’08/08/23の朝刊記事から
ロシア軍 「撤退完了」グルジア和平へ最終段階
【モスクワ22日加藤雅毅】タス通信などによると、グルジア・南オセチア自治州をめぐる軍事衝突で、ロシアのセルジュコフ国防相は22日、グルジアに侵攻したロシア軍の同自治州への撤退が完了したと述べた。
メドべージェフ大統領は同自治州の境界を越えてグルジア領に侵攻した軍の撤退を同日中に完了すると明言していた。
撤退完了が確認されれば、ロシアとグルジアが署名した6項目の和平原則の履行に向けた動きが本格化する。
ロシア軍のイゴビツィン参謀次長は22日の記者会見で、同自治州と同様にグルジアからの分離独立を主張するアブハジア自治共和国の境界を越えたグルジア領内にも緩衝地帯を設け、計18カ所の監視所を設置、同共和国内と緩衝地帯内に合わせて2,100人強の平和維持部隊を残す方針を明らかにした。
ロシア軍は既に南オセチア周辺のグルジア領内に緩衝地帯を設け、約450人の平和維持部隊の駐留継続を明らかにしており、こうした動きに反発するグルジア側の出方が焦点となる。
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Kodak DC4800