縁も所縁もなかったけど
ひょんなことから人と土地にふれあい、
バスガイドができるほど、なじみ深い場所になりました。
宇和海展望タワーがある高台から見た太平洋側。
この町は宇和海と太平洋に面しているので、
漁獲量や種類が豊富、景色も素晴らしいです。
ただ、「足摺宇和海国立公園」に指定されているので、
道端の木を伐採することも勝手にはできないそうで、
せっかくの絶景が道路からは見えにくくなりつつあります。
由良半島内側の「内海」や「御荘湾」では養殖業が
太平洋の外海では漁業が盛ん。
深浦漁港は「カツオ」の水揚げ量が四国一。
カツオといえば高知のイメージですが、
揚がる量は愛南が一位です。
鹿児島などから、「日帰り」のカツオが戻る日もあり、
これは新鮮で歯ごたえがあり、土地では「びやびやカツオ」と呼びます。
ここでしか、限られた日しか食べられません。
漁協の人たちが、解体して刺身とタタキにしてくれました。
「藻塩」でいただくとおいしいです。
お食事処「なにわ」のカツオづくし定食。
ここではタタキより刺身が主流だそう。
町内に温泉が3つあります。
海中公園や展望台など遊ぶところもいろいろ。
「紫電改」は今年、引き揚げ30周年を迎えます。
石垣で有名な「外泊」地区。
これは実際に見ると、本当にびっくりします。
昔、子だくさんで住む家が手狭だった二男三男四男さんたちが、
平地の少ないところを切り開いて作った地区。
山から出た石で、風や塩害、イノシシの被害を防ぐために
高い石垣を築いたそうです。
地震でも壊れなかったという、すばらしい技術。
石垣に守られたこのあたりの家は、
台所の窓がどこも、海に向いています。
石垣も少し低くして、窓から海が見えるようになっています。
台所でお炊事をしながら、奥さんは海を眺めているのです。
お父ちゃんの舟が帰ってきたら
一番に迎えに出られるように。