オータムリーフの部屋

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中国や韓国に対する嫌悪感から外交を誤る危険

2014-01-11 | 政治
靖国の首相参拝で中国や韓国の反日感情が悪化している。

それに対する日本国民の反応は内政干渉とする者が実に多い。戦争を知らない若者だけでなく、親の世代から間接的に戦争の悲惨さを聞いている団塊の世代しかりである。
橋下徹大阪市長も「日本のために命を落とした英霊に敬意を表するのは当たり前」と語り、安倍首相の参拝を支持している。外交上の影響についても「僕は一国の外交の責任を負うトップは外交的配慮をする必要があると考えているが、昨今の中国、特に韓国の態度や振る舞いをみれば、靖国参拝について配慮する必要はない。日本国内の問題だと言い切ればいい」と述べた。橋下氏は南スーダンで国連平和維持活動(PKO)に参加している韓国が陸上自衛隊から銃弾1万発の無償提供を受けながら「遺憾の意」を表明していることを特に問題視し、「あの態度はない。まずは礼をいうべきだ」と批判。「安倍首相も(参拝を)ずっと我慢をしていたけど。吹っ切れたんじゃないでしょうか」と推測した。
中国や韓国が嫌いだから、それに対抗する安倍首相の靖国参拝は大賛成と言うわけだ。日本の考えない国民の意思は橋下氏の意見に集約されていると思う。
靖国参拝は内政干渉?戦争で犠牲になった人を英霊として崇めるのは当たり前?戦犯は東京裁判で断罪された戦勝国が決めた戦争犯罪人だが、日本から見たら英雄?
怖ろしい見方が通用するものだ。中国憎し、韓国憎しで戦犯は英雄、神格化して尊敬し、戦争に引きずり込まれた国民は国を守るための美しき犠牲?

政治家は何をやっても責任を取ることなく、戦争と言う大犯罪を犯しても英霊として神格化されるのか?
日本は侵略戦争はしていない。欧米の植民地政策から救い、インフラを整えて発展させてやったのだから、謝罪も反省もする必要はない。自虐的歴史観はもううんざりだ。
靖国参拝を支持する方たちの考え方はこんなところか?
 
靖国は外交問題ではなく、内政問題としてきちんと分析しないと、また日本は中国を刺激して戦争を始めることになる。
被害者は無理やり戦争に引きずり込まれ、特攻のような、沖縄戦での住民虐殺の犠牲者のような国民だった。戦争が長引いたせいで空襲や原爆で命を落とした国民だった。この視点が全く抜け落ちている。
いくら経済封鎖にあっても欧米の植民地政策を真似てよいと言うことはない。戦争に国民を引きずりこんだ政治家の罪は大きい。
負け戦が確定的になった時、降伏していれば、空襲や原爆で無辜の国民を犠牲にすることもなかった。政治家の罪は重い。
 中国や韓国ではなく、日本人自身が靖国参拝を批判すべきなのに、懲りない日本人は戦犯を英霊として祀る靖国参拝を支持する。戦犯を拝める。
 
 国民を玉砕に向かわせる戦争に引き込んだ政治家や軍部の責任を日本人自身が断罪しなければ、日本人自身が東京裁判を行わなければ、戦犯を英霊として敬う精神構造が温存され、またぞろ勝ち目のない戦争に国民は引きずりこまれることになる。中国は昔の弱い中国ではない。大国中国を相手に、反日教育で洗脳された兵隊を相手に日本が自力で勝てるとは思えない。どんな外交努力をしても中国との戦争は回避しなければならない。米国の「失望」のメッセージを真摯に受け止める機会を無駄にしてはならない・・・・・

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