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トムとジェリーのくるみ割り人形 ★ チャイコフスキーの組曲も素晴らしいクリスマスにおすすめの作品 ★

2017年12月23日 | 映画・ドラマ
 トムとジェリー、私も子供の時に見ていた作品です。でうちの娘の2歳くらいから見始めたのですかね。ネコのトムとネズミのジェリーのスピーディーなドタバタ劇なわけですが、1話が10分とかで見やすい。セリフがなくてもキャラクターの動きでその後の展開やストーリーがわかるというのが、大人になって見て、あらためてすごいと思うわけですが。
 暴力的とか言われる側面もあるようですが、自分自身も振り返って見て、暴力的と感じた事はなく、トムジェリ見て暴力的な子供になるなんてのはないだろって。
 ある意味、追いかける側と逃げる側の必死のやりとりが肝なわけで、狩る側のトムは強者のはずですが、弱者のネズミのジェリーは、いろいろな知恵を使ってトムに反撃する。そこは暴力的といえば暴力的なのかもしれないけど、爆発して丸焦げになるとか、トンカチで叩かれて歯がすべて粉々になるとか、かなり演出されてのものなのでリアリティーもなくコメディーそのもの。
 アカデミー賞での短編アニメ部門での受賞もしており、作品の芸術性も評価されているわけですから。
 
 そんなトムとジェリーも、長編作品としてもかなり制作されていて、私も子供といくつか見てきましたが、このくるみ割り人形を題材にした作品がお気に入りです。
 この作品は2007年に制作された5番目の長編作品(48分)のようです。
 くるみ割り人形ですから、音楽はチャイコフスキーの組曲です。CMにも使われることもあるし、どの曲かは誰もが一度は耳にしたことがあると思います。
 そのいろいろなカラーを感じる舞踏組曲が場面場面に使われ、作品と見事に融合しています。
 それがこの作品の空気感を醸し出しているように思います。
 チャイコフスキーのCDは持っていますが、原作の『くるみ割り人形』はしっかり読んだことはないし、ましてや本物のバレエを見たこともないので深くは語れませんが、そのエッセンスを品よくミックスさせていると思います。
 よく、くるみ割り人形がクリスマス的にとりあげられますが、それってクリスマス・イブの舞踏会から始まり、クリスマスに起きる出来事の話だからなのですね。

 トムとジェリー版のくるみ割り人形も、クリスマス・イブの日から始まります。
 あらすじ→バレエ「くるみ割り人形」の舞台に忍び込んだジェリー、舞台で踊るバレリーナたちを見ながら自分もその世界で踊ることを夢見るジェリーに奇跡が起こり、ジェリーが王様で舞台のおもちゃたちが国民のジェリー王国ができるのです。そのオモチャの王国に、トムたち野良猫軍が乱入してきて、王国を乗っ取っとられてしまうのです。
 ジュリーは、おもちゃの仲間たちと彼らを作った「トーイメイカー」を求めて旅に出ます。
 はたしてジュリーたちは王国を取り戻せるのか、という感じです。

 とにかく全編、チャイコフスキーの組曲とのマッチングが素晴らしいです。
 池でジュリーが沈んでいくシーンで「Pine Forest in Winter」が流れるのですが、このシーンはすごく(なぜか)感動しました。

 トムとジェリーのいつものスピーディーなバタバタ感、相変わらずトムはやられまくるお約束もしっかりありトムとジェリーなのですが、くるみ割りの人形の世界観のトムとジェリーなのです。あとジュリーの甥(?)という設定のおむつをしてるタフィーはかわいい。すごく好きなんだけど。

 いつものドタバタ劇とは違う長編シリーズのトムジェリ、その中でもファンタージチックでドリーミーでハートフルで力強いテーマ性も感じる物語だと思います。
 クリスマスの夜にあう素晴らしい作品だと思います。

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チャイコフスキー:バレエ音楽『くるみ割り人形』(全曲)
チャイコフスキー,ラトル(サイモン),ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ワーナーミュージック・ジャパン



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