'08/11/16の朝刊記事から
船長は沖縄・久貝さん
ケニア沖漁船乗っ取り 乗組員24人無事
【北京15日共同】アフリカ東部ケニア沖で日本人船長らが乗船した中国天津市の「天津市遠洋漁業」所属のマグロ漁船天裕8号が海賊とみられるグループに乗っ取られた事件で、船長は沖縄県八重瀬町の久貝豊和さん(53)であることが15日、分かった。
久貝さんの家族が明らかにした。
中国漁業協会は関係ルートから得た情報として、15日夕(日本時間同)現在、漁船の乗組員は久貝さんを含め全員無事だと明らかにした。
中国外務省や漁業協会などはケニア政府などと連絡をしながら乗組員の安否などの情報収集を進めている。
中国では近年、マグロ消費量の増加に応じ、中国漁船による漁も活発化しており、久貝さんがマグロ漁に関する知識や技術を持つとして起用された可能性がある。
中国メディアの報道などによると、天津市遠洋漁業は22隻の大型、中型漁船を所有。
事件にあった天裕８号は4年前から操業していたという。
また中国当局は乗っ取りがあったケニア沖などソマリア付近の海上で創業している漁船に対し現場海域から離れるよう呼び掛ける緊急通知を出した。
乗っ取りは日本時間14日午前3時ごろ発生。
乗組員は久貝さんと中国人16人(台湾人1人を含む)、ベトナム人4人、フィリピン人3人の計24人。
