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VALERIAN 映画と音楽 それはおれの非日常へのささやかなトリップ

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I Can’t Stop Loving You / レイ・チャールズ 『メトロポリス』挿入歌

2010年12月31日 | お気に入りの1曲
  レイ・チャールズの最大のヒット曲。62年、Hot100/R&Bで1位に輝くスタンダート的な名曲。私がレイ・チャールズの歌声をレイと認識して初めて聞いたのは「We Are The World」でだったと思います。盲目の天才といわれ、まさにソウルの神と呼ばれた人。

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 この曲を聞いてしびれたのが、01年のアニメ作品『メトロポリス』で流れて。この『メトロポリス』もお気に入りの作品です。ちょっと紹介すると、同時期に公開されたジブリ作品の陰にかくれた感じもしますが、相当の制作費と制作期間をかけた世界に誇れる大作。(海外や同業者の評価は高いみたい)原作が手塚治虫氏。そして脚本・大友克洋氏、監督・りんたろう氏。日本のトップクリエイターが集結し製作された作品だと思います。(興行収入的には成功とはいえなかった感じ)
 原作は、昭和24年の手塚氏の初期の代表作。漫画の原作も読んだことがありますが、意外にも短編的な作品でした。ロボットと人間が共に暮らす未来世界を描くとともに、そこに潜む危惧も警鐘している。
 原作より、はるかに綿密に美しく未来都市メトロポリスが描かれています。総作画枚数15万枚というのも納得。妥協ない姿勢を感じます。クリエイターからしたら神であろう手塚作品を手かげているという誇りも感じます。キャラクターも手塚ワールドが全開。手塚作品の目の大きいキャラ大好きです。映像が美しい。大きな画面で見るべき作品だと思います。小さいテレビだとこの緻密に描かれたグラフィックがわかりにくい。
 個人的に、すごく気に入ったのが音楽です。サックスプレイヤーでもある本多俊之氏が手がけた音楽がジャジーでレトロ感があっていい。それがすごく雰囲気だしてるんですよね。
グラフィックも美しく、雰囲気もある。ただ脚本が不満なんですよね。巨匠・大友氏なのですが・・・キャラにいまいち感情移入しにくい。特に物語の中心であるティマのキャラが弱くて。物語の展開も淡いというか。
 そんな中、終盤の重要なシーンでこのレイ・チャールズの「I Can’t Stop Loving You」(愛さずにいられない)が流れます。この曲をこのシーンで使ったセンスは見事。イントロの一瞬のハープがまたすごくいい。ゾクッときました。そして、ちょっと郷愁おびたメロディーとストリングス、ゆったりとした心地いいリズムにのってレイ・チャールズが歌います。このボーカルもオンリーワンです。この曲とともにそのシーンがすごく印象に残ってます。
 『メトロポリス』のサントラもよいです。(メインテーマ曲をいろいろなアレンジで収録してるの幅の広さは感じないかもしれませんが)、エンディング曲の「There’ll Never Be Good-Bye」をMinako Obataが情感込めて歌う。日本人だけど、めちゃソウル。肝心の「愛さずにいられない」はサントラに収録されていません。ベスト盤等で聞けます。
 なんかおれ的には年の瀬に聞きたくなる曲なんです。2010年最後のUpです。良いお年を!


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