あしたの食卓を創るブログ

おいしい笑顔を未来へ紡ぐため頑張っています!

12/7~@MARCHE イベント

2018-12-04 12:19:49 | 日記

先日ブログで書いた北の杜ファームの小嶋さんの新鮮野菜のイベント開催します!!

http://plaza.dnp/CGI/event/reservation/detail.cgi?seq=0000926

今人気の「さつまいも」にスポットをあて 品種や調理法による「食べ比べ」など行います。

その他 山梨県白州のきれいな水で育った新鮮野菜と@MARCHE商品のクロス販売なども。

小嶋さんの想いの詰まった野菜です。是非、お越しくださいませ!!!

 

以下、小嶋さんストーリーです。ご一読ください。

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大好きな野菜を栽培して、食事の楽しさをもっと伝えたい!

そんな想いでDNPを卒業し、いざ山梨県北杜市へ。

水も空気もおいしい白州にほれ込み空き家バンクで家を見つける。

正直、家を借りるのも一苦労。その理由は後ほど述べる農地と一緒の理由。

農業を始めようと農地を探しても見つからない。

空いている農地はあるが、貸してもらえるかどうかは別の話。

そりゃそうだ。知らない人にいきなり貸して何されるかわからない。

凍える寒さの中、農地ナビで空き農地思われるところをチェックし、

道が行き止まりで立ち往生したりしながら自分の足で農地をさがしてやっと3反借りれた。

背丈ほどある草をひたすら刈って、燃やす日々。

キレイになって安堵し迎えた春。冬に見ていた時とは一変して、草がすごい勢いで生えてくる。

本当にすごい勢い・・・草刈りが追い付かない。

なんとかレタス、じゃがいも、ねぎ、かぼちゃを定植。

新芽が芽吹く5月初旬、レタスは草に埋もれながらも収穫出荷。

初めての収穫のうれしさは今でも忘れられない。そしてそのうれしさは今でも変わらない。

さて一方、じゃがいもを植えようと思った畑では、土の中から無数の金具が出てくる。

地主に聞いたところ、ぶどう園だったところを業者がめちゃくちゃに壊して埋めたため、

棚の部材が畑に埋まってるとのこと・・・さびた針金が長靴を突き抜けた瞬間にその畑は栽培をあきらめる。

そして別の畑に植えて試し掘りしたじゃがいもの様子がおかしい、その正体はそうか病、全量出荷できず。

その横に植えていたネギは、6月に突然真っ赤な蕁麻疹のような症状、赤さび。瞬く間に全面に広がった。

しばらく耕作放棄地だったその畑は、良くも悪くも菌がたくさん住んでると、後で聞く。

知識経験を積んでくると、草の様子などでもその土壌の様子がある程度わかるらしいが。

全面アスファルトの土の見えない東京品川区でしばらく住んでいた私には、

土を見るだけでは栽培適地かどうかの判断も難しい。

そんなこんなで草と農業実習中はみたことない病気に奔走していると、

希望を抱いて植えたホップたちまで手がまわらずに苗たちが草に埋もれている!

困り果てた上で東京時代の友人に声をかけると、二つ返事で草刈りに駆けつけてくれえた。

カスケードは残念ながら全滅となってしまったが、

在来のかいこがねはなんとかツルを上に引き上げる誘引までできた。

そんな四苦八苦している様子を見かねた近所のお米農家さんが、秋冬用に畑を仲介してくれた。

法面(隣の敷地との間にある人工的な斜面、山梨では上の人が管理します)もほとんどなく

草刈りの負担も軽い畑。

八ヶ岳がどーんと見えるその畑で、カブとニンジンを植える。

肥料はたっぷり十分にやったつもりだが、準備期間が短かったこともあり、成長がとってもゆっくり。

そんな中、9月に台風が2つも来る。これまで山梨県は台風や大雨の天災にはほぼ無縁といわれてきた土地。

それが、今年に限って(来年以降はこれが普通になっていくのかも)この北杜市にもその爪痕を残していく。

借りたての畑では、苗が土砂で流されたり、水没したりで、

全体から見れば小さいとは思うが、個人農家なりに大きな被害となった。

植え直しをしたりしたが、契約先に出荷できないものも多数出てしまった。

9月末から11月頭までは、作業の合間を見てせっせとさつまいも堀り。

私自身が保育園に通っているときのさつまいも堀りの原体験からぜひ作りたいと思った野菜。

ただ、掘ってみると・・・どのさつまいもも虫が先に美味しくかじっている!見事に全部。

悶々とした気分で1か月かけて堀りきり、ふかしてみるとその味は格別。

ただ、見てくれが悪いということでなかなか手に取ってもらえない。

栽培方法にはこだわりをもっているつもりだが、こういう時にはそのこだわりすら揺らぐのも事実。

でも、「野菜を食べて美味しかった」と笑顔で言ってもらえると、そんな気持ちも吹き飛ぶ。

美味しい野菜を食べた人が笑顔になることが、生産者自身も幸せ!

 

12月には大きくなりきれない野菜達には土に返ってもらい、来春からの栽培にむけて土づくりに勤しみます。

 

でも、どの野菜も成長やその姿は訳ありだが、とても美味しく育っているのでぜひ食べてほしいと、

 

市谷へお届けに参ります。ぜひ一度北の杜FARMの野菜を食べてみてください。

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