子供の頃から赤毛のアンを繰り返し読んでいた私は、本に出てくるラベンダーや飛燕草やサンザシはいったいどんな花なのだろうと、いつも想像していました。実物を見る機会が訪れるたびに、ああこれがあの「ラベンダー」だったんだと、旧知に出会ったようにうれしかったものです。そんな感動の積み重ねが、私を花好きにさせたのかもしれません。初めてラベンダーとローズマリーの種を蒔いた時の胸の高鳴りは、ほとんど恋愛状態。毎日毎日覗き込んで、芽が出ると地面に頬をつけて匂いをかいでみる日々でした。もう四半世紀も前のことなので、ハーブがどこでも手にはいる時代じゃなかったんです。
美しい優しい村岡花子さん訳の文でアンになじんで来たけれど、最近ひとつの誤訳に気がつきました。春早く咲くmayflowerという花が、物語の中に何度も登場するのですが、村岡さんはイギリスでの呼び名「サンザシ」と訳されていました。ところが、北米ではツツジ科イワナシ属のEpigaea repensのことなのだそうです。長い間サンザシに疑問を抱いていたので、目の前の霧が晴れたように納得。日本にあるイワナシなら見たことがあるのですが、とてもかわいい香りのよい花なんです。そんなことを教えてくれた素敵なサイトは
赤毛のアンの庭http://www.h3.dion.ne.jp/~a-garden/
アンのファンの方、是非訪れてみてください。
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本でしか知らなかった植物に初めてであったときのわくわくはわたしも同じです。