’08/06/12の朝刊記事から
北朝鮮 拉致問題対応「きょう回答」
【北京11日橋本克法】日本と北朝鮮による公式実務者協議が11日午後、北京の北朝鮮大使館で2日間の日程で始まった。
初日は拉致問題が議題となり、日本側は拉致被害者の早期帰国、事件の真相究明などをあらためて要求し、北朝鮮側は「考え方は明日の協議で述べる」と応じた。
双方は2002年の日朝平壌宣言の有効性を再確認し、同宣言に基づく日朝関係前進の必要性で一致した。
協議は日本側から外務省の斎木昭隆アジア大洋州局長、北朝鮮側は宋日昊日朝国交正常化交渉担当大使らが出席した。
斎木氏が「双方の関心・懸念事項、懸案を解決していく際、よって立つ基本的文書は日朝平壌宣言である」と指摘。
宋氏は「平壌宣言は極めて重要な朝日間の文書。これに即して、さまざまな懸案解決を図り、究極的には国交正常化に向かって努力することが重要だ」と応じた。
また斎木氏は日航機「よど号」乗っ取りメンバーの引き渡しをあらためて要求した。
12日午前の協議は北京の日本大使館で行われ、拉致問題に加えて、日本の植民地支配など「過去の清算」について協議。
長引けば同日午後、北朝鮮大使館に移り協議を続ける。