バンビの独り言

バンビことけーちんの、あくまでも「独り言」デス☆

子どもは親の所有物ではない…と自分に言い聞かせる

2010-10-25 11:37:09 | 子育て親育ち
私は小さい頃から「人が大好き」で人見知りを全然しない子だった。
当時は、母がご飯屋をやってて(家建て替える時に辞めさせちゃったんだけど)常連さんの前で「津軽海峡冬景色」を熱唱した記憶がある。


沖田浩之「E気持ち」を意味も分からず「ABCABCあ~ん、イイ気持ち~」と歌って、
場内冷えきったことも鮮明に覚えてる。

(母が「そんな歌、歌っちゃだめだよ」と慌てて止めた)

そんな私から生まれた娘は2人とも、目立つの嫌いな人見知りで、心打ち解けないとよその人に話しかけられない。
幼稚園時代も、毎日「おはようございます」って声かけてくれる園長先生を卒園までシカトし続けた。

長女の頃は「あいさつしないのは親の責任」だと思ってたから、
「あいさつは大事だよ。あいさつはしなくちゃいけないものなの」
と時に泣かせるほど脅したりもしたけど、そう言えば言うほど頑に口を閉ざした。
「あいさつって気持ち良いよね~!あいさつしてもらうと元気出るもんね」
「きっと先生、Uちゃんがあいさつしてくれたらうれしいだろうなぁ」
と言い方を工夫してたけどダメで、最終的には
「もうこうなったら親が楽しそうにあいさつしてる姿を見せるしかない、いつかできるようになるさ」
と気持ちを切り替えた。
(そうでも思わないと子どもが可愛く思えなくなる)

当時、私が一番欲しかったものは、「先生にあいさつする」「義両親になつく」「人に話しかけられたらニコッと笑う」ボタン付きリモコン。
もうね~ホント、欲しかったのよ。
娘を自由に操れるリモコンがねー。

まぁ、そんな娘たちも(対人関係では)常識的な子に成長したけどね。

でも、「目立ちたくない」のは相変わらずで、
金曜日、次女が
「ママ~!学芸会で私がやりたい猫ちゃんの役になれたの!」
って興奮して帰ってきたので、そっか良かった良かった、と聞いてたら、どうやら猫役は学年54人のうち25人(約半数)で、台詞がない役に選ばれたことが最も嬉しかったらしい。

脇役志望の子がいるからこそ、目立ちたい子が目立てるもんね。
世の中うまくできとる。

ま、そんなことはどうってことないんだけど、私が時々じれったくなるのは、我が子があまり勇気が持てないこと。

私は小さい頃から差別とかイジメが大嫌いだったから黙ってなれなかったし、自分が虐げられるのも許せなくて、中学時代、コートを踏まれたり怪文書を送られたりしたけど(恋愛関係のゴタゴタで)犯人突き止めて反撃したね(笑)。

勇気を出してNOを言えば、痛い目に遭うとは思わないんだけど、うちの姉妹はそれが怖いみたい。
「人を嫌いだと思うのも大事な感情。だけど、複数人で一人をいじめるのは絶対にダメだよ」
「どんな話もママは聴くから、友達に人の悪口を言うのはやめてね」
「イジメで一番卑怯なのは、傍観者。傍観者が勇気を出せば、加害者は孤独になるからイジメはできなくなる」
「勇気は優しさだと思う」
って思いを小さい頃から繰り返し伝えてるけど
「私はママとは性格が違うから無理。陰でなぐさめることはできても、『やめなよ』ってイジメを止めることはできない。次に自分がターゲットになったら怖いから」
が娘たちの言い分。

たくさん本も読んでるし、いろんな人生観のお芝居も観てるから、いろんな価値観の人が存在するってことを知ってるはず。

親にできることは、情報を伝えることと、自分の思いを話すこと、子どもを信じることだけだよね。
どうすりゃいいんだぁ…と、時々じれったくなるけど、
娘たちは私とは別の人格であり、私の所有物ではないのだと、
自分に言い聞かせてます。
諦めないけどね。

※イジメをなくすにはクラス単位での「CAPワークショップhttp://www.cap-j.net/が一番効果的だと思う。

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