視察2日目は発電施設を見学です。
北海道がこれから抱える事となるLNG発電や北海道も有望な地熱発電。
九州は先進地です。
始めは九州電力(株)新大分発電所を視察しました。
新大分発電所は電力供給の長期安定確保を図るために計画されたLNG(液化天然ガス)を燃料とするガス専焼発電所です。
発電設備は、熱効率が高く、起動停止が容易で負荷追従性に優れたガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた「コンバインドサイクル発電方式」を採用しています。
LNGのタンクです。
中央制御室・・・夜間は無人で運転出来るそうです。
タービン建屋
LNGはタンカーで運ばれ、パイプラインで貯蔵タンクへ。
対岸の石油コンビナート
続いては新日鐵住金(株)大分製鉄所へ。
ここでは約700万平方メートルの広大な敷地に最新鋭の技術を駆使した世界最大級の超大型設備を有し、ユーザの需要に応える高級鋼を大量かつ効率よく生産しています。
専用の港湾も広い!
廃プラスチックのリサイクルを行っていますが、この廃プラが何と札幌、旭川など北海道から来ているそうで驚きました。
ヘルメット姿が良いでしょ?!笑
「コークス炉化学原料化法」で100%リサイクルを実現しており、資源循環型社会の確立へ貢献しています。
大きな磁石で鋼材をつり上げ、船に積み込んでいます。
お昼に食べた「琉球御膳」。
琉球(りゅうきゅう)とは魚を醤油につけたいわゆる“づけ”のことで大分名物だそうです。
鯵やカンパチ、マグロなどがのっていて美味しかったです。
最後の視察は九州電力(株)八丁原(はっちょうばる)発電所。
ここは我が国最大の地熱発電所で出力は11万KW。
年間の発電電力量は約8億7千万KW時で、ほぼ20万KLの石油が節約出来ます。
一般家庭の約3万戸分の電力に相当。
地熱発電は石油などの化石燃料を全く使わず、地下から取り出した蒸気を利用するクリーンな発電です。
しかし、問題はコスト。
地熱貯留層を掘り当てるのに一本5億円もの井戸を掘らなければ成りません。
北海道にも森町・濁川に地熱発電所がありますが、出力が下がっています。
北海道も大いに地熱の可能性があるのですが、温泉業者など地元理解をいかに取り付けるか。
そしてコストをいかに抑えて発電所を造ることが出来るかに、掛かってくると思います。
標高が1000Mを越えるため、雪が残っていました。
最終日は初日同様移動日でした。
これからの北海道のエネルギー政策に役立てていきます。