’08/09/18の朝刊記事から
空自PAC3初試射
ミサイル防衛 米で迎撃に成功
【ホワイトサンズ(米ニューメキシコ州)17日共同】防衛省は17日午前(日本時間17日深夜)、ミサイル防衛(MD)の主要装備で、弾道ミサイルを地上から迎撃する航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット(PAC3)の発射試験を、米ニューメキシコ州の米軍ホワイトサンズ射場で実施し、標的の模擬ミサイルの迎撃に成功した。
政府は、2007年3月から首都圏を中心にPAC3の配備を進めている。
日本側が独自にPAC3の試射を行うのは初めて。
昨年12月に開示がハワイ沖で実施したイージス艦搭載の会場配備型遊撃ミサイル(SM3)の試射に続き、日本のMDシステムの弾道ミサイル対処能力を確認するのが狙い。
この日の試験は、米軍の協力で約120キロ離れた場所から弾道ミサイルに見立てた模擬ミサイルを発射。
空自部隊がレーダーで探知し、約2分後にPAC3を発射すると、約30秒後に上空で模擬ミサイルをとらえ、迎撃した。
日本のミサイル防衛
1998年8月、北朝鮮の弾道ミサイルが日本列島を飛び越えたことなどをきっかけに整備が進んだ。
敵の弾道ミサイルをレーダーで探知後、洋上の海上自衛隊のイージス艦が捕捉、追尾し、海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を発射し大気圏外で迎撃。
撃ち漏らした場合は、航空自衛隊のPAC3が着弾前に撃ち落とす二段構え。