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007 ゴールデン・アイ(95) ピアース・ブロスナン

2009年08月26日 | 映画・ドラマ
  久々の007作品のUpです。定期購入してるのですが、みてない作品めちゃたまってます。この『ゴールデン・アイ』は、前作『消されたライセンス』から6年もの間の空白を作ります。007シリーズの配給の権利をめぐって訴訟になっていたのです。本家のシリーズの版権をもつイオン・プロダクション(配給はMGM)と新シリーズをたちあげようとしたコロンビア映画(ソニーが買収)とで007シリーズの争奪戦がおこるのです。(イオン・プロダクションが変わらず007シリーズを供給する権利を維持しているが、04年に、業績不振のMGMをソニーが買収したため、007シリーズの配給は結局ソニーの手にわたる)その間に、次作のため待機していた(おれも大好きな)ティモシー・ダルトンもシリーズ再開のめどがつかないためボンド役を降りてしまいます。その後やっと解決し、また新たなニューボンドを探す事になりピアース・ブロスナンが就任する事になります。(007ってどうやって選ぶんですかね。オーディションなんですかね???)
 ピアース・ブロスナン自身が劇場で初めて見た映画が『ゴールド・フィンガー』だそうで、こうして自分がジェームズ・ボンドの役をするなんてすごいですよね。 あと今作から、00諜報員を統括するMにジュディ・ランチを起用。最新作の『慰めの報酬』も彼女が上司役として登場し続けています。個人的には、なんか抵抗があるというか好みじゃないというか。007とこのおばちゃんの衝突も毎回定番になりつつあるんですが、こういうポジションの役を女性にするのも世の流れかもしれませんが、ちょっとしっくりこないんですよね。
 監督は、マーティン・キャンベル。おれが絶賛する06年の『カジノ・ロワイヤル』の監督も務めた人です。(おれ的には今作の評価は高くないですが)そしてその間に世界も激変します。いわゆる冷戦の終結です。007シリーズは、フィクションといってもベースは世界情勢とリンクしている。今回も、まだ混乱している東世界を舞台に秘密組織ヤヌスに渡った衛星兵器”ゴールデン・アイ”の脅威を阻止すべくボンドが活躍します。新しい007シリーズが、ピアース・ブロスナンのもとで始まるわけです。
 ティモシー・ダルトンのときはnew007を感じましたが、今回大まかにいえばロジャー・ムーアのイメージに近い軟派なジェームズ・ボンドがもどってきた感じです。この辺は好みでしょうね。リアリティのあるハードボイルド路線が好きなおれとしては、ティモシー・ダルトンやダニエル・クレイグのボンドがいい。
 ピアースは、すごく男前だし、洗練されてるし悪くはないのだけど、強烈な印象を残さないんですよね。キャラが弱い。その思いは彼が演じた4作を見ても変わりませんでした。
 それが影響してか、今作の内容も印象がうすい。でもこれまたシリーズの醍醐味でもあるCGでないスタントによるアクションシーンはリアルで迫力がある。戦車による街を破壊しまくる追跡も圧巻。その舞台が帝政ロシアの首都でもあったサンクトペテルブルク(旧レニングラード)というのもすごい。これまでロシアでの撮影ができなかったのが、冷戦終結により規制も緩み可能になったということ。
 ただ、ブロスナンだけでなく他のキャラクターもなんか弱いんですよね。今作のボンド・ガール、ロシアのコンピューター・プログラマー役のイザベラ・スコルプコも、あまり印象に残らない。一番印象に残ったのが適役のゼニア・オナトップ演じるファムケ・ヤンセン。おれが毎回つけてるボンド・ガールランキング、適役ですがランクインさせます。

 名前がオナトップですからね。こういうケバイ女性すごい好きなんですけど。さらに映画の中でも、激しいセックスシーンを演じます。(007シリーズはぜったいダイレクトな描写はないですが)太ももで相手を殺してしまうし、ボンドにもキスしながら唇かむなど激しすぎる。めちゃSキャラなんですよね。おれ的には『ゴールデン・アイ』、ファムケ・ヤンセンが一番印象に残りましたわ。
 
 彼女このあと、『X MEN』シリーズの主要メンバー、博士役の役ジーン・グレイを務めます。おれXメンの3部作見ましたが、そのとき全然彼女とわかりませんでした。彼女がオナトップだとわかったの、実は今回彼女の経歴調べてたらなんです・・・・全然イメージちがう。
 あとタイトル曲はティナ・ターナー。テーマソングも印象に残ります。(そんなにヒットはしませんでしたが)曲をU2のボノが書いているのも驚き。
 おれ的には、そんなに高い評価の作品ではないのですが、6年ぶりの新007はシリーズ最高の3億5,070万ドルを稼ぎ出します。やはり007のファンは作品を待ち望んでいるんですね。ブロスナンのボンドの受けも全体的によかった。ブロスナンの2作目『トゥモロー・ネバー・ダイ』ももう見たので次回Upします。
 
最後これまでのランキングです。

 -作品ランキング-
1 『カジノロワイヤル』(06)
2 『ロシアより愛をこめて』(64)
3 『慰めの報酬』(08)
4 『ゴールデン・アイ』 (95)
5 『ゴールド・フィンガー』(65)

-ボンドガール・ランキング(おれの好み)-
1 ダニエラ・ビアンキ(『ロシアより愛をこめて』)
2 ファムケ・ヤンセン(『ゴールデン・アイ』適役だけどランクイン!)
3 オナー・ブラックマン(『ゴールドフィンガー』)
4 オルガ・キュリレンコ(『慰めの報酬』)
5 エヴァ・グリーン(『カジノロワイヤル』)


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