Over 60's yukinokoブログ

実家の片づけ、そして義母を送って、次は自分の生前整理だな

音の第一印象もかなり重要

2021-05-24 08:45:10 | Art&Mujic

一週間ほど前にドライブしながらスピッツのCDを聴いてから、私の中に音楽熱とまではいかないにしても、音楽を楽しむことがブームになっています。

ジャズハノンの楽譜を買ったことも書きましたが、今のところ毎日わずかでも練習している、自分でも驚く生真面目さ(笑)。でもまだ4曲めくらいまでで、

しかもまだ一度もつかえずに弾けたためしがない!決して難しい曲ではありませんが、指と頭が混乱します。

そしてばね指を実感するのが左手。右手は1音ずつ指を動かしていますが、左手のほうはコードの4音くらいを一度に押さえて弾く形ばかりで、30分ほど

弾いていると手の指が伸ばしにくくなっているのを感じます。ほぼ同じ形が続くからでしょう。

テレビの音楽番組もこれまでも「題名のない音楽会」だけは毎週録画して観てきましたが、最近もう1つ録画番組が増えました。Eテレで木曜夜に放送される、

「クラシックTV」という番組です。

ピアニストの清塚信也さんと歌手でモデルの鈴木愛理さんがMC。いろいろなジャンルの音楽をクラシックの視点で紐解く、というのがコンセプト。

私がこの番組を観始めたのはまだ今月に入ってからで、先月分は丸っと観ていませんが、バラエティーに富んでいて結構面白く観ています。

清塚さんは以前一度コンサートに行ってことがありますが、かなりのおしゃべり。その点MC向き、ではありますね。

饒舌(ファンの方、ごめんなさい)かつ情熱的な演奏や、彼目線の音楽の解釈なども新たな発見につながっています。

鈴木愛理さんはと言えば、もうお人形のように可愛らしくて。見ているだけで癒されますが、クラシックについてはほぼ素人。番組的にはそういったクラシック

素人でも興味を持てるような新しい切り口で構成されているし、ファンが見てもなにかしら新しい発見があるのではないかしら。

 

そのクラシック音楽ですが、指揮者や演奏するオーケストラ、ソリストなどで同じ音楽でもずいぶん印象が変わるところが面白い。

おそらく多くの人は、最初に聴いていいなと思った演奏がその曲に対するベースになっているのではないでしょうか。私がまさしくそう。

その後同じ曲を聴いたときに、ベースになっているものと比較して、これはいいとかちょっとテンポがなどなどとプチ評論家のように思ってしまうんです。

私が子どもだったころ、11歳年上の兄がステレオを買いました。ビートルズなどの洋楽に触れる機会は多分同世代の中でも早くからあったと思います。

他にも大作曲家の生涯を綴った本とLPレコード2枚がセットになった、いわゆる名曲全集みたいなものも4巻ほどありました。多分もっと先があったのでしょう

けれど、興味がなかったのかお財布の都合なのか(多分後者)、家にあったのはベートーヴェン、チャイコフスキー、ドヴォルザークとモーツァルト、だったかな?

それらのレコードを多分家族の中で一番よく聴いたのが私で、そのレコードに入っていた曲についてはそれがベースになっています。指揮者やオーケストラに

ついてはほとんど記憶はありませんが、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第一番のピアニストが、新進気鋭だったころのウラディミール・アシュケナージだった

ことだけは、しっかりと覚えています。

そういうちゃんとした?レコードとは別に、クラシックの名曲のさわりの部分だけをちょっとずつ盛り合わせた(オードブル?)ダイジェスト版のような

一枚がありました。思うに、ステレオセットを買ったときのおまけみたいなものじゃないかな。

そのレコードで初めて聴いたのがホルストの「惑星」。その中の「ジュピター」の最初の部分。平原綾香の歌の部分ではない、冒頭部分を聴いてたちまち

好きになりました。ひと耳惚れ?その後冨田勲がシンセサイザーで編曲したものも何度となく聴きましたが、レコードを買った記憶はなくて、ラジオから

録音したのかもしれません。

 

現在、そうしたクラシックのCDは、残念ながら我が家にはあまりありません。でもたまに聴きたくなりますね。

新たに買ってもいいのですが、以前ちょっとした失敗というか、残念な思いをしたことがあって、買うことにはかなり慎重になってしまいます。

TVCMなどでも使われたことのある、オルフの「カルミナ・ブラーナ」。この曲もひと耳惚れしたものの1つで、以前レコード店をしていた友人に頼んで

オーケストラなどは指定せず曲目だけで取り寄せてもらいました。

そのCD、小澤征爾指揮のベルリンフィル、合唱団は日本の晋友会合唱団などによるもの。世界のオザワが指揮しているのなら間違いないよね・・・と

聴き始めたのですが、途中から、というより冒頭に近い部分から違和感が。

その違和感は曲のテンポの速さ。私にはちょっと速すぎる感じで、前につんのめりそうになるようなイメージを受けたんです。

メトロノームの数値にしたらほんのわずかなことだと思うのだけれど、私が持つ「カルミナ・ブラーナ」の曲調とは微妙に違っていて、残念な思いがしました。

でも逆に言えば、演奏するオーケストラや指揮者、ソリストなどによって同じ曲をいろいろと楽しめる、とも言えますよね。歌手が他の歌手の歌をカバーすると

違った雰囲気になるように。

こんなに長々と書くつもりじゃなかったのに、結構長文。これ、音楽熱が高い証拠ですね。