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ロード・オブ・ザ・リング -中つ国がNZにある- クイーンズタウン編

2011年12月04日 | 映画・ドラマ
  前回の『ロード・オブ・ザ・リング』、中つ国がニュージーランドにある(H23.6.5Up カテ:映画・ドラマ)の記事からけっこう経ちましたが、後編です。J・R・R・トールキン(英国人:1892-1973)のファンタジーの最高傑作『指輪物語』、この世界観を映像化するのは不可能と言われていましたが、それに挑んだのがピーター・ジャクソン監督でした。
 映像技術の飛躍的な進化なしではこのプロジェクトも不可能だったと思いますが、テクノロジーだけでなく、ロケ地をジャクソン監督の故郷ニュージーランド(NZ)に求めたのも成功の要因だったと思います。『ロード・オブ・ザ・リング』の舞台となる中つ国(Middle-earth)が、実在する場所とCGを絶妙に合成させ再現されます。さらにCGの加工なしでそのままの背景を使用したシーンも数多くあります。その辺のロケ地の紹介、裏話はロード・オブ・ザ・リング スペシャル・エクステンデッド・エディションでよくわかります。お奨めです!

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 『LOTR』のロケ地はNZ全土に及びます。ニュージーランドは、国土の面積は日本と同じくらいで、北島と南島に分かれています。



 人口約430万の内、300万人は北で、最大の百万都市オークランドや首都のウェリントンに集中しています。そして南島の主要都市が、この前大地震があったクライストチャートです。南島は、自然豊かな島で、3千メートル級の山脈が連なり、たくさんの湖もあり起伏に富んだスケールの大きな景色が展開されます。『LOTR』の壮大な景色も南島での撮影が中心です。
 そして、そのロケの拠点となったのがクイーンズタウンなのです。NZの元首は、今でも英国のエリザベス女王なのですが、クイーンズタウンは、その景観の美しさから「女王が住むにふさわしい街」と呼ばれ、街の名前の由来となりました。
 『LOTR』の撮影は、15か月に及びスタッフ2000人、エキストラ26000人、総制作費340億円にも及んだそうです。俳優陣のオーランド・ブルーム、ヴィゴ・モーテセンやイライジャ・ウッドも、クイーンズタウンに滞在し、何か月も撮影に臨んだようです。日中はロケに出て、日が暮れるとホテルにもどるという日々だったそうです。
 05年、指輪を交換する旅に出た私達は、『LOTR』のロケ地を巡るツアーにも参加しました。今もしてるかどうかは不明なのですが、ロケ地を紹介するガイド本(英語ですが)もあります。ロケ地は逃げる事はないので、そういうのを利用すれば個人でも『LOTR』の旅に出れると思います。

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 私が参加したツアーは、半日で、1人8千円(途中、ティータイムあり)でした。レンジ・ローバーを駆使し、山や川をガンガン走ります。これがほんとのアウトドアだなって思いました。アウトドアの車はここまで使えるのかってよくわかった。日本のアウトドアのなんちゃってぶりも感じた。



 で、ツアーは少人数で1台のローバーに4人乗り込みます。おれらはオーストラリアから来てた若いカップルと一緒になりました。でガイドが50前位と思われるパワフルなおばさん。英語で解説するんですが、なんかこのおばはんの英語がよーわからん。


 
 写真の解説があるとよくわかる。この川は、1作目『旅の仲間たち』で、傷を負ったフロドを連れて裂け谷(エルフのエリア)へ連れ帰ろうとするアルウェン(リブ・タイラー)とサウロンの僕、9人のナズグル(指輪の幽鬼)が対峙する川辺。木々に囲まれた水のきれいな川でした。そこまで特別な場所でもなかったですが。アルウェンの魔法で水の塊が押し寄せるシーンですが、CGとうまく融合されています。

 

 集結した旅の仲間たちが、最強の魔力を持つ指輪を火の山で葬るために旅に出ます。そのイカダでの川下りのシーン。

 

 もう少し大きな川かと思っていましたが、そこまで大きくなくて意外でした。これも映像のマジックですね。
 それから、次々と撮影スポットを訪れるのですが、このおばはんの説明がよくわからない。加えて、途中トイレ(小)に行きたくなって、「トイレに行きたい、次の休憩所はどこですか?」って聞くのですが「ちょっとまて」と言うばかり。なんか日本人をなめてる態度も感じた(明らかにオーストラリア人とおれらに対する態度が違った)。NZの人々は本当に温厚で優しかったけど、このおばはんだけはむかついた。後半限界にきたおれは、日本語で「まじでもらすぞ、車内で放尿するぞババァ」って連発してました。ほんともれそうでしたが、アロータウンってとこでやっとトイレ休憩。

 

 ここもどこかのシーン。エルフが行進する幻想的なシーンですかね。

 

 ここは『二つの塔』のどこかで使われたっぽい。後半、超曖昧ですいませ~ん。ガイドがもっと丁寧ならもっと楽しめたツアーでした。
 前述したように、撮影スタッフと出演者は朝になるとみんなで撮影地に出発し、日が暮れるともどり、時にはみんなで食事をとる。


   
 週末には出演者、スタッフで盛り上がっていたというクイーンズタウンの人気レストラン“ボードウォーク”が閉店したのは残念です。その日々の中で共演者同士の絆も深まっていったそうです。『LOTR』の成功は、実はこのチームワークのすばらしさにあったのだと思います。
 クイーンズタウンの周辺は、起伏に富んだアクティビティースポットがうじゃうじゃあります。冬はスキーもできる(南半球のNZは日本と季節は反対なので、日本の夏があちらの冬なので8月に滑りに行く人もいる)。自然豊かな景観はCM撮影でも良く使われる。湖畔に拡がるおちついた気品ある街は、おいしいレストランや、ショッピングタウンもありほんと最高のリゾート地です。
 一時は暗礁にものりかけていた『ホビットの冒険』の撮影も、ピーター・ジャクソン指揮の元、NZで開始されたようです。

 

 今回もNZの全土で撮影されるようです。楽しみです。NZは人も街も自然も素晴らしい。またいつか行きたいです。


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