おれのBLOGで椎名林檎は意外でしょ。この茎(STEM)は03年発売の椎名林檎の9枚目のシングルでオリコンでも1位になった曲。
今回、このSTEMを夏の夜に聞くFav曲としてPick Upしようと思っていたら、別バージョンのシングルも出ていることに気づきました。STEMのアルバム収録曲と違う英語のストリングスバージョンは、シネマ映像の『百色眼鏡』やライブの『賣笑エクスタシー』でも聞いていましたが、シングルとしては購入していなかった。
さっそく購入してオーディオで聞くそれは、アルバムバージョンとはまったく違う趣で、「これ夏歌じゃないな」って感じになり、いつUpしようかと迷走していましたが、季節とかどうでもいいやって事でやっと書けた。
そもそも、この茎(STEM)がおれのアンテナにひっかっかったきっかけは、CMかなんかの映像との出会い。それに瞬時にはまった。耳に入ってきたメロディーラインとその歌声も印象に残ったのですが、同時に流れていた花鳥風月的なビデオとの融合感が絶妙で、その世界感に一気にはまりました。
で、まず茎が収録されているアルバム『加爾基 精液 栗ノ花』を購入。
椎名林檎の3rdアルバム。タイトルが『カルキ ザーメン クリノハナ』ですからね。別にタイトルが卑猥だとか、赤面するような年齢でもなかったですが、一般の人から見たら度肝を抜かれるタイトル。っていうか、精液っていう言葉がアルバムタイトルになってるのって知らないわ。
あらためてWikiで見てみたら、『「加爾基」が「不思議」、「精液」が「猥雑」(わいざつって言葉知らなかった→性的興奮を催す様だって)、「栗ノ花」が「エキセントリック」の役目を果たしている』そうだ。
椎名林檎さんは、まったく語れるアーティストではないのですが、このアルバムの世界観は素晴らしい。自身の美学と感性を詰め込んだ作品。何枚か邦楽のアーティストのアルバムは持っていますが、私の持っている邦楽アルバムの中で一番アーティスティックな作品な気がする。
名盤ってジャンルのカテゴライズが難しい。いろんなジャンルの要素を感じつつもトータル感を感じるアルバム。
椎名林檎ちゃんが、どういうアーティストに影響を受けているかは知らないのだけど、おれなんか「お大事に」にケイト・ブッシュ的な感覚ももったし、どことなく感じる密室感にプリンスの感触ももってしまった。
そして、椎名林檎のこだわりはいろいろな所に徹底している。妥協がない。
まずこの記事の表題Picにもなっているシングル・茎のアルバムジャケットと短編シネマ『百色眼鏡』のアルバムジャケットを撮っているのがあの荒木経惟。
アルバム『加爾基 精液 栗ノ花』→通称K S K(カルキだそう)のジャケットの陶器も彼女のお気入りの窯元「館林古琳庵」に特別にオーダーメイドで製作してもらったものだそうだし。
アルバムのブックレットのデザインや文字体も。
音楽だけでなく、細部のアイテムまでに徹底的に自身の感性を投影させる。
さらに『カルキ』の世界観を映像化した『百色眼鏡』が素晴らしい。
その頃はどうだったかよくは覚えていないけど、小雪や大森南朋という大物俳優が出演。主演の天城役の小林賢太郎はよく知らないのですが(いい味出してるけど)。
大正ロマンTasteを感じる映像。楓という謎めいた女性の二面性を軸にしたミステリアスでセンチメンタルな作品。
舞台となる洋館も魅力的。作品の内容やメッセージ性に関しては深くは考えなかったけど、作品の中心曲「茎」や好きな「ポルターガイスト」が効果的に挿入され、その空気感は感じれて素晴らしい。
プリンスがフランス映画への憧憬を作品化した『Under The Cherry Moon』のように、椎名が大正ロマンへの憧憬を映像化した作品のようにも思えた。椎名林檎がプリンスを聞いているかは知らないけど、この性的なものをあえて前面に出すところ(卑猥さは感じないけど)とかプリンスっぽい。椎名とプリンス結びつける人っていね~よな。
『賣笑エクスタシー』は、カルキの世界観を舞台に再現したようなライブ映像で、『百色眼鏡』の映像と天城役の小林賢太郎も実際に登場している。
オーケストラ隊もバックに配置し、ストリングスがすごく美しい。ピアノをバックにJazzyな感じで歌ったりと。こんなライブ生体感してみたかった。
このアルバムを引っさげて2003年には全国ツアーにも出ている。今ならぜったい行ってるんだけど。
といっても椎名林檎関係のアイテムをもっているのは、この『STEM』関連の作品のみで、それ以外の椎名のアルバム等は持っていないのですが・・・
茎に話をもどすとアルバム収録バージョンとシングルバージョンとではTasteがぜんぜん違う。
アルバムバージョンは、日本語でロックorパンクっぽいバージョン。
シングルや百色眼鏡は英語でストリングスバージョン。
今回この記事を書くにあたっていろいろ調べていたら、さらに英語のロックバージョンがあることを知り、さっきアマゾンでポチッとしました。宇多田ヒカルとも結婚していた紀里谷和明監督の『CASSHERN(キャシャーン)』に収録。映画でも使われたようですが、気合入れて見てなかったせいか宇多田の曲しか覚えていない。
どちらかといえばストリングスバージョンに日本語詩がフィットするように思ったのですが。
メロディーが魅力的だから、どんなアレンジでも魅了されるんでしょうね。
ストリングスバージョンは、落ちていく所のストリングスがめちゃくちゃ美しい。琴の音色も効果的なんだよな~。インストバージョンもほしい。
ステムって陰茎って事らしいけど、性的な意味ではなく種族存続っていう意味合いなんだって。
椎名林檎の世界観はこのステム関連しかしらないけど、東京事変での活動やこの前のワールドカップの日本代表応援ソング「NIPPON」も耳にしたけど、広い音楽観を感じる。
余談だけど、林檎ちゃんって肺活量に難があるのかな。『カルキ』を聞いてるとボーカルの息継ぎがけっこう気になるオレ。
11月には待望の5枚目のアルバム『日出処』も出るそうです。
こうして記事を書いていたら椎名林檎への興味がまた膨らんできた。お顔立ちも好きなんだよな。今後に注目。
☆2枚組なんだな。前述の「茎」の別バージョン収録。他にも豪華な邦楽アーティストが参加。鷺巣詩郎はエヴァンゲリヲンも手がけている人。でも1円って・・・
今回、このSTEMを夏の夜に聞くFav曲としてPick Upしようと思っていたら、別バージョンのシングルも出ていることに気づきました。STEMのアルバム収録曲と違う英語のストリングスバージョンは、シネマ映像の『百色眼鏡』やライブの『賣笑エクスタシー』でも聞いていましたが、シングルとしては購入していなかった。
さっそく購入してオーディオで聞くそれは、アルバムバージョンとはまったく違う趣で、「これ夏歌じゃないな」って感じになり、いつUpしようかと迷走していましたが、季節とかどうでもいいやって事でやっと書けた。
そもそも、この茎(STEM)がおれのアンテナにひっかっかったきっかけは、CMかなんかの映像との出会い。それに瞬時にはまった。耳に入ってきたメロディーラインとその歌声も印象に残ったのですが、同時に流れていた花鳥風月的なビデオとの融合感が絶妙で、その世界感に一気にはまりました。
で、まず茎が収録されているアルバム『加爾基 精液 栗ノ花』を購入。
加爾基 精液 栗ノ花 | |
クリエーター情報なし | |
EMIミュージックジャパン |
椎名林檎の3rdアルバム。タイトルが『カルキ ザーメン クリノハナ』ですからね。別にタイトルが卑猥だとか、赤面するような年齢でもなかったですが、一般の人から見たら度肝を抜かれるタイトル。っていうか、精液っていう言葉がアルバムタイトルになってるのって知らないわ。
あらためてWikiで見てみたら、『「加爾基」が「不思議」、「精液」が「猥雑」(わいざつって言葉知らなかった→性的興奮を催す様だって)、「栗ノ花」が「エキセントリック」の役目を果たしている』そうだ。
椎名林檎さんは、まったく語れるアーティストではないのですが、このアルバムの世界観は素晴らしい。自身の美学と感性を詰め込んだ作品。何枚か邦楽のアーティストのアルバムは持っていますが、私の持っている邦楽アルバムの中で一番アーティスティックな作品な気がする。
名盤ってジャンルのカテゴライズが難しい。いろんなジャンルの要素を感じつつもトータル感を感じるアルバム。
椎名林檎ちゃんが、どういうアーティストに影響を受けているかは知らないのだけど、おれなんか「お大事に」にケイト・ブッシュ的な感覚ももったし、どことなく感じる密室感にプリンスの感触ももってしまった。
そして、椎名林檎のこだわりはいろいろな所に徹底している。妥協がない。
まずこの記事の表題Picにもなっているシングル・茎のアルバムジャケットと短編シネマ『百色眼鏡』のアルバムジャケットを撮っているのがあの荒木経惟。
アルバム『加爾基 精液 栗ノ花』→通称K S K(カルキだそう)のジャケットの陶器も彼女のお気入りの窯元「館林古琳庵」に特別にオーダーメイドで製作してもらったものだそうだし。
アルバムのブックレットのデザインや文字体も。
音楽だけでなく、細部のアイテムまでに徹底的に自身の感性を投影させる。
さらに『カルキ』の世界観を映像化した『百色眼鏡』が素晴らしい。
百色眼鏡 [DVD] | |
クリエーター情報なし | |
EMIミュージック・ジャパン |
その頃はどうだったかよくは覚えていないけど、小雪や大森南朋という大物俳優が出演。主演の天城役の小林賢太郎はよく知らないのですが(いい味出してるけど)。
大正ロマンTasteを感じる映像。楓という謎めいた女性の二面性を軸にしたミステリアスでセンチメンタルな作品。
舞台となる洋館も魅力的。作品の内容やメッセージ性に関しては深くは考えなかったけど、作品の中心曲「茎」や好きな「ポルターガイスト」が効果的に挿入され、その空気感は感じれて素晴らしい。
プリンスがフランス映画への憧憬を作品化した『Under The Cherry Moon』のように、椎名が大正ロマンへの憧憬を映像化した作品のようにも思えた。椎名林檎がプリンスを聞いているかは知らないけど、この性的なものをあえて前面に出すところ(卑猥さは感じないけど)とかプリンスっぽい。椎名とプリンス結びつける人っていね~よな。
『賣笑エクスタシー』は、カルキの世界観を舞台に再現したようなライブ映像で、『百色眼鏡』の映像と天城役の小林賢太郎も実際に登場している。
賣笑エクスタシー [Blu-ray] | |
クリエーター情報なし | |
EMI Records Japan |
オーケストラ隊もバックに配置し、ストリングスがすごく美しい。ピアノをバックにJazzyな感じで歌ったりと。こんなライブ生体感してみたかった。
このアルバムを引っさげて2003年には全国ツアーにも出ている。今ならぜったい行ってるんだけど。
といっても椎名林檎関係のアイテムをもっているのは、この『STEM』関連の作品のみで、それ以外の椎名のアルバム等は持っていないのですが・・・
茎に話をもどすとアルバム収録バージョンとシングルバージョンとではTasteがぜんぜん違う。
アルバムバージョンは、日本語でロックorパンクっぽいバージョン。
シングルや百色眼鏡は英語でストリングスバージョン。
今回この記事を書くにあたっていろいろ調べていたら、さらに英語のロックバージョンがあることを知り、さっきアマゾンでポチッとしました。宇多田ヒカルとも結婚していた紀里谷和明監督の『CASSHERN(キャシャーン)』に収録。映画でも使われたようですが、気合入れて見てなかったせいか宇多田の曲しか覚えていない。
どちらかといえばストリングスバージョンに日本語詩がフィットするように思ったのですが。
メロディーが魅力的だから、どんなアレンジでも魅了されるんでしょうね。
ストリングスバージョンは、落ちていく所のストリングスがめちゃくちゃ美しい。琴の音色も効果的なんだよな~。インストバージョンもほしい。
ステムって陰茎って事らしいけど、性的な意味ではなく種族存続っていう意味合いなんだって。
椎名林檎の世界観はこのステム関連しかしらないけど、東京事変での活動やこの前のワールドカップの日本代表応援ソング「NIPPON」も耳にしたけど、広い音楽観を感じる。
余談だけど、林檎ちゃんって肺活量に難があるのかな。『カルキ』を聞いてるとボーカルの息継ぎがけっこう気になるオレ。
11月には待望の5枚目のアルバム『日出処』も出るそうです。
日出処(初回限定盤A)(Blu-ray Disc付) | |
クリエーター情報なし | |
ユニバーサル ミュージック |
こうして記事を書いていたら椎名林檎への興味がまた膨らんできた。お顔立ちも好きなんだよな。今後に注目。
☆2枚組なんだな。前述の「茎」の別バージョン収録。他にも豪華な邦楽アーティストが参加。鷺巣詩郎はエヴァンゲリヲンも手がけている人。でも1円って・・・
OUR LAST DAY-CASSHERN OFFICIAL ALBUM- | |
クリエーター情報なし | |
EMIミュージック・ジャパン |