信楽セラミック・アート・マーケット2日目の出来事です
「炎の味がまさんですか?」
と声をかけてくださる女性がいました。
よくよくお話を聞いてみると、数年前に信楽のどこかのお店でカップを購入したらしく、どこの窯元かは、分からずにずっと使ってらっしゃいました。
ペアで買ったそのカップ。
つい先日、1つを割ってしまったそう・・・
とても気にいっていたカップだったため、新たにもう1つ欲しくて、残りの1つを持って信楽中のお店を回ったらしいです。
1ヶ月たっても、同じカップは見つかりません。
この陶器祭で、あきらめて新しいカップを購入しようと、また信楽までおいでになりました。
けどやっぱりあきらめきれずに、残り1つのカップを持って陶器祭会場まで。
駅前の会場でそのカップについて尋ねたところ、「これは、炎の味がまさんのカップです。陶芸の森に行ったらブースがあるので、行ってみれば・・・」と言ってもらえたそうです。
そこへ、陶芸の森の炎の味がまブースまで、たどり着かれました。
そして、そのカップを差し出してもらうと、まぎれもなくうちのカップです。
すごく使いこんでいただいたらしく、手触りがぜんぜん違います。
一目で、本当に大切に使っていただいたものだと分かりました。
このカップもまた、ここのご家庭でかわいがっていただけたのだと。
触った瞬間、その家の空気みたいなものが流れてきました。
すごく嬉しかったです。このカップは、そのご家庭でたくさんの空気に触れ、本当にくらしのうつわとして、かわいがっていただいた。
そして、また欲しいとわざわざ1ヶ月もかけて、探し求めて来てくださったこと。
本当にうつわを作ってきて良かったと思いました。
私は毎日、たくさんのうつわ達に囲まれています。
そのぶん、ありがたみや価値が分からないこともあります。
けど、うつわ達が私の手を離れたときから、そのうつわ達の生活が始まるのです。
あたりまえの生活の中からでは、分かっていてもなかなか感じる事は難しいです。
作り手と使い手の距離。繋がった瞬間を目の当たりにしました
うつわが人と人を繋いでくれる。
これからも大切にしていきたい出来事でした。
あいにく、このカップは現在作っていませんが、たとえ1個でも欲しい方がいらっしゃったら、作ります。
当時のようなそっくりそのままには出来ないかも分からないけど、なるべく満足してもらえるようなものを作ります。
そして、出来上がったカップは、またその女性のご家庭に時間をかけて、ゆっくり馴染んでいきますように・・・
本日のくらしのうつわ
イカときゅうりの酢の物
「炎の味がまさんですか?」
と声をかけてくださる女性がいました。
よくよくお話を聞いてみると、数年前に信楽のどこかのお店でカップを購入したらしく、どこの窯元かは、分からずにずっと使ってらっしゃいました。
ペアで買ったそのカップ。
つい先日、1つを割ってしまったそう・・・
とても気にいっていたカップだったため、新たにもう1つ欲しくて、残りの1つを持って信楽中のお店を回ったらしいです。
1ヶ月たっても、同じカップは見つかりません。
この陶器祭で、あきらめて新しいカップを購入しようと、また信楽までおいでになりました。
けどやっぱりあきらめきれずに、残り1つのカップを持って陶器祭会場まで。
駅前の会場でそのカップについて尋ねたところ、「これは、炎の味がまさんのカップです。陶芸の森に行ったらブースがあるので、行ってみれば・・・」と言ってもらえたそうです。
そこへ、陶芸の森の炎の味がまブースまで、たどり着かれました。
そして、そのカップを差し出してもらうと、まぎれもなくうちのカップです。
すごく使いこんでいただいたらしく、手触りがぜんぜん違います。
一目で、本当に大切に使っていただいたものだと分かりました。
このカップもまた、ここのご家庭でかわいがっていただけたのだと。
触った瞬間、その家の空気みたいなものが流れてきました。
すごく嬉しかったです。このカップは、そのご家庭でたくさんの空気に触れ、本当にくらしのうつわとして、かわいがっていただいた。
そして、また欲しいとわざわざ1ヶ月もかけて、探し求めて来てくださったこと。
本当にうつわを作ってきて良かったと思いました。
私は毎日、たくさんのうつわ達に囲まれています。
そのぶん、ありがたみや価値が分からないこともあります。
けど、うつわ達が私の手を離れたときから、そのうつわ達の生活が始まるのです。
あたりまえの生活の中からでは、分かっていてもなかなか感じる事は難しいです。
作り手と使い手の距離。繋がった瞬間を目の当たりにしました
うつわが人と人を繋いでくれる。
これからも大切にしていきたい出来事でした。
あいにく、このカップは現在作っていませんが、たとえ1個でも欲しい方がいらっしゃったら、作ります。
当時のようなそっくりそのままには出来ないかも分からないけど、なるべく満足してもらえるようなものを作ります。
そして、出来上がったカップは、またその女性のご家庭に時間をかけて、ゆっくり馴染んでいきますように・・・
本日のくらしのうつわ
イカときゅうりの酢の物