Bamboo(てのりぐま)日記

子どもの成長とお出かけの記録。気が向いたら好きなものの勝手レビューをします。毒も吐きます。月の最後は読書記録で締めます。

弱い絆の強さ

2009-03-06 01:46:57 | つれづれ
ヒイラギ師匠のページで知らない言葉をみつけた。bambooの昨日の記事を話題にしてくれた中にこんな一節があった

 Helbingが「幸運な偶然」と呼んだ協力者発生の連鎖と、
 Wattsがホタルの光の同期現象に見たもの。
 じつは同じ「力」がはたらいてるのではないかと
 夢見がちなヒイラギは思ってしまうわけです。

 こういう連鎖はBondingじゃなくBridging、という点では
 Granovetterの“The Strength of Weak Ties”みたいな、
 その強さが起こる理由になってる目に見えない「力」。



いったいGranovetterの“The Strength of Weak Ties”ってなんだろう
ぐぐった。
20年前ならこのスピードでものを調べられるのは考えられない。
以下結果引用

http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/swt.html
=====
弱い紐帯の強さ
strength of weak ties / 弱い絆の強さ


 価値ある情報の伝達やイノベーションの伝播においては、家族や親友、同じ職場の仲間のような強いネットワーク(強い紐帯)よりも、ちょっとした知り合いや知人の知人のような弱いネットワーク(弱い紐帯)が重要であるという社会ネットワーク理論。

 1973年に米国の社会学者マーク・グラノヴェター(Mark.Granovetter)が『strength of weak ties』という論文で示した仮説で、企業と労働者のジョブマッチング・メカニズムを明らかにするための実証研究に由来する。

 調査は1970年、米国ボストン郊外のニュートン市に住む282人の男性のホワイトカラーを対象に行われた。このうち、56%が人的ネットワークを用いて職を見つけ、しかも同じ人的ネットワークでも弱いネットワークから得た情報で転職した人の方が満足度などが高いことが分かってきた。これは求職者自身を含む強いネットワーク内の情報は相互に既知のものであることが多く、対して弱いネットワークから得られる情報は求職者にとっては未知の、重要なものであるためだという。

 グラノヴェターによれば、弱い紐帯は強いネットワーク同士をつなげる“ブリッジ”として働き、情報が広く伝播するうえで非常に重要な役割を果たす。強い紐帯によって構成されるネットワークは同質性や類似性が高く、強い紐帯ばかりを重視すると求心力ばかりが働き、そのネットワークは孤立化を招くことになる。情報伝播や相互理解を促進するためには、弱い紐帯が必要なのである。

 また、弱い紐帯によって伝達される情報や知識は、受け手にとって価値が高いことが多い。強いネットワークの内部では接触こそ頻繁だが、たわいない話題などを交換しているだけのことが多いのに対して、弱い紐帯では関係性が弱いにもかかわらず連絡を取るほど、伝達内容は重要なのだということができるだろう。

=====

おもしろい話ですね。私も仕事上で弱い紐帯を持っているのですが、そこからのほうが私の人生にとって重要な示唆が得られたりしますね。
ブログという媒体を介したつながりも、弱い紐帯でつながっていることになるんでしょうか。
これをよんで下さっているかたが、なにかひとつでも「はは~ん」なんて思ってもらえるとうれしいですね。
(ほんとは何年か、何十年かしたら、ちびたちに読んでほしかったりする。)


師匠の疑問の「力」については、神のみえざる手といってしまうと見も蓋もないですが、何かしらの「流れ」のようなものはあるとおもっています。
それをどうやってつかむか、は何年たってもわかりませんな。

気持ちのもちようは影響ある気がします。
うつになってたり不機嫌でいると、なんとなく流れが逃げていく気がします。
体感温度の違う他人を巻き込むと、流れが来やすいですね。
体感温度の似た他人と集まっていては、流れが広がっていかない気がします。
あと、徹夜マージャンで神がかり的な引きでツモってくるとき、余計なことをせずに流れにのるみたいな、なにか流れがきたときはそれを一体化することで長続きさせるとか。

定義できないものを説明するのは難しいです。感覚なので説明しづらいです。
コメント
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