今月は8冊。
随分読みました。
===
1.楽園のつくりかた 笹生陽子さん 角川文庫
ストーリーの組み立てがうまいなあ。
一気に読ませます。
3時間くらいで読みきってしまいました。
都会から田舎に転校することになった主人公
同級生は、天然系猿男と、大きなマスクをして口をきかない女の子と、
アイドル並みのルックスのおかま。
そして、なんかふわっとしたおかあさんと、外国に単身赴任しているお父さん、
頭がだいぶぼけているおじいちゃん。
そして、主人公を遠くから見守っているおじさん。
それぞれの人物と主人公のからみが実に面白い。
最後のどんでん返しには、泣けました。
ちび1号にあげました。楽しんでくれるかな。
2.子どもが体験するべき50の危険なこと
著:ゲイバー・タリーさん、ジュリー・シュピーグラーさん
訳:金井 哲夫さん
制御された環境で、危ないことを体験して、自分の限界を知っておくこと、
というコンセプトの本。
危ないからといって子どもからナイフを取り上げるのではなく、
危険の少ない課題でナイフを実際に使う体験をして、
その性質を知っておこうというものです。
この考え方は、同感ですね。
たくさんお酒をのんでみて、
どれくらいだと箸を使えて正常なふりをできるとか、
どれくらいいくと吐いてぐだぐだになるとか、
どれくらいがんばると翌日二日酔いや翌々日三日酔いになって動けないとか、
どれくらい飲むと本当に命が危なくなるとか、
いろんなシチュエーションを体験しておくと、
たいていのことでは死なない、という自信がつきます。
ちなみに、私のポリシーは、
どんな状況になっても簡単には死なないこと、です。
ちび1号が題名を気に入っているので、とりあえず読ませます。
3.数学がまるごと8時間でわかる 何森仁さん、小沢健一さん 明日香出版
頭の体操として面白いです。
小学校のたしざんから高校の微積分まで、90テーマに集約して
見開き2ページで解説してくれます。
ひさしぶりに正弦定理とか余弦定理、極限、微積分の話をみましたよ。
うん十年前はさっぱりわからなかったのに、
なんだかわかったような気分になっちゃいました。
図や絵が多くて、私的にはとてもわかりやすいです。
直感的イメージで物事を把握するタイプの人なら、
この本の記述はわかりやすいと思います。
ちび1号に、見開き2ページずつ与えても面白い
かもしれないです。どうしましょう。
4.宇宙のみなしご 森絵都さん 角川文庫
この作者の作品はテンポがいいですね。どんどん読ませます。
主人公の女子中学生の心の成長を描いていくのですが、
この作品では(リズムやカラフルよりも)友達の存在、っていうところに
重点がおかれている気がします。
心の中で手をつなげる友達、そんな人を若いころに見つけることができたら
長い人生楽しくすごせることでしょうね。
5.ステップファーザー・ステップ 屋根から落ちてきたお父さん
宮部みゆきさん 講談社青い鳥文庫
「楽園のつくりかた」と交換で、ちび1号おすすめの本をもらいました。
へえ、こういうのすきなのか。
話のテンポがいいし、表現も面白い。謎解きも無理がない。
人は少しだけ死ぬけど、意味なく大量死していない。
ミステリーもなかなか面白いもんですね。
6.風に舞い上がるビニールシート 森絵都さん 文春文庫
表題作は2006年の直木賞作品。6つの短編からなります。
どれも、大切なものを抱えて懸命に生きている人間を描いています。
生きていくうえでのきれいごとでない部分も、目をそらさずに
丁寧に描かれていて、はっとさせられます。
わたし的には、カラフルやリズム、宇宙のみなしごとは
随分ちがった印象をうけました。(舞台設定が感情移入しやすかった?)
いいことも悪いことも心に受け入れつつ、(泥臭いけど)自分なりに
懸命に生きていかなくちゃいけないなあ、って気にさせてくれます。
大人向け。
7.愛妻日記 重松清さん 講談社文庫
これは既婚者男性向けです。こどもは読んではいけません。
官能小説です。6つの短編からなります。
かなりエロくかつ(夫婦間の話なので)生々しいけど、グロではないと思います。
ただし、後半部分は男の私でもちょっと、って感じました。
なんだかアブノーマルに思えて物語の世界に入りきれない。
各短編の主人公(夫)が妻を心から愛しているのは十二分に感じられます。
だからこそ、そこまでいってしまうこともあるんじゃないかな。
こういうのって、女性からみたらどう見えるんだろう。
(性愛に関しては、性別による思考の差というか感じ方の差ってかなり大きくて)
たぶん理解の外側になっちゃうんだろうなって感じました。
8.科学の考え方・学び方 池内了さん 岩波ジュニア新書
以前、ちび1号に読ませたいなあと思って購入しましたが、
小学校高学年の理科や国語の理解度だと、ちょっと敷居が高いかもしれない。
中学3年~高校1年くらいで読んだほうがよさそうです。
一通り、基礎的な物理、化学、生物、地学を学んだあとに
この本にかかれている科学の考え方をよむと、
それまでに学んだことが有機的につながるように思います。
対象性の破れが進化、というくくりかたは面白いですね。
以上です
随分読みました。
===
1.楽園のつくりかた 笹生陽子さん 角川文庫
ストーリーの組み立てがうまいなあ。
一気に読ませます。
3時間くらいで読みきってしまいました。
都会から田舎に転校することになった主人公
同級生は、天然系猿男と、大きなマスクをして口をきかない女の子と、
アイドル並みのルックスのおかま。
そして、なんかふわっとしたおかあさんと、外国に単身赴任しているお父さん、
頭がだいぶぼけているおじいちゃん。
そして、主人公を遠くから見守っているおじさん。
それぞれの人物と主人公のからみが実に面白い。
最後のどんでん返しには、泣けました。
ちび1号にあげました。楽しんでくれるかな。
2.子どもが体験するべき50の危険なこと
著:ゲイバー・タリーさん、ジュリー・シュピーグラーさん
訳:金井 哲夫さん
制御された環境で、危ないことを体験して、自分の限界を知っておくこと、
というコンセプトの本。
危ないからといって子どもからナイフを取り上げるのではなく、
危険の少ない課題でナイフを実際に使う体験をして、
その性質を知っておこうというものです。
この考え方は、同感ですね。
たくさんお酒をのんでみて、
どれくらいだと箸を使えて正常なふりをできるとか、
どれくらいいくと吐いてぐだぐだになるとか、
どれくらいがんばると翌日二日酔いや翌々日三日酔いになって動けないとか、
どれくらい飲むと本当に命が危なくなるとか、
いろんなシチュエーションを体験しておくと、
たいていのことでは死なない、という自信がつきます。
ちなみに、私のポリシーは、
どんな状況になっても簡単には死なないこと、です。
ちび1号が題名を気に入っているので、とりあえず読ませます。
3.数学がまるごと8時間でわかる 何森仁さん、小沢健一さん 明日香出版
頭の体操として面白いです。
小学校のたしざんから高校の微積分まで、90テーマに集約して
見開き2ページで解説してくれます。
ひさしぶりに正弦定理とか余弦定理、極限、微積分の話をみましたよ。
うん十年前はさっぱりわからなかったのに、
なんだかわかったような気分になっちゃいました。
図や絵が多くて、私的にはとてもわかりやすいです。
直感的イメージで物事を把握するタイプの人なら、
この本の記述はわかりやすいと思います。
ちび1号に、見開き2ページずつ与えても面白い
かもしれないです。どうしましょう。
4.宇宙のみなしご 森絵都さん 角川文庫
この作者の作品はテンポがいいですね。どんどん読ませます。
主人公の女子中学生の心の成長を描いていくのですが、
この作品では(リズムやカラフルよりも)友達の存在、っていうところに
重点がおかれている気がします。
心の中で手をつなげる友達、そんな人を若いころに見つけることができたら
長い人生楽しくすごせることでしょうね。
5.ステップファーザー・ステップ 屋根から落ちてきたお父さん
宮部みゆきさん 講談社青い鳥文庫
「楽園のつくりかた」と交換で、ちび1号おすすめの本をもらいました。
へえ、こういうのすきなのか。
話のテンポがいいし、表現も面白い。謎解きも無理がない。
人は少しだけ死ぬけど、意味なく大量死していない。
ミステリーもなかなか面白いもんですね。
6.風に舞い上がるビニールシート 森絵都さん 文春文庫
表題作は2006年の直木賞作品。6つの短編からなります。
どれも、大切なものを抱えて懸命に生きている人間を描いています。
生きていくうえでのきれいごとでない部分も、目をそらさずに
丁寧に描かれていて、はっとさせられます。
わたし的には、カラフルやリズム、宇宙のみなしごとは
随分ちがった印象をうけました。(舞台設定が感情移入しやすかった?)
いいことも悪いことも心に受け入れつつ、(泥臭いけど)自分なりに
懸命に生きていかなくちゃいけないなあ、って気にさせてくれます。
大人向け。
7.愛妻日記 重松清さん 講談社文庫
これは既婚者男性向けです。こどもは読んではいけません。
官能小説です。6つの短編からなります。
かなりエロくかつ(夫婦間の話なので)生々しいけど、グロではないと思います。
ただし、後半部分は男の私でもちょっと、って感じました。
なんだかアブノーマルに思えて物語の世界に入りきれない。
各短編の主人公(夫)が妻を心から愛しているのは十二分に感じられます。
だからこそ、そこまでいってしまうこともあるんじゃないかな。
こういうのって、女性からみたらどう見えるんだろう。
(性愛に関しては、性別による思考の差というか感じ方の差ってかなり大きくて)
たぶん理解の外側になっちゃうんだろうなって感じました。
8.科学の考え方・学び方 池内了さん 岩波ジュニア新書
以前、ちび1号に読ませたいなあと思って購入しましたが、
小学校高学年の理科や国語の理解度だと、ちょっと敷居が高いかもしれない。
中学3年~高校1年くらいで読んだほうがよさそうです。
一通り、基礎的な物理、化学、生物、地学を学んだあとに
この本にかかれている科学の考え方をよむと、
それまでに学んだことが有機的につながるように思います。
対象性の破れが進化、というくくりかたは面白いですね。
以上です