2016年12月25日、ジョージ・マイケルが英国オックスフォード州にある自宅で亡くなっているのが発見された。53歳だった。
突然の訃報に驚いた。晩年の精神的な危うさから自死がよぎった人も多かったと思う。検視官の発表によると拡張型心筋症だったと。最近出ていたジョージの写真はかなりの激太りだった。心不全という死因も納得する所がある。発見者は最後の恋人と言われる男性だった。
「ラスト・クリスマス」のジョージがクリスマスに亡くなるなんて・・・
「ラスト・クリスマス」は、ジョージ・マイケルの作詞・作曲で、ボーカルもジョージだけどワム名義。1984年に英国でシングルリリースされた。意外にもUSAではシングル化されていない。日本での受けはすごくいいと思う。クリスマスシーズンになると街でこの曲が流れていた。
曲のStoryは、ハッピークリスマスSongなどではなく、実は失恋ソングという。
ちょっとセンチなメロディーと、曲の雰囲気がクリスマスにマッチしたのだと思う。
この曲のコード進行って、いわゆる C → Am → Dm → G7 という定番の循環コード。ぶっちゃっけひねりはない。でもこのコード進行ってちょっとセンチメンタルな感じになってすごく好き。日本人にも好まれる黄金コード。
大ヒットした「ケアレス・ウィスパー」も失敗作と言っている稀代のメロディー・メイカーのジョージ。
そのジョージが、この王道の循環コードでこの曲を作ったというのは、ちょっと意外。レコード会社から売れる曲を作れって言われてからなのか?本人もどういう風に思っているんだろう。ただ曲の内容とジョージの意志とは裏腹に、曲はクリスマスの街を演出する曲となった。
クリスマスに天に召されたジョージ。ある意味、運命だったのか。
多くの人にとって、ジョージ・マイケルのクリスマスSONGといえば「ラスト・クリスマス」だと思いますが、もう一つとてもすばらしい、クリスマスソングがあります。
それが今回とりあげる「December Song」(I Dreamed Of Christmas) 。〝クリスマスを夢見た"という副題は、この曲のKeyです。
旧友、デヴィッド・オースティンとの共作。
この曲は2008年にジョージのオフィシャルサイトで発表され、無料でDLもできていた。後にCDとしてリリースもされる。
ハートフルなコーラスで始まり、コーラスで終わる。このイントロすごく好き。フランク・シナトラの「the Christmas walts」のサンプリングなんだ。すごくいい。
Merry Christmas
Merry Christmas
May your every New Year dream come true
アニメで制作されたMusic Videoもドリーミーでハートフル。
George Michael - December Song (I Dreamed Of Christmas) 2010
曲は、リリックをサラッと読むと愛と平和を歌っているように思うのですが、曲のテーマはこのMusic Videoの通りのように思います。
世の中、あちこちの家は家族で温かな幸せなクリスマスをむかえている。でもこの少年はそんなHappyは環境になく、ひとり、友達であろうハムスターとTVを見ている。
母親と愛に満ち溢れたクリスマスのひとときを迎えれず、夢の中に導かれTripする。
Maybe since youve gone
I went a little crazy
God knows they can see (the child)
But the snow that falls upon my bed
That loving I needed
Falls every single day
For each and every child
The Virgin smiles for all to see
But you kept her from me
そして、この部分は嘆きを感じるリリック。
ジョージのリリックは、実はそんなにシンプルでない。ワムというアイドル的な形で売り出されたからそういう印象を持ってしまうけど、能天気なLOVE SONGなんかも作らない。ちょっとダーク感があるといえばあるし、行間がある。ジョージの意図する意味を読み取るのはけっこう難解。日本語訳にする人も苦労するんじゃないかな。
ジョージ・マイケルのVocalも80年代と90年代以降では感触はちょっとちがう。80年代は、やっぱ若さを感じるしエモーショナルで『Faith』時のVocalが今でも一番好き。
90年代『Older』(96年)以降のボーカルは、エネルギッシュな感じはなくなったけど、落ち着きをまし温かな包み込まれるようなボーカル。
なので、この曲の世界観とメロディーにすごくあう。
ジョージの温かなボーカルで、寂しくクリスマスを過ごす少年の幸せを願い歌う。そして温かなクリスマスの雰囲気とともに平和を願う。
これこそまさにジョージ・マイケルが歌うジョージらしいクリスマスソングだと思う。前述の「クリスマス・ワルツ」にインスパイアーされた作品かもしれない。
そしてクリスマスにジョージは神に召された。
偉大な才能だった。
そしてこの曲とともにジョージを想う。
Merry Christmas
Merry Christmas
May your every New Year dream come true
突然の訃報に驚いた。晩年の精神的な危うさから自死がよぎった人も多かったと思う。検視官の発表によると拡張型心筋症だったと。最近出ていたジョージの写真はかなりの激太りだった。心不全という死因も納得する所がある。発見者は最後の恋人と言われる男性だった。
「ラスト・クリスマス」のジョージがクリスマスに亡くなるなんて・・・
「ラスト・クリスマス」は、ジョージ・マイケルの作詞・作曲で、ボーカルもジョージだけどワム名義。1984年に英国でシングルリリースされた。意外にもUSAではシングル化されていない。日本での受けはすごくいいと思う。クリスマスシーズンになると街でこの曲が流れていた。
曲のStoryは、ハッピークリスマスSongなどではなく、実は失恋ソングという。
ちょっとセンチなメロディーと、曲の雰囲気がクリスマスにマッチしたのだと思う。
この曲のコード進行って、いわゆる C → Am → Dm → G7 という定番の循環コード。ぶっちゃっけひねりはない。でもこのコード進行ってちょっとセンチメンタルな感じになってすごく好き。日本人にも好まれる黄金コード。
大ヒットした「ケアレス・ウィスパー」も失敗作と言っている稀代のメロディー・メイカーのジョージ。
そのジョージが、この王道の循環コードでこの曲を作ったというのは、ちょっと意外。レコード会社から売れる曲を作れって言われてからなのか?本人もどういう風に思っているんだろう。ただ曲の内容とジョージの意志とは裏腹に、曲はクリスマスの街を演出する曲となった。
クリスマスに天に召されたジョージ。ある意味、運命だったのか。
多くの人にとって、ジョージ・マイケルのクリスマスSONGといえば「ラスト・クリスマス」だと思いますが、もう一つとてもすばらしい、クリスマスソングがあります。
それが今回とりあげる「December Song」(I Dreamed Of Christmas) 。〝クリスマスを夢見た"という副題は、この曲のKeyです。
旧友、デヴィッド・オースティンとの共作。
この曲は2008年にジョージのオフィシャルサイトで発表され、無料でDLもできていた。後にCDとしてリリースもされる。
ハートフルなコーラスで始まり、コーラスで終わる。このイントロすごく好き。フランク・シナトラの「the Christmas walts」のサンプリングなんだ。すごくいい。
Merry Christmas
Merry Christmas
May your every New Year dream come true
アニメで制作されたMusic Videoもドリーミーでハートフル。
George Michael - December Song (I Dreamed Of Christmas) 2010
曲は、リリックをサラッと読むと愛と平和を歌っているように思うのですが、曲のテーマはこのMusic Videoの通りのように思います。
世の中、あちこちの家は家族で温かな幸せなクリスマスをむかえている。でもこの少年はそんなHappyは環境になく、ひとり、友達であろうハムスターとTVを見ている。
母親と愛に満ち溢れたクリスマスのひとときを迎えれず、夢の中に導かれTripする。
Maybe since youve gone
I went a little crazy
God knows they can see (the child)
But the snow that falls upon my bed
That loving I needed
Falls every single day
For each and every child
The Virgin smiles for all to see
But you kept her from me
そして、この部分は嘆きを感じるリリック。
ジョージのリリックは、実はそんなにシンプルでない。ワムというアイドル的な形で売り出されたからそういう印象を持ってしまうけど、能天気なLOVE SONGなんかも作らない。ちょっとダーク感があるといえばあるし、行間がある。ジョージの意図する意味を読み取るのはけっこう難解。日本語訳にする人も苦労するんじゃないかな。
ジョージ・マイケルのVocalも80年代と90年代以降では感触はちょっとちがう。80年代は、やっぱ若さを感じるしエモーショナルで『Faith』時のVocalが今でも一番好き。
90年代『Older』(96年)以降のボーカルは、エネルギッシュな感じはなくなったけど、落ち着きをまし温かな包み込まれるようなボーカル。
なので、この曲の世界観とメロディーにすごくあう。
ジョージの温かなボーカルで、寂しくクリスマスを過ごす少年の幸せを願い歌う。そして温かなクリスマスの雰囲気とともに平和を願う。
これこそまさにジョージ・マイケルが歌うジョージらしいクリスマスソングだと思う。前述の「クリスマス・ワルツ」にインスパイアーされた作品かもしれない。
そしてクリスマスにジョージは神に召された。
偉大な才能だった。
そしてこの曲とともにジョージを想う。
Merry Christmas
Merry Christmas
May your every New Year dream come true
December Song (I Dreamed of Christmas): 2010 (Limited Edition) | |
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このコメントで今年もBlog書いていこうって思えました。
父の思いを書いた記事も読んでいただき、温かな言葉もかけていただき、自分で久しぶりにその記事をかみしめて読んでたら、恥ずかしながら涙があふれてきました。
ありがとうございます。