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WC前最終試合、対ザンビア ★ チーム力で勝ちきった日本代表 ★

2014年06月07日 | 日本代表(サッカー)
 ワールドカップ前の親善試合ですが、親善試合とは思えないほど熱くタフな試合でした。ザンビア、FIFAランキング、76位とは思えない実力でした。
 特に前半のザンビアには、日本代表は攻め手も欠き圧倒された感じです。後半、ザンビアが息切れし動きが落ちてから、日本のリズムになりましたが、前半のザンビアの戦い方は、日本代表の崩し方に大きなヒントを与えた感。
 前線でのプレスに人数をかけますが、それを突破されて、一気にサイドチェンジをされるとけっこう厳しい展開になる。
 まずは今日の先発。



 センターバックは、今野と吉田。右は内田、長友は左。ディフェンスはこれがスタメンメンバーなのか。GKは、西川。西川は経験値獲得のためでしょう。
 ボランチは、遠藤がスタメン。1トップは、柿谷。西川のところは川島だと思うけど、これが現時点でのスタメンとなるのか。
 試合開始から、全力で攻めるザンビア。スピードもあり、パス回しも早く、日本はワンテンポ遅れての対応になる。
 前半9分、右サイドの内田もいつも通りの対応だったと思うのですが、ザンビア選手の速さと身体能力に競い負けゴールを決められます。内田、前回のWCで岡田監督に指摘された球際の弱さが出た。
 さらにザンビアペースで試合は進み、29分、日本選手のプレスがかわされ、山口蛍のチェックも遅れミドルシュートを決められます。鋭いシュートでした。西川もとれず。
 日本は、パスがまわらず、ペースをつかめません。
 しかし、今の日本代表は点を取り返せるチームです。必ず自分たちのペースになることも信じ戦い続けます。
 その流れで前半40分。ペナルティーエリア内にドリブルで攻め込む香川のクロスが、相手DFの手に当たりPKを獲得(これは完全にPK)。本田がキッカーを務めます。
 ちょっとドキドキあったけど、本田決めます。前半で1点返したのは大きい。
 1試合で必ず惜しいゴールチャンスを作る柿谷。クロスをニアに飛び込み狙いますが決めれず。
 前半、日本代表は決定的なチャンスはほとんど作れず。
 後半、柿谷は下がり、大久保が1トップにはいります。その大久保が存在感を出します。大久保、本田や香川に遠慮なく指示を出していきます。「距離感を縮めてもっとシンプルに」って。
 なかなか今の代表、本田、香川にビシビシ指示を出せる選手ってそういない。でもリズムが悪い時、そういう選手が必要だと思う。
 後半、ザンビアも前半のような勢いはなくなり、だんだん日本のボール支配率も上がって日本ペースになります。
 本番の選手交代は3人までですが、この後の選手交代の意味はどういうものなのか。



 特にDF陣。まず後半15分、今野が退き森重。吉田麻也は残ります。この交代はどういう意味なのか。どちらかといえば吉田麻也の方がスピード負けもし不安だった。
 後半21分には内田が退き酒井宏が入ります。4年前の南アWCに出場できなかった内田。しかし、今日のできはよくなかった。その悔しさを胸にこの4年間過ごしたと思うんだけど、今日の競い負けした後も、苦笑い。なんか鬼気迫るような必死さを感じない。このままだと酒井宏にスタメン奪われかねない。
 攻撃陣も、後半15分、岡崎が退き大迫が1トップに入り、大久保が右へ。
 ザッケローニ監督、いろいろなバリエーションを試しているのを感じる。
 後半29分、香川からのパスを感じた大久保へ出した浮球のクロスが、そのままゴールへ。大久保の動きに相手キーパーも含め翻弄された。これで同点。
 さらにいいタイミングで責め上がった森重が巧みで冷静なセンタリングに本田が詰めてゴール。今日の本田、全開の本田でないものの攻撃の意識は強かった。それが効いたゴール。
 なんとここにきて逆転です。残り15分。本番でも守りきりたい時間。
 しかしディフェンスがピリッとしません。アフリカ勢のリズミにワンテンポ遅れるのか、山口蛍はチェックにいったけど少し遅れた足に、相手ミドルシュートのボールがあたり西川の頭を越え同点ゴール。後半44分で追いつかれます。
 正直なところ、今日は負け試合っぽいところ、よくここまで盛り返したと思った。でも逆転したからには守りきりたかったな~と思った。
 最後の最後で、遠藤が退き青山が入る。その青山からの1本のロングパスを、大久保が足でトラップして足元にきれいにおさめ、そのまま左足を振り切りなんとゴールを決める。これには吠えた。
 4年前の大久保だったらシュート打つ前にバランス崩してたのに、強烈なシュートを打てるバランスの良さ。4年前より間違いなく攻撃力があるのはすごい。前回のWC時では、その運動量には脱帽したけど、攻撃に関してはぜんぜん期待していなかったけど、こうしてパワーアップしてWCの舞台に戻ってきた大久保はすごい。
 なんと最終的に日本代表、勝ち切ります。テストマッチとは思えない気合の入った試合だった。なんていうかチーム力で勝ちをもぎとった感じ。
 ザッケローニ監督も、このWCはカメレオン戦術でいくと。これまでの日本代表のWCは、ある程度11人のスタメンは決まっていた。その中で、アクセント的に選手を変えたけど、今回のWCでは、ある程度の軸になる選手はいるけど、スタメンの11人は固定化せず、相手のカラーに対応して選手やフォーメーションを組む感じ。
 これまでの日本代表は、そこまでの選手層の厚さと全選手への戦術の浸透がなかったように思う。しかし、今回選ばれた23人は、全員がザッケローニサッカーの戦術がしみこみ、誰もが状況に応じてきちんと役割をはたせる。だから23人の誰が起用されるかわからない。ここまでの選手起用は今までの日本代表にはなかったんじゃないかな。
 DFにしても、森重、今野、吉田どのコンビでしても高いレベルで戦えている。今野が前回サイドをしたのも意味を感じる。
 左サイドの長友はさすがに固定な感じだけど、右サイドは、内田か酒井かわからない。
 ボランチも、山口、遠藤、長谷部、青山、どの組合せでもできるし、それぞれ違ったカラーを出せる。
 攻撃陣も、ここにきて結果も出した大久保の存在が大きい。大迫、柿谷も動きはいい。
 香川も調子をどんどん上げている。
 右の攻撃的な位置は岡崎かな。
 そしてトップ下は、やはり本田でしょう。一応2得点の活躍だけど、メディア、ファンの評価は厳しい。それだけ本田に求めてるものが高いから。本番ではきっちりやってくれる男だと思う。
 今日あまり球がこなかったけど、斎藤も秘密兵器になりうる存在。
 選手層が薄いとかいわれていた時期もあったけど、ここまでチームとして成熟してきたのを感じる。本番での3バックもありうると思う。状況に応じて対応できるチーム力も備えてきた。
 ただ本番では3人の交代枠。どうカードを切っていくかが極めて重要。やはりワールドカップは、11人だけで戦える大会ではない。優勝する国は、決勝トーナメントを見据えた選手起用もする。最終的に、すごい突出した選手が1人いるチームよりチーム力、選手層の厚い国がワールドカップを獲ってる印象。
 さて日本時間の6月15日、ブラジルワールドカップ初戦、コートジボワール戦です。
 実は、4年前の南アフリカWCの最終テストマッチが仮想カメルーンとしてのコートジボワールでした。
 
 4年前のつたない記事⇒ WC前最終試合 対コートジボアール 攻めてがない・・・

 その時、今のエースであるドロクバと闘莉王が激しくぶつかりドロクバは負傷退場。もちろん故意ではなかったですが、本番前に相手エースを負傷させた闘莉王はけっこう非難を浴びます。
 ドロクバの本大会出場は無理かと思いましたが、なんとか出場しますが、エースらしい活躍はできず1ゴールのみ。ブラジル(敗)、ポルトガル(分)、北朝鮮(勝)のグループで1勝1敗1引分けで決勝トーナメントに進めず。
 4年前のコートジボワール戦を経験しているのは、今野、長友、遠藤、長谷部、本田、岡崎、そして大久保。けっこういる。
 コートジボワールのエースが未だにドロクバってのもどうなのよって感じではある。
 この初戦は、毎回の事だけどKey。前回も、岡田監督の戦術が見事にはまりカメルーンに完勝し、一気に波にのった。前回は、オランダがいたので現実的に1位突破は難しかったけど、今回は1位突破もできる可能性もある。まずは初戦の勝利。引き分けではなく、勝ち点3の獲得です。
 ザッケローニ監督も、対コートジボワールに備えて最強のスタメン11人を考えているはず。
 南アフリカワールドカップから4年たったんだな~。
 日本代表の道のりもいろいろあった。けど4年前より世界で戦えるチームになっているのは間違いない。
 おれの応援体制も万全。ブラジルには行けないけど、引越しもし、おれのなんちゃってシアターも前回の80インチから100インチにUP!



 また熱いワールドカップの戦いが始まる!!!


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