気になる植物たち

植物歴長いけど、世の中にはまだまだ気になる植物がいっぱい。花屋のQuの植物的ミニエッセイ。ときどき俳句。 ときどき古墳。

エミリ オープン!

2009-10-17 22:06:09 | 店先で


 今日、新しい支店がオープンしました。地元スーパー、フジのテナントです。うちの店はみんな、「赤毛のアン」関連の女の子の名前が、ニックネームとしてついています。だんだん、それも種切れになってきて、エミリは、モンゴメリーの他の小説「可愛いエミリー」からとりました。アンが好きだったというより、夢見がちだった私の少女時代は、モンゴメリー抜きには、語れないほど、アンの世界に生きていました。実際、店にそんな名前をつけるのは、オバサンの少女趣味の押し付けのようで止めようかと思ったこともあるのです。何かをしかけて、しばらくたつと気が変わって止めてしまうのは、私のいつもの行動パターンです。わかりにくい、覚えにくいという内部批判もあったのですが、意外にも、アンなど読んだこともない夫が支持してくれて今にいたります。アンの名前の花屋。あの頃のきれいな気持ち、理想を忘れずに、花屋を続けていきたいと、改めて思います。


 



 自転車のお客様が多いのにびっくり。急遽、駐車場を仕切って、駐輪場にしていました。ここは、松山市の中でも人口の多い地区なのです。


 



 お城山も、松山市駅の観覧車(くるりん)も、よく見えます。お天気にめぐまれ、オープニング日和でした。


 


 


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ポトス エンジョイ

2009-10-13 21:06:53 | 店先で


 ポトス マーブルクイーン。普通のポトスより白いところが多い品種です。マーブル(大理石)のような、細かい霜降り葉が持ち味のロングセラーです。


 



 ポトス エンジョイ。数年前から出回っている、人気品種。斑の入り方が新鮮です。斑入り植物は、一般的に弱いのですが、さすがポトス。この2種は、観葉植物でも丈夫なほうに属すると思います。素朴な鉢に植え替えて、少し秋らしいイメージにしています。 


 


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ミニバラ

2009-10-13 00:16:54 | 店先で


 手前の濃いピンクは、「美咲」、奥は「ほほえみ」。小さな花をたくさんつけるので、人気です。


 



 一番の人気者は、「グリーンアイスドーム」。白い花が咲き進むにつれ、グリーンがかってくる品種です。


 



 うちの店では、ギフトは圧倒的に赤ピンク系が多く出ますが、ご自分の趣味としては、こういった色あいを好まれる方も多いということですね。


 


 


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チェッカーベリー

2009-10-11 23:27:14 | 店先で


 チェッカーベリー(ヒメコウジ) ツツジ科。夏に小さなスズラン型の白い花が咲きます。秋になると、白い果実がだんだん赤みをまします。寒さにはとても強いのですが、真夏の高温多湿が苦手。なるべく涼しいところで管理してください。


 



 下から覗き込むと、実もスズラン型。本物のスズランというよりは、商店街のスズラン型の街灯のようです。


 スズラン灯は、私にとって、なつかしい昭和、柔らかい明るさに照らされた幸せな子供時代のイメージ。人それぞれ、思い出のスイッチがはいるモノって、ありますね。


 


 


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シンフォリカルポス

2009-09-20 00:56:05 | 店先で


 シンフォリカルポス(スイカズラ科)の鉢植えが入荷しました。切花の輸入品は随分前からありましたが、鉢はあまり見たことがありませんでした。鉢植えは、土を輸入することができないので、当然国産です。寒さには強いそうなので、庭植えできそうです。鈴なりの白い実が人気の植物なので、かなり普及するかもしれませんね。


 



 実をよく見ると、愛嬌のある形です。これを、アレンジメントやブーケにいれると素敵なアクセントになります。


 



 目立たないけれど、優しい雰囲気のピンクの花。1センチくらいの花の中は、なんだかもしゃもしゃ毛が生えています。北アメリカ原産。別名は、雪晃花(セッコウカ)、スノウベリー。


 


 


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じいちゃんばあちゃんたち

2009-09-19 00:11:28 | 店先で


 21日は敬老の日。23日は秋分の日。敬老商品作りと、彼岸商品のダブル準備で、へとへとです。花かごの中に、じいちゃんばあちゃんカップルがたくさんいます。よく見ると、みつめあっているところあり、そっぽを向いているところあり。年を取っても、同じ方向を向いて並んでいるのが理想ですね。


 



 疲れて現実逃避したくなったスタッフが、ミニチュアダックスのコタロウをかばんにいれて仕事しています。おいおい、余計にしんどいんじゃないの?「気持ちが癒されます!」あ、そう。


 


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白玉星草  シラタマホシクサ

2009-09-18 00:22:43 | 店先で


 シラタマホシクサ ホシクサ科。茎の先に1個づつ、半球形の白い集合花がつきます。花火を打ち上げた瞬間のような姿です。


 



 ホシクサは星草☆。夜空に浮かぶ星になぞらえた美しい名前です。


 



 マゴの足の裏。私の親指より、少し大きいくらい。


 


 


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熊童子

2009-09-08 00:17:15 | 店先で


 「小熊の手袋」というラベルがついていますが、多肉植物コチレドンの熊童子というのが正式な名前のようです。産毛の生えたぷっくりした手(?)の先には赤みを帯びた爪までついています。


 先日のNHK「趣味の園芸」でも紹介されていました。多肉植物は最近若い方を中心に人気です。植物だけれど、ペットめいた感覚も、人気の一因でしょうか。触ってみたいと感じる植物が、多肉の中には多いですね。動物に、触れることで癒されると自覚している方は多いのではないでしょうか。私は植物にも、強くそう感じています。木や草に触れること、同じ空気を吸い込むことで、静かに満たされる思いです。


 ブナの森が呼んでいる・・・。仕事が一段落したら、森へ帰らなければ。(ナウシカに、森の人って、出てきましたね。)


 


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白いリンドウ

2009-09-02 23:30:02 | 店先で


 クリスタル安代という名のリンドウです。鉢植え用の品種で、花が大きく、暑さに負けずきっちり開花します。輪数も多く、株全体のボリュームもいいのです。きっちり開花するって、当たり前のようですが、リンドウ、特に切花の品種は、蕾だけを観賞して終わることも多いって、知っていました?蕾の外側も濃い青色で十分きれいなので、意外に気づかないことなのですけれど。今度、リンドウに触れる機会があったら、この写真のように開いているかどうか確認してくださいね。


 安代(あしろ)というのは、岩手県の地名です。花の世界では、全国的に有名なリンドウの産地です。イーハトーブのリンドウ畑に、いつか立ちたいと思います。


 


 


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ちゅらビンカ

2009-08-28 20:35:08 | 店先で


 赤い花びらに霜降り模様のある日々草、ちゅらビンカ アスカ。「ちゅら」って、沖縄の言葉で美しいということですよね。繊細な雰囲気ですが、気温の高い日々を元気いっぱい咲いています。湿気が多いのは苦手のようですが、7月の長雨も乗り切り、丈夫な良い子です。だんだん花が小さくなってきたようで、追肥したほうがよさそう。まだまだ、秋中咲き続ける予定です。


 景気のほうは、まだまだのようで、最近も花の資材関係の会社が倒産した話に驚きました。春には大阪の大きな花屋さんも、いつのまにか閉店しているし。まじめに、地道に、いつも新鮮に、努力し続けていくしか、対抗策は見えてきませんが、全国の花屋さん、負けずにがんばっていきましょうね!


 


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新店準備

2009-08-26 00:13:40 | 店先で


 また新しい店が増えることになり、準備にバタバタしています。上の写真は、夫手作りのカウンターです。まだ作りかけ、しかも裏側からの撮影ですが。なんでもかんでも手作りにこだわる我が社ですが、早めの計画が苦手なので、いつも間際にジタバタ。たぶん、一生こうなんでしょうね。


 車で移動中、以前友人からもらったCD「いつも何度でも」を聞いていたら、すごく感動してしまいました。「千と千尋の神隠し」の主題歌です。何度も聞いている歌なのに、心に沁みこむ瞬間というものがあるのですね。こうして、美しい歌や、絵や、小説や、俳句、そして植物や、ヒトに励まされて、私は生きているのだなあ。


 ♪繰り返す過ちのその度 人はただ青い空の青さを知る


  果てしなく道は続いてみえるけれど この両手は光を抱ける


 


 


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ペチュニア 紅色小町

2009-08-23 00:27:44 | 店先で


 ペチュニアは、長期に渡りきれいな花をたくさん咲かせるという、園芸ファンにとって夢のような植物なのですが、ただひとつの弱点は高温多湿に弱いということでした。でも、それも昔の話。サフィニアの登場以来、各種苗会社が競って、高温多湿に強くて美しいペチュニアを作り続けてきました。最近の一番人気は、この「紅色小町」です。今年の悪い気候にも負けずに元気に咲き続けています。花色も、サフィニア以来の赤紫よりぐっと進化して、鮮やかなピンクの白覆輪です。


 最近、パン屋さんの植え込みに使ったら、お客様にも大反響と、大変喜んで頂きました。美しくて、丈夫。これ、大事なことです。


 


 


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ホオズキ   鬼灯  酸漿

2009-08-07 20:00:00 | 店先で

 


 ホオズキ ナス科。お盆の時期になると、市場にホオズキがたくさん出回ります。昔、この時期には、暑さのため鮮やかな花が少なく、ホオズキのオレンジは、目がさめるほど美しかったことでしょう。盆だなに飾って、ドライになっても――つまり枯れても ――ほとんど色が変わらないという長所もあります。でも、ホオズキがお供えものになったのは、それだけのことではありません。


 ホオズキの役目は、あの世から帰ってくるご先祖様の、足元を照らす提灯なのだそうです。そういえば、英名はChinese lantern  plant(中国の提灯) です。ご先祖様は、キュウリの馬に乗って、ホオズキの提灯を持ち、家の門で焚かれる迎え火を目印に、それぞれの家に帰ってくるのです。ひたすら優しい、日本人の先祖の霊に対する考え方だと思いませんか。本来、仏陀が伝えた仏教と、日本人独特の先祖崇拝が合体した形の、お盆の行事なのでしょうね。ご先祖様の霊は、帰られるときはナスの牛に乗り、ゆっくりとお名残を惜しまれながら、再びあの世をめざします。


 提灯というと思い出すのは、ハロウィンのカボチャです。これも、カボチャをくりぬいた提灯であり――アイルランドではカブの提灯――あの世の暗い道を歩くためのものです。闇夜という言葉がまだあった時代、提灯は頼りになる光であり、同時に提灯に照らされた世界はおどろおどろしく、そこからいろいろなストーリーが生まれていったような気がします。


 


 子供の頃、祖母が教えてくれたホオズキのお雛様。皮をひっくり返して、ヒモを結ぶだけです。トウモロコシの皮の姉様人形もぼんやり覚えてはいるのですが、作ることはできません。皮できちんと日本髪を結って、千代紙で着物を作ってくれたおばあちゃんを、なつかしく思い出します。


 


 


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お盆近し

2009-08-07 00:58:52 | 店先で


 最近、お盆前の忙しさで、野草を撮りに行く暇がありません。7月に、ずっと雨降りが続いていたので、撮り貯め写真もない状況です。写真は、里帰りの次男が連れてきた、ミニチュアダックスの鼓太郎です。


 花屋のお盆の忙しさは、全国的にいうと、仏様にお供えする切花の準備ですね。でも、愛媛では、シキミの占める割合がかなり大きいのです。スーパーに展開している支店用、あるいはスーパー本体に納める用のシキミや切花のパック詰めを、私のいる本部で毎日作り続けています。今は、他に用事が多く、一日中作業というわけにはいきませんが、私はこういう単純作業も、嫌いではありません。植物なら何でも、触っているのが楽しいし(無論シキミでも。)、成果が目に見える仕事は充実感があります。こんなにたくさん作った私はエライ!単純ですが、それだけで仕事は楽しいもの。どうしたら、もっと早くきれいにできるかと考え続け、試し続けるチャレンジもおもしろいです。幼い頃、体が弱かったコンプレックスがあったせいでしょうか、しんどい仕事を人並みにこなせることも、私にとっては喜びのひとつです。


 


 


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職業体験

2009-08-06 01:24:34 | 店先で


 先日、地元の中学校から職業体験生がやってきました。花の下葉を取るなどの作業、店の掃除、挨拶など、教えたいことは山ほどあり、2日など、すぐに過ぎてしまいます。我々、民間人は、いったい学校にどんなことを期待されているのでしょう。本当は、先生と民間の意見交換会など事前にしたら、もっと地域連携で子供たちを育てる意識が育つような気もします。仕事の楽しさ、つらさ、やりがい、すべてを教えたいとがんばってもそれは無理なこと。結局、預かりものの生徒さんには、まあまあ楽しんで頂ける程度という中途半端なことになってしまいます。(と、私は思うけれど、生徒たちは、結構くたくたかも・・・。)


 どちらにしても、中学生と触れ合うことは新鮮で、こちらにとっても、いい経験になります。人との出会いは、どんな時も一方通行ではなく、お互いに影響を受けあうものですね。


 


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