ずーっと働いていたので、母は“家事にいそしむ”
というタイプではなかった。
手のこんだ料理は覚えにないし、
必要最低限のことしかできてないように見えた。
子ども時代は、おうちでお菓子作ったり、
服を縫ってくれたりするお母さんがステキだと思い、
大きくなったら「お嫁さん」になりたいと夢を語っていた私
“家事の得意な専業主婦”が憧れだったのだ。
かけ離れた現実の道を歩みつつ、ここのところ日々思うのは、
母よ、あなたは偉かった
家電、流通、子育て支援などの各種サービス、
どれをとっても今とは比べ物にならない不便な時代。
出産後4週間で職場復帰だよー!!
今みたいに託児所もないし、親兄弟と子守さんを頼りに
一度も休むことなく勤め上げたんだもんね。
イヤイヤだったけど、お手伝いもよくした。
洗って干して片付けるまで洗濯作業は3年生からできたし、
ご飯炊いて、キャベツ炒めや目玉焼きくらいは4年生、
6年生頃には、冷凍食品揚げて一応の献立は作ってた。
学校のしたくを手伝ってもらったことなんかないし、
早くからなんでも自分でできるようになった。
それはすべて、母のすりこみがあったから。
洗濯物のよく乾く干し方(向きとか)や、
お茶碗の糸じりはよくゆすぐこと、
よく燃える薪のくべ方(下から炊く風呂だった)など、
めんどくさいことをイチイチ仕込まれている。
私は息子に、お湯を沸かさせたことすらない。
危ないし、「教えるよりやったほうが早い」から。
これこそ、“家事の手抜き”にほかならない。
所帯を持って、自分の財布で食品などを買うようになって
ダイレクトに感じたのは、
「私らはうまいものを食べさせてもらっていた」こと。
グラタンもスパゲティもクリームコロッケもなく、
干物や佃煮の並ぶ地味な食卓だったけど。
私が初めて自分で買ったチリメンジャコは、
塩辛く磯臭く固く、おいしくなかった。
安売りのノリは、なんだか緑がかって、
韓国ノリのように透けていた。
スーパーの味噌で作るみそ汁は、ダシにこだわってもイマイチだった。
米・味噌・乾物・茶…
食の基本となるものは、よいものを買ってたんだな。
こういうものの味は、値段ほど。
よいものは、手を加えなくてもうまい。
もらった
毎日高島屋に行く母。
(セレブではなく、歩いていける範囲にある唯一の店だから)
「娘さんが喜ぶよ~」とか言われて、
いろいろ買っちゃってる、でぱ地下の「顔」だ。
やっぱり高いチリメンはうまいな。
息子は、白飯に乗せるとおかずいらず。
買った日と期限をデカデカ書いてるのは、
自分の記憶(お店の人が親切に教えてくれるらしい)が覚束ないのか、
それとも大雑把な娘が、傷みかけのを食べやせんかと
心配なせいか…
両方だな。
というタイプではなかった。
手のこんだ料理は覚えにないし、
必要最低限のことしかできてないように見えた。
子ども時代は、おうちでお菓子作ったり、
服を縫ってくれたりするお母さんがステキだと思い、
大きくなったら「お嫁さん」になりたいと夢を語っていた私
“家事の得意な専業主婦”が憧れだったのだ。
かけ離れた現実の道を歩みつつ、ここのところ日々思うのは、
母よ、あなたは偉かった
家電、流通、子育て支援などの各種サービス、
どれをとっても今とは比べ物にならない不便な時代。
出産後4週間で職場復帰だよー!!
今みたいに託児所もないし、親兄弟と子守さんを頼りに
一度も休むことなく勤め上げたんだもんね。
イヤイヤだったけど、お手伝いもよくした。
洗って干して片付けるまで洗濯作業は3年生からできたし、
ご飯炊いて、キャベツ炒めや目玉焼きくらいは4年生、
6年生頃には、冷凍食品揚げて一応の献立は作ってた。
学校のしたくを手伝ってもらったことなんかないし、
早くからなんでも自分でできるようになった。
それはすべて、母のすりこみがあったから。
洗濯物のよく乾く干し方(向きとか)や、
お茶碗の糸じりはよくゆすぐこと、
よく燃える薪のくべ方(下から炊く風呂だった)など、
めんどくさいことをイチイチ仕込まれている。
私は息子に、お湯を沸かさせたことすらない。
危ないし、「教えるよりやったほうが早い」から。
これこそ、“家事の手抜き”にほかならない。
所帯を持って、自分の財布で食品などを買うようになって
ダイレクトに感じたのは、
「私らはうまいものを食べさせてもらっていた」こと。
グラタンもスパゲティもクリームコロッケもなく、
干物や佃煮の並ぶ地味な食卓だったけど。
私が初めて自分で買ったチリメンジャコは、
塩辛く磯臭く固く、おいしくなかった。
安売りのノリは、なんだか緑がかって、
韓国ノリのように透けていた。
スーパーの味噌で作るみそ汁は、ダシにこだわってもイマイチだった。
米・味噌・乾物・茶…
食の基本となるものは、よいものを買ってたんだな。
こういうものの味は、値段ほど。
よいものは、手を加えなくてもうまい。
もらった
毎日高島屋に行く母。
(セレブではなく、歩いていける範囲にある唯一の店だから)
「娘さんが喜ぶよ~」とか言われて、
いろいろ買っちゃってる、でぱ地下の「顔」だ。
やっぱり高いチリメンはうまいな。
息子は、白飯に乗せるとおかずいらず。
買った日と期限をデカデカ書いてるのは、
自分の記憶(お店の人が親切に教えてくれるらしい)が覚束ないのか、
それとも大雑把な娘が、傷みかけのを食べやせんかと
心配なせいか…
両方だな。