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DAZN観戦 2019年J2リーグ第41節 鹿児島ユナイテッドFCvs水戸ホーリーホック

2019-11-21 17:00:23 | サッカー視聴記(2020年以前)

※前回の鹿児島の記事はこちら(順延23節・岐阜戦)
※前回の水戸の記事はこちら(39節・山形戦)

立場は違えど、終盤の大事な一戦には変わり無く。

直接対決で岐阜を蹴落とす事に成功した鹿児島(その後岐阜は連敗街道で降格圏確定……)ですが、もう一つの眼下のクラブ・栃木が勝ち点を積み上げ、最後まで予断を許さない状況に。
残留を決めて早く楽になりたいのは当然ですが、その気持ちが焦りに変わってしまえば良い事は無いので、とにかく自身が勝ち点を上げるのに集中する事が求められるでしょう。

一方の水戸はプレーオフ圏内に居るものの、4~6位の3クラブ(水戸・山形・徳島)は勝ち点67で並び、そのすぐ下の勝ち点65にも3クラブが着けている(甲府・京都・岡山)激戦の渦中。
自動昇格の可能性はまだあるもののほぼ絶望(横浜FC・大宮の連敗が必須なため)であり、6位以内の確保に全力を挙げるのが第一な状況です。

鹿児島サイドは、GKにアンジュンスではなく、今季4試合目となる大西を起用。
前半2分に早くも最初のセーブ(黒川のクロスをキャッチ)をしますが、直後の4分にファーストシュートを浴びます。
クリアボールの跳ね返しを黒川が繋ぎ、清水が収めた所を福満が受け、エリア手前右からシュート。
これを落ち着いて正面でキャッチしたGK大西でしたが、水戸の攻勢に、鹿児島が耐え忍ぶ時間帯が長くなる事を予感させる立ち上がりでした。

しかし下位に沈んでいる鹿児島ですが、本来はポゼッション重視の攻撃力が売り。
その後は水戸の攻撃の合間に、ボールを繋ぎつつゴールを伺う時間を徐々に増やしていきます。
シュートは10分に放った1本のみ(枝本)で、水戸に主導権を握られているのは変わらずですが。

その水戸は何度も鹿児島ゴールを脅かします。
15分の遠目からのフリーキック、キッカー浜崎が上げたクロスが左サイドにこぼれ、拾った清水のクロスに外山がヘディングシュート。
しかしGK大西がセーブし、こぼれ球を黒川→外山と繋がれて再度シュートされますがこれもキャッチした大西。
19分には白井がミドルシュート(ゴール左に外れる)、21分にはエリア内で黒川がトラップからシュート(DFがブロック)と、シュート数を重ねる水戸。
最大の好機は38分で、前の縦パスを収めた清水が右に送るも、受けた福満は中盤で引き返すようにカットインしてから左へ展開。
以降は左サイドでのパス交換から前がエリア内左に入り、そこから絶妙なグラウンダーのクロス。
ファーサイドに走り込む黒川に合えば1点ものでしたが、GK大西が身を投げ出して抑えます。

中盤辺り(25分ぐらい)から、鹿児島が攻める場面が急増します。
ハイペースで何度も攻め上がった水戸、この辺りからペースダウンせざるを得なかったのか、受けに回る時間が増えていく事に。
それでも鹿児島の攻撃は、ボールは回るもののシュートまで持っていく場面は少なく。
31分、センターバック水本のロングパスから韓勇太(ハンヨンテ)→牛之濱と渡り、エリア手前中央から牛之濱がグラウンダーのシュート。(ゴール左に外れる)
これが最も目立った場面でしたが、ロングボールからの攻撃であり持ち味とは外れていました。

しかしシュートまで行けないとはいえ押し込む時間を長くすれば、カウンターを喰らわない限り失点の危険性は減り、紛れから得点が生まれる可能性も増える。
残留争いに巻き込まれているうえ、得点力にも多くは期待出来ない現状ならば、それが最善の策かもしれません。
「守ってカウンター」というチームでは無い鹿児島の場合は特に。

そして前半も終わり際の44分、その「紛れ」が起こります。
それはコーナーキックというセットプレーで、キッカー五領のニアサイドへのクロスを、頭で合わせたのは韓。
相手2人との競り合いのなか難しいシュートでしたが、叩きつけられたボールはゴール左隅を捉え、先制点を文字通りもぎ取った鹿児島。

そのまま前半も終わり、後半嫌でもペースを上げなければならなくなった水戸。
前半の立ち上がりと同様に攻め込むものの、GK大西を脅かすシュートは撃てず。
後半2分の前のミドルシュートは当たり損ね、5分の白井と福満とのワンツーがこぼされた後の清水のシュートはDFがブロックと、空回り感が目立つ結果に。
ようやく13分、細川のロングパスが跳ね返されたボールを、清水が中央遠目からダイレクトでミドルシュート。
これがグラウンダーで左ゴールポストを掠め、可能性ある攻撃を見せる事に成功します。
そして15分に最初の選手交代、黒川→浅野。

鹿児島側も守備を固める一方で、ボールを支配して落ち着きたいという思惑は透けて見えました。
しかしこの時点ではあわよくば追加点を……という色気が残っており、17分に枝本のパスが繋がらなかった後、水戸のカウンターが炸裂。
クリアボールを清水がポストプレイした後、福満→木村→浅野と繋がり、浅野がドリブルで駆け上がります。
エリア内に進入しゴールに迫るも、水本が何とかクリア。
肝を冷やす鹿児島サイド、20分には牛之濱の反則で右サイド奥でフリーキックを与えてしまうと、キッカー浜崎のクロスを宮がドンピシャでヘディングシュート。
これもGK大西がファインセーブで防ぎ、すんでの所で失点は許さず。

鹿児島の選手交代は後半19分、先制点を挙げた韓をルカオへと交代。
この日10ゴール目となったチーム得点王の韓がお役御免で、フィジカルを生かした収め役と前線の守備役として投入された(と思われる)ルカオ。
24分、水戸のビルドアップに対するプレスで宮からボール奪取するなど、良い働きを魅せます。(その後エリア内に進入もシュートは撃てず)
しかし逆に27分、敵陣でニウドがボール奪取の後、ルカオとパス交換しつつ押し込んでいく鹿児島。
その後左サイドでのパスワークの後、ルカオがエリア手前からシュートするも水戸・細川がブロック。
これが水戸のカウンターを誘発してしまい(浅野がドリブル→福満受けてスルーパスも繋がらず)、再びヒヤリ。

その後は無理に得点を狙いにはいかない戦いにシフトする鹿児島。
34分にはカウンターの好機でルカオがボールを受けたものの、無理にシュートは撃たずにコーナーキックを獲得しました。
しかしその直後、CBの堤が足を攣って倒れ込み、36分に平出と交代。
さらに37分には遅延行為でGK大西が警告を受けるなど、1点を守りきりにいくチームの苦悩が目立ち始めます。

水戸は26分に木村→茂木へと交代。
茂木は殆ど存在感を示せない一方、中央に移った福満が目立ったのが終盤。
41分、前の左へのサイドチェンジから浅野が受けてドリブル、カットインすると見せかけてエリア内へパス。
福満はトラップでエリア内左へと移動し、シュートを放つもののGK大西がキャッチ。
続く42分、茂木(これが唯一の見せ場だったか?)の右サイドからのクロスをヘディングシュートにいった福満ですが、オフサイドの判定。(しかもシュートはGK大西がまたもセーブ)
結局43分の3枚目の交代で、目立たない茂木がインアウトとなり、パワープレイ要員として村田が投入されたうえ福満は元の右サイドハーフへ。

その直後相手のロングボールを跳ね返した後、清水落とし→村田→浅野と繋がり、浅野はそのままドリブルで疾走。
そしてエリア内に進入しシュートを放つも、またもGK大西に止められます。
立ちはだかるGK大西の前にどうしても1点が奪えない水戸。

アディショナルタイムにも、清水が2本シュートを放つなど最後まで攻めた水戸ですが、ゴールをこじ開ける事は出来ず。
そのまま試合終了、ウノゼロで鹿児島が勝利を挙げました。

栃木も勝利したため勝ち点差3で迎える最終節(福岡戦)、引き分け以上で残留が確定する鹿児島。(ただし得失点差はだいぶ負けているため栃木勝利・鹿児島敗戦で逆転される)
一方の水戸は8位に転落したうえ、最終節(岡山戦)は勝利が絶対条件となってしまいました。


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