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わいせつ被害 空自女性隊員 国に1100万円賠償請求

2009-06-09 20:24:14 | 社会

Kodak DC4800

'07/05/09の朝刊記事から

わいせつ被害 空自女性隊員
国に1100万円賠償請求 札幌地裁


同僚男性からわいせつ行為をされ、被害を相談した上司から逆に退職を強要されたとして、道内の航空自衛隊の部隊に所属する女性隊員(21)が8日、国を相手取り、約1100万円の損害賠償を求める訴えを札幌地裁に起こした。
原告代理人の弁護士によると、現職自衛隊員が国を訴えるのは異例と言う。

訴えによると、この女性は昨年9月、勤務中に泥酔していた同僚男性(32)から基地内で押し倒され、無理やり体を触られるなどした。
女性は上司数人に相談したが「退職願に(印鑑を)押せよ」「ここまでこじれたら、自衛隊ではやっていけないんだよ」などと、逆に約半年間にわたって嫌がらせを受け続けた。
女性は上司に男性の退職か転勤を求めたが、基地側が適切な措置を取らず、長期にわたり精神的苦痛を受けたとしている。

女性の父親(48)は提訴後、札幌市内で記者会見し、「私は加害者や上司を許すことができません。被害者が泣き寝入りする現状があってはならず、現職のまま闘います」と女性のコメントを代読。
さらに父親は、女性から話を打ち明けられた時の心境を「本当につらかった。言葉には尽くせない」と語った。

同席した代理人の佐藤博文弁護士も「自衛隊には、世間では理解し難いようなハラスメント(嫌がらせ)がある。今回の訴訟は、氷山の一角にすぎない」と強調した。

これに対し、女性が勤務する基地は、警務隊が今年2月から強制わいせつの疑いで捜査していることを認めたが、退職の強要については「あったかどうかも含め、部内で調査中」と説明。
訴状については「正式に受け取っていないので、コメントできない」としている。


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