オータムリーフの部屋

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極右メンタリティー全開の長谷川三千子氏

2014-04-18 | 政治

NHKの経営委員で、埼玉大名誉教授の長谷川三千子氏(68)が15日、日本外国特派員協会ですべて英語で講演したが、この人の極右ぶりには欧米メディアもドン引きだった。
「安倍首相はナショナリストではなく、伝統主義者です。日本国憲法には精神的平和主義と積極的平和主義が混在している。安倍首相が主張する積極的平和主義はすでに憲法条文の中に含まれています。軍隊が必要であることは当たり前のことです。政府がいまやろうとしていることは、この考えをよりよく解釈することかと思います。」等とぶち上げ、質疑応答が切れると、誰も聞いていないのに靖国神社について語りだした。「靖国神社は広く誤解されています。参拝の目的は心の清浄と沈着を得ることです。」

 中国、韓国に対しては「謝りたい」と言いながら、「彼らも我々の文化を理解するべきだ」と“批判”した。「我々が平和主義を唱えても外国人にはいい意味に受け取ってもらえない」とも。
 
 
田中龍作ジャーナルより
 安倍首相がNHKの経営委員に指名した長谷川三千子・埼玉大学名誉教授が日本外国特派員協会で「積極的平和主義」について記者会見を持った。長谷川氏は「パシフィスト」を連発した。以下、長谷川氏の説明――
 平和主義、パシフィスト(平和主義者)というのはいい言葉ではない。平和主義には2通りあって、ひとつは受動的平和主義、もう一つは積極的平和主義がある。受動的平和主義とは、自分が襲われた時友人が「ゴメン、争いはしないんだ」と言って助けてくれず、死んでしまうことだ。なにもせず、オツムに花を挿して歌を歌っていれば平和に貢献していると考えているフラワー・チルドレンのことだ。
 オリバー・ストーン監督はオツムに花を挿している。フラワー・ムーブメントには20%の真実しかない。オツムに花を挿している間は、マシンガンを撃つこともできないし、スナイパーから身を隠すこともできない。花を挿しているときは人を殺すことができない精神状態だ。ひとたび戦闘が起これば役に立たない。
 積極的平和主義はまず、厳しい言葉である。PKOは時々戦争状態になるし、あるいは戦争そのものである。
 安倍首相の言う「積極的平和主義」に周辺諸国が懸念を示しているが、これはきわめて自然なことだ。積極的平和主義とは、憲法を放り出してしまおうというのではない。

 記者団との質疑応答で長谷川氏は本音をのぞかせた―
 田中:積極的平和主義の下で、アメリカ海兵隊や多国籍軍がアフガニスタンなどに出かけているが、彼らは平和を実現できていない。紛争地帯では、戦闘地域と非戦闘地域の区分はない。兵站線上の自衛隊と戦闘地域とは境目がない。もし戦闘で自衛隊が死んだら、また自衛隊が市民を殺害したら、この活動に責任がとれるのか?
 長谷川:「これこそが私が指摘した積極的平和主義の問題点だと思う。積極的平和主義は常に戦争に近いところを行く。時々戦争そのものになるだろう。実際、食料かなにかを運ぶのでも殺されるだろう。戦地と非戦闘地域との境目はない。積極的平和主義とは戦地に行くことだと考えなければいけない。これが私の考える戦争と平和の重大な矛盾だ」。
 ジェーンズ記者:旧日本軍は王道を行ったか、それとも覇道だったか?A級戦犯は無実だと思うか?
 長谷川: 「大日本帝国憲法、旧日本軍のことだが、当時、最も平和主義の伝統を持っていたのは皇室で、明治天皇の御製に「四方の海皆はらからと思う世になど波風の立ち騒ぐらむ」というのがある。すべての国は兄弟だと思うのになぜ紛争が起こるのか、という意味だ。明治時代にも近代的な憲法があった。天皇は議会に対してNOと言うことができなかった。連合国に敗れてから、平和主義ラッシュというべきものが起きた」。
 「東条元首相の戦争責任について。戦争責任という言葉は注意深く扱う必要がある。これは単に国際法上の概念で、疑わしき側面が多々ある。大沼保昭(やすあき・元東大)教授の本を読んでください。勝者がいかにしてこの概念を作ったか、敗者が非難されたか、どのように作られたかが書いてある。戦争責任、戦争犯罪という言葉を使う時には非常に注意しなければならない。もちろん戦争中に有効な国際法(ハーグ条約)はあったし、戦争中でも法に従わなければいけない。それは本当だが、戦争の罪という概念を当てはめるには注意深くなければならない」。

 
スイスのノイエ・チューリヒ新聞特派員のパトリック・ゾル氏は「長谷川先生の英語レベルとモノの見方に大きなギャップを感じました。英語は流暢でしたが、国際感覚ではなく、国内右派のメンタリティーに固まっている。いまの日本社会の一端を見ているようでした」と語った。
 「積極的平和主義」とは、平和主義という言葉でカムフラージュし、積極的に戦争を仕掛けることのようだ。

 英語を流暢に話す右翼。こういう人材は希少価値だ。長谷川氏の極右思想は彼女の巧妙心から出た職業的衣装なのかもしれない。近頃は国際感覚を身に付けた美人ジャーナリストや美人学者は珍しくない。そういう業界で凡俗な女性哲学者が名を馳せ、安部氏のお友達に上り詰めるには極右思想が最強の武器になる。
 祖父は元法政大学総長・野上豊一郎(英文学者)、祖母は小説家・野上弥生子。父は元東京大学教授・野上耀三(物理学者、1918-2008)、母は市河三喜の娘で英語教育者の野上三枝子(1922-2008)、夫は東京水産大学名誉教授・長谷川晃(長谷川西涯)、伯父に元京都大学教授・野上素一(イタリア文学者)と元東京大学教授・野上茂吉郎(物理学者)。素一の妻は渋沢成一郎の孫娘で茂吉郎の妻は労働運動家・高野岩三郎の娘。右派・左派の人物が入り乱れたエリート一族の出身だ。

 


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