ちょっと前からkindleで少しずつ読んでる「ジャン・クリストフ」全10巻。
何と「読み終えるまであと76時間55分」。(3月27日)
それが第2巻を読み終えて、
やっと「読み終えるまで32時間17分」になりました。でも、まだ14%にすぎない。
【ロマン・ロランによる長編小説。全10巻からなり、1903年から1912年にかけて、シャルル・ペギーの創刊した雑誌『半月手帖』に発表された。ロランはこの作品によってノーベル文学賞を授与されている。
ベートーヴェンやミケランジェロなどの伝記を書いていた著者が、「あらゆる国の悩み、闘い、それに打ち勝つ自由な魂たち」に捧げて執筆した大河小説の先駆けをなすもので、ドイツ・ライン川中流の小都会に生まれた音楽家クリストフを主人公に、3代にわたる100人を超える人物が登場し、当時の西欧社会を描き出そうとした作品。主人公ジャン・クリストフはベートーヴェンをモデルにしていると言われている。】
先が長そうなので、2巻まで読んだところでとりあえず記録しておきます。
序
>吾人の魂を解放せしめよ!・・・・
>最も恐るべきことは、かかる不自然な形に慣れきったあまり、それをもって自然な形と自認することである。おのれの魂をピラミッドのきはん(手綱?)より解放して自然の形に正すこと、それさえも忘れられてくる。
ピラミッドをして平坦ならしめよ! これは自然そのものの声である。目覚めたる心の叫びである。
>生命それ自身の自由なる飛躍である。目指すところは自然なる真実、道程は力強き反抗苦闘、心にいだくところは生命の愛。その理想は外部より魂を束縛する何かではなく、魂を自由に解放することそのことである。
翻訳者 豊島与志雄さんの序の文章。いきなりかっこいい~。これはもう、読まなきゃ。ワクワク
第1巻 曙
名の通ったちょっとした音楽家の祖父ジャン・ミシェル、宮廷劇場のヴァイオリニストの父メルキオル、と何でもない女中の身分だった母ルイザの中に生まれたクリストフ。祖父は幼いクリストフに作曲の才能があることをみつけ喜ぶが、酒浸りで身を持ち崩した父は、クリストフの音楽の才能に目をつけ、生活のため無理矢理音楽(ピアノ)を教えこむ。厳しい特訓の毎日。怒鳴り声と体罰の連続。大好きだった音楽が大嫌いになり(嫌いだと思いこんでしまう)、囚われの身を嘆き、不幸な家庭環境を悲しみ、憎む(まだ6才)。
救いは母の兄ゴットフリート。
歌はいつでもあったんだ、という。つくったのではない。
「なぜこしらえるんだ?もうどんなんでもあるんだ。悲しい時のもあれば、嬉しい時のもある。疲れた時のもあれば、遠い家のことを思う時のもある。・・・どんなんでも、どんなんでもあるんだよ。なんで他のをこしらえる必要があるもんか。」
これに、クリストフは「偉い人になるためさ!」と答える。
>「偉い人になるために歌をこしらえたいんだね、そして歌をこしらえるために偉い人になりたいんだね、お前は、尻尾を追っかけてぐるぐる回ってる犬みたいだ」
>「思えば思うほどできないもんだ。歌をこしらえるには、あのとおりでなけりゃいけない。お聴きよ・・・。」(と、牧場の蛙、こおろぎ、ウグイス…自然の歌を聴かせる)
「お前がどんなものをこしらえようと、あれらの方がいっそうりっぱに歌ってるじゃないか」
ふ・か・い~ (相手は6才の子供だけど)
叔父にとって歌は、、、
>歌いたい時自然に出てくるのでなければならなかった。
この叔父さん、フーテンの寅さんみたいな人なんだな~。ドイツの寅さん
結局、父によって小さな音楽家に仕立て上げられたクリストフは、大人によって自然な素直な心をねじ曲げられ、大人の嘘や押しつけにとまどい憤怒しながら、宮廷で大公爵の前で演奏し宮廷音楽員、常任ピアニストに任命され、一家の生活を支えるようになる。
あれ?長くなってしまった・・・。つづきはまた
したっけ。
ドラマチックで・・・。^^
>何と「読み終えるまであと76時間55分」。(3月27日)
10代の後半だったと思いますが、暇にまかせて「ジャン・クリストフ」を読破しました。
内容は忘れてしまいましたが、ロマンローランの「ジャン・クリストフ」との出会いは、小林秀雄さんの「無私の精神」に並び、私の精神に多大な影響を与えた本だと思います。
もちろん本の精神のように生きた訳ではないですが。(苦笑)
長編をものともせず、読んだ憶えがあります。(笑)
これは以前masamikeitasさんが読んだって言われてたので、私も読んでみたくなったのですよ^^
長いけど、面白いです。(文は短くて美しいですね)