最近あまり見ていなかった、Eテレの日曜美術館。
一応新聞のテレビ欄はチェックするんですが、このところあまり興味をそそられる内容ではなかった、というより自分に余裕がなかったのかもしれません。激動の今年前半戦だったから。
でも昨日はテレビ欄を見て、すぐ録画予約しました。大好きな絵本作家、かがくいひろしさんの特集だったから。
今年6歳になる孫娘のプレゼントによく選ぶのが、本。
最初にプレゼントしたのが、かがくいさんの、あの超がつくほど有名な「だるまさん」シリーズ。3冊セットのものを迷わず選びました。
書店で初めて見たときから、孫が出来たら絶対最初に買う、と決めていたんです。
昨夜は久しぶりに時間的な余裕がたっぷりあったので、録画した番組を観ることにしました。
かがくいさんの絵本を読み聞かせしたときの、子どもたちのかわいらしい反応に心がほっこりすると同時に、かがくいさんの新しい作品にはもう出合えないことを知ったときの、
驚きと哀しみ。
50歳でのデビュー、そして16冊の絵本を残して54歳でこの世を去ってしまったかがくいさんの、人となりを紹介していましたが、知れば知るほど早すぎた死が惜しまれます。
あの、ほんわかとした絵からにじみ出るやさしさは、そのまま彼の人柄や生き様を表しているのだな・・・というのが率直な印象でした。
今長野県で回顧展が開かれていて、その後巡回予定だそうですが、名古屋辺りに来る予定はなし。
これはひとつ、展覧会目当ての旅に行くべきか。なんて考えが頭のなかをぐるぐると。
番組の終わりのほうで、編集者さんが持っている発行されずに終わった絵本の原案を紹介していましたが、かがくいさんらしいとても温かみに満ちたものでした。
本当に惜しいなぁ、これが世に出ないまま終わるのって。