Kodak DC4800
’07/12/08の朝刊記事から
国後島に鋼材「輸出」
港湾改修工事に伊藤忠子会社が1300トン
ロシア政府が北方四島開発の重点事業として今秋から進めている国後島の港湾改修工事に、日本企業の輸出した大量の鋼材が使われていることが7日分かった。
違法ではないが、日本外務省は「ロシアによる島の不法占拠を助長する行為」として問題視し、残る工事での鋼材の使用を中止させるよう企業側に指導した。
今後の日ロ平和条約交渉の推移や、四島との経済交流の一部解禁を国に要望してきた根室市などにも波紋を広げそうだ。
北方領土での経済活動
日本政府は北方四島を「日本固有の領土だが、ロシアによる不法占拠が続いている」と位置づけている。
四島周辺安全操業など、主権問題で日ロ両国の対立を棚上げした特別の枠組み以外には、日本企業が四島での経済活動に関与することは、ロシアの実行支配と管轄権の容認につながるとして認めていない。