばれ、モーツァルトは、モツくんと。主軸はこの2人で、この他にも著名な音楽家の名前を冠したキャラが登場。


キャラの性格は、それぞれ偉大な音楽家のエピソードから基づくものをデフォルメして設定されている感じで、それがまたおもしろい。
ベートーヴェンは、激情家でちょっと傲慢なところもあるけど憎めないキャラ。なぜかギョーザの味の追求に命をかけてる。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは、ベートーヴェンからはヴォルフと呼ばれ、みんなからはモツさんと。モーツァルトは、ちょっとHな所があったというネタは耳にした事があったけど、それをモチーフにしてか、女の子好きな天真爛漫なキャラ。第2話では「変態!」って女の子たちにビンタされて覚醒するという。
ショパンは、ネガティブな引きこもりキャラ。リストは、なぜか愛を説く熟女キャラとなってる。
シューベルトは、ベートーヴェンを崇拝し、ベートーヴェン先輩とつきまとう。終盤、ラッパーとしても覚醒するという。私はシューベルトのキャラが好き。
チャイコフスキーとバタジェフスカは、クラスキー・クラスキーというアイドルユニットを結成。チャイコフスキーは顔立ちは美少女なのに、東北弁のおやじキャラでうける。
そして音楽の父バッハ。アンダンテ、メゾフォルテとか音楽用語で話す。
こんなキャラが、音羽歌苗という女子高生が大家の、祖母から受け継いだ古い洋館・音羽館を舞台にいろいろな事がおきるギャグアニメ。
そうギャグなのです。久々にこの手のギャグアニメを見た気がする。
でもう一つこの作品の核となるのが、音楽そのものです。
ベートヴェンたちはクラシカロイドと呼ばれる、ある会社が開発したアンドロイドみたいなもので、さらにクラシカロイドたちは“ムジーク”という魔法のような特殊能力をそれぞれが持っていて、ムジークが発動されると、周囲が遊園地のような楽しいワールドになったり、いろいろな物がロボット化したり、動物が出まくったり、舞踏会のような世界になったり、人が魂の炎につつまれたりする。
ムジークは、それぞれがもつ誰もが一度は耳にしたことのあるクラッシックの名曲と連動して発動される。
これがまた楽しい。
そしてこれら、ベートーヴェンや、モーツァルト、バッハ等の名曲を現代的なアレンジで蘇らせているのが、布袋寅泰、つんく、浅倉大介、tofubeats等の一流アーティスト、プロデューサー。ここではアレンジャーとしてのセンスが全開。
アニメ「クラシカロイド」ムービー第一弾
布袋寅泰とスティーヴ・リプソンというすごいクレジット名の2人が織り成すオープニングテーマも、布袋のギターがフューチャーされ、ポップでロックでクラシカルですごく楽しい。
これらの日本を代表するようなプロデューサーたちが、この作品に参加したのも作品のテーマに共鳴した部分もあると思う。
そう音楽、音をとことん楽しむ作品なのです。
毎回毎回、テーマとなる曲があり、エンディング曲も違うという力の入れよう。作品の中で登場した曲は『Musik Collection』として3枚発売されている。
すごいのが作曲者のクレジットが、ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ 、フレデリック・ショパンだったりするんです。(印税とかどうなるんだろう??)
Vol・1は前述の布袋&スティーブのオープニング曲がフルバージョンで収録されているので買い。モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジークもtofubeatsによりEDMで再現される。娘は、ちょっとダークなモーツァルトのレクイエムがお気に入り。
『くるみ割り人形』もつんくにより超ポップな世界観で演奏される。作品の中で登場するクラスキー・クラスキーというアイドルユニットもつんくProduceのオリジナル曲を歌う。
ショパンの『ノクターン』も好き。ボーカルだけでなく、インストであるので2度楽しめる。
ベートーヴェンのムジークを担当した布袋寅泰のビートと、ヴァイオリンソナタ第9番が見事に融合した『六弦の怪物』はムジークコレクションVol・2のハイライト曲。布袋も今回こうして融合したベートーヴェンとの相性の良さを感じてるみたい。
作品では一発屋という言葉に超反応するテクラ・バダジェフスカの『乙女の祈り』が演歌で再演(←おもしろいけどあまり好みじゃない)。この曲聞いたことあったけど作者はよく知らなかった。
ショパンの幻想即興曲のアレンジもいい!モーツァルトの『トルコ行進曲』も「みかんゾンビマーチ」という歌になり、マイケルのスリラーのアレンジも入っていてうける。娘がすぐに気づいて感心した。
バッハのアリアが好き。無伴奏チェロ組曲もいい。シューベルトの『魔王』もラップで蘇る。西海岸的なHip Hopサウンドで、クラシカロイドの各キャラへのラップは熱いけど笑える。モーツァルトの交響曲第25番が題材の疾風怒濤のインストが好き。ベートーヴェンの第9もとりあげられる。Vol・3は重厚な作品とPOPな曲とバリエーション豊富。
娘は、まだこれら偉大な音楽家のプロフィールを音楽の教科書からではなく、このアニメからのイメージで入ってしまったけど、それもありだなという事で。5歳児でも十分楽しめている。
作品の中で、パッド君という人工知能型端末がクラッシクのこれらの名曲のひと口解説みたいなのをしてくれる。
かたいクラシックの敷居をすごく身近にしてくれる作品でもあると思う。
でもギャグ作品としてもすごく楽しめる。ほんと久々にこんなギャクアニメみた。
最初に見たのが13話の『ます』で、これまたシューベルトの著名な曲を題材にしているのだけど、シューベルトがお風呂場でいい気分で鼻歌を口ずさんでいたら自身が魚(ます)になってしまい、そこからのドタバタ劇に「なんなのこれは」と引き込まれた。
遡ってみた8話の『女子会の1日』もバカウケした。脚本も見事ですごい勢いのある展開。
最終話の第25話は宇宙人まで登場するトンデモ展開だけど、基本は音楽に対する愛に満ち溢れた作品だと思う。
第2シーズンも楽しみだけど、それまで、現在のNHKでの再放送(HULUでも全話見れる)と3枚のMusik コレクションで『クラシカロイド』の世界を楽しもう!
このアニメを見ることになったきっかけはたまたま。なんとなく土曜日の夕方に横になって娘(5歳)とテレビのチャンネルを変えていたらこのアニメが目に付き、見ていると楽しくなってしまったという。
まず登場人物のキャラクター名が目に止まる。
ベートヴェン、モーツァルト、バッハ、ショパン、シューベルト等、教科書で習う偉大な音楽家がそのままの名前で登場している。
まじめなアニメかと思ったら、ギャグアニメという。現在、NHKで再放送が開始されたけど、過去作見たくてHULU(動画配信)にも加入して一気に見ちゃった!

ベートーヴェンは、ベトさんやルー君と呼ばれ、モーツァルトは、モツくんと。主軸はこの2人で、この他にも著名な音楽家の名前を冠したキャラが登場。


キャラの性格は、それぞれ偉大な音楽家のエピソードから基づくものをデフォルメして設定されている感じで、それがまたおもしろい。
ベートーヴェンは、激情家でちょっと傲慢なところもあるけど憎めないキャラ。なぜかギョーザの味の追求に命をかけてる。
ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトは、ベートーヴェンからはヴォルフと呼ばれ、みんなからはモツさんと。モーツァルトは、ちょっとHな所があったというネタは耳にした事があったけど、それをモチーフにしてか、女の子好きな天真爛漫なキャラ。第2話では「変態!」って女の子たちにビンタされて覚醒するという。
ショパンは、ネガティブな引きこもりキャラ。リストは、なぜか愛を説く熟女キャラとなってる。
シューベルトは、ベートーヴェンを崇拝し、ベートーヴェン先輩とつきまとう。終盤、ラッパーとしても覚醒するという。私はシューベルトのキャラが好き。
チャイコフスキーとバタジェフスカは、クラスキー・クラスキーというアイドルユニットを結成。チャイコフスキーは顔立ちは美少女なのに、東北弁のおやじキャラでうける。
そして音楽の父バッハ。アンダンテ、メゾフォルテとか音楽用語で話す。
こんなキャラが、音羽歌苗という女子高生が大家の、祖母から受け継いだ古い洋館・音羽館を舞台にいろいろな事がおきるギャグアニメ。
そうギャグなのです。久々にこの手のギャグアニメを見た気がする。
でもう一つこの作品の核となるのが、音楽そのものです。
ベートヴェンたちはクラシカロイドと呼ばれる、ある会社が開発したアンドロイドみたいなもので、さらにクラシカロイドたちは“ムジーク”という魔法のような特殊能力をそれぞれが持っていて、ムジークが発動されると、周囲が遊園地のような楽しいワールドになったり、いろいろな物がロボット化したり、動物が出まくったり、舞踏会のような世界になったり、人が魂の炎につつまれたりする。
ムジークは、それぞれがもつ誰もが一度は耳にしたことのあるクラッシックの名曲と連動して発動される。
これがまた楽しい。
そしてこれら、ベートーヴェンや、モーツァルト、バッハ等の名曲を現代的なアレンジで蘇らせているのが、布袋寅泰、つんく、浅倉大介、tofubeats等の一流アーティスト、プロデューサー。ここではアレンジャーとしてのセンスが全開。
アニメ「クラシカロイド」ムービー第一弾
布袋寅泰とスティーヴ・リプソンというすごいクレジット名の2人が織り成すオープニングテーマも、布袋のギターがフューチャーされ、ポップでロックでクラシカルですごく楽しい。
これらの日本を代表するようなプロデューサーたちが、この作品に参加したのも作品のテーマに共鳴した部分もあると思う。
そう音楽、音をとことん楽しむ作品なのです。
毎回毎回、テーマとなる曲があり、エンディング曲も違うという力の入れよう。作品の中で登場した曲は『Musik Collection』として3枚発売されている。
すごいのが作曲者のクレジットが、ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ 、フレデリック・ショパンだったりするんです。(印税とかどうなるんだろう??)
![]() | クラシカロイド MUSIK Collection Vol.1 |
クリエーター情報なし | |
ムービック |
Vol・1は前述の布袋&スティーブのオープニング曲がフルバージョンで収録されているので買い。モーツァルトのアイネ・クライネ・ナハトムジークもtofubeatsによりEDMで再現される。娘は、ちょっとダークなモーツァルトのレクイエムがお気に入り。
『くるみ割り人形』もつんくにより超ポップな世界観で演奏される。作品の中で登場するクラスキー・クラスキーというアイドルユニットもつんくProduceのオリジナル曲を歌う。
ショパンの『ノクターン』も好き。ボーカルだけでなく、インストであるので2度楽しめる。
![]() | クラシカロイド MUSIK Collection Vol.2 |
クリエーター情報なし | |
ムービック |
ベートーヴェンのムジークを担当した布袋寅泰のビートと、ヴァイオリンソナタ第9番が見事に融合した『六弦の怪物』はムジークコレクションVol・2のハイライト曲。布袋も今回こうして融合したベートーヴェンとの相性の良さを感じてるみたい。
作品では一発屋という言葉に超反応するテクラ・バダジェフスカの『乙女の祈り』が演歌で再演(←おもしろいけどあまり好みじゃない)。この曲聞いたことあったけど作者はよく知らなかった。
ショパンの幻想即興曲のアレンジもいい!モーツァルトの『トルコ行進曲』も「みかんゾンビマーチ」という歌になり、マイケルのスリラーのアレンジも入っていてうける。娘がすぐに気づいて感心した。
![]() | クラシカロイド MUSIK Collection Vol.3 |
布袋寅泰,岸祐二,針尾ありさ,久岡めるも,つんく♂クラシカロイド混声合唱団 | |
サンライズ音楽出版 |
バッハのアリアが好き。無伴奏チェロ組曲もいい。シューベルトの『魔王』もラップで蘇る。西海岸的なHip Hopサウンドで、クラシカロイドの各キャラへのラップは熱いけど笑える。モーツァルトの交響曲第25番が題材の疾風怒濤のインストが好き。ベートーヴェンの第9もとりあげられる。Vol・3は重厚な作品とPOPな曲とバリエーション豊富。
娘は、まだこれら偉大な音楽家のプロフィールを音楽の教科書からではなく、このアニメからのイメージで入ってしまったけど、それもありだなという事で。5歳児でも十分楽しめている。
作品の中で、パッド君という人工知能型端末がクラッシクのこれらの名曲のひと口解説みたいなのをしてくれる。
かたいクラシックの敷居をすごく身近にしてくれる作品でもあると思う。
でもギャグ作品としてもすごく楽しめる。ほんと久々にこんなギャクアニメみた。
最初に見たのが13話の『ます』で、これまたシューベルトの著名な曲を題材にしているのだけど、シューベルトがお風呂場でいい気分で鼻歌を口ずさんでいたら自身が魚(ます)になってしまい、そこからのドタバタ劇に「なんなのこれは」と引き込まれた。
遡ってみた8話の『女子会の1日』もバカウケした。脚本も見事ですごい勢いのある展開。
最終話の第25話は宇宙人まで登場するトンデモ展開だけど、基本は音楽に対する愛に満ち溢れた作品だと思う。
第2シーズンも楽しみだけど、それまで、現在のNHKでの再放送(HULUでも全話見れる)と3枚のMusik コレクションで『クラシカロイド』の世界を楽しもう!
![]() | クラシカロイド Original Sound Track |
クリエーター情報なし | |
サンライズ音楽出版 |