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DAZN観戦 2019年J2リーグ第42節 ツエーゲン金沢vs大宮アルディージャ

2019-11-29 19:35:50 | サッカー視聴記(2020年以前)

※前回の金沢の記事はこちら(38節・長崎戦)
※前回の大宮の記事はこちら(39節・柏戦)

既に3位以上を確保している大宮。
ただ目標とする自動昇格に向けては正念場で、勝たなければ果たせず終わってしまうこの試合。

開始直後の前半1分、河面のロビングをエリア内で受けた茨田、シュートを放つもブロック。
いきなりシュートを放った大宮。
金沢サイドも負けじと4分、中盤で垣田の落としを右サイドで受けた大橋が中央へパスを出し、受けた山根がドリブル開始。
そしてそのままミドルシュートを炸裂させますが、GK笠原のセーブに阻まれます。

どちらも特にポゼッションのこだわりは見せないクラブですが、金沢は特にその姿勢が顕著。
出足の速いディフェンスと縦に速い攻撃で、支配率の低さの割にはシュートを量産するチームであり、それが「誰が出場しても得点できるチーム」に繋がっていると思います。

そしてこの日昇格が掛かった相手の大宮、そんな金沢に対抗しようと序盤からハイペースで攻撃していきます。
7分にはコーナーキックのチャンス、キッカーのイッペイ・シノヅカがクロスを上げると、ニアサイドでCB河本がヘディングシュートを放つも枠を捉えられず。
9分にも同様に、コーナーキックから河本がヘディングを見せます(これはミートせず)

14分にオウンゴールという形で先制(石川エリア内左へロビング→渡部折り返しが金沢・小島に当たってゴールイン)してからも、両者譲らぬ攻め合いの展開は変わらず。
16分の金沢、山根・藤村のポストプレイから、後方で大橋がミドルシュート。(枠外)
23分には中盤で大橋のパスカットから、再び山根のポストプレイで加藤が遠目からシュート。(GK笠原がセーブ)
このミドルシュート攻勢と言わんばかりの序盤の金沢の攻めが、撃ち合いを印象付けるのに一役買った気もします。

両GKも奮闘。
25分の大宮、スローインをエリア内で受けたロビン・シモヴィッチ、ヒールパスをミスしたりするも何とか繋ぎます。
そして茨田→三門と渡り、三門がシュートしますがGK白井がセーブ。
29分は大宮の直接フリーキック、右サイドからキッカー・シノヅカはシュートかクロスか判りづらいボールを入れましたが、ここもGK白井は判断良くパンチングでクリア。
34分は再び金沢のミドルシュートが火を吹き、クリアボールを藤村が放ったもの。
しかしこれもGK笠原が防ぎます。
38分の金沢、これまでのミドルシュート攻勢が功を奏したか対の選択肢のパスがどんどん繋がり前進、そして垣田が2タッチでエリア内へスルーパス。
ここに金子が走り込み、クリアされたものの加藤が拾ってエリア内に持ち込んでシュートしましたが、GK笠原の壁は厚くここでもキャッチ。

ここまでは一進一退という流れでしたが、前半終わり際には大宮に流れの針が傾きます。
40分、セントラルMF4人(2ボランチ・2シャドー)がパス回しに関与し中央を前進し、シモヴィッチにボールが渡る絶好機。
エリア内からシュートを放ったシモヴィッチでしたが、ブロックに当たってGK白井の足が辛うじて防ぎ、モノに出来ず。
43分には三門のミドルシュートがあり(金沢・金子がブロック)、迎えた45分。
金沢のパスミスから右サイドで攻撃、シノヅカのクロスがエリア内にこぼれると、石川が拾ってシュート。
1点目と同様に金沢・小島に当たってゴールに向かったものの、今度はゴールバーを直撃してノーゴール。
大宮有利な時間帯だったものの、追加点を生む事無く前半終了。

既にこの時点で2位・横浜FCは、愛媛相手に1-0とリード。
他力本願も得なければ自動昇格を果たせず終わる大宮の状況ですが、仮に横浜FCが引き分けると、大宮勝利で勝ち点は同着に。
そうなると得失点差勝負ですが、そこでも大宮は3点差を付けなければ上回れないという厳しい状況でした。

そのためハイペースにならざるを得ない前半でしたが、決して楽では無い金沢が相手という事で、ペースは中々握れず。
そして日程的にも厳しかった11月の戦い、11/6に順延分の試合を消化するなどの過密日程。
しかも丁度シモヴィッチの欠場(故障だったのか?)が重なり、その間にフアンマ・デルガドはフル出場せざるを得なかったのも、「2人で1トップ」的な起用をしている高木琢也監督にとっては痛かった。
このシモヴィッチと河本・渡部以外は柏戦から不動のスタメンであり、疲労面の問題は隠しきれず、この日も後半厳しい戦いを余儀なくされます。

後半開始の前に、金沢は小島→高安へと交代。
既に来季も見据えた戦いに入っているのか、ここに来て特別指定の高安を起用してきました。
その高安は後半1分早くもチャンスに絡み、中央の金子からのパスを受けてエリア内右に入ると、そこからグラウンダーでクロスを入れますが垣田の足には僅かに合わず。(DFがクリアでコーナーに)

一方の大宮は、ウイングバックのシノヅカと渡部の位置を入れ替え、シノヅカが左・渡部が右にシフト。
前半は金沢の人に付く守備に苦戦気味だったシノヅカ、金沢・加藤とのマッチアップを避ける意味合いだったでしょうか。
そのシノヅカ、9分にシモヴィッチのパスを受け、エリア手前からミドルシュートにいくも枠外に。
13分には左サイドから河面がクロス、ニアサイドでシモヴィッチが合わせにいくもこぼれ、クリアボールを拾ったシノヅカ。
そして中央から強烈なミドルシュートを放ち、GK白井がセーブするも、こぼれた先には渡部が詰めに行く姿が。
しかし渡部、このボールをミートできずゴール右に外してしまい2点目はならず。

その間にも散々金沢サイドにゴールを脅かされます。
9分(上記のシノヅカのシュートの少し前)、左サイドで沼田のスルーパスに加藤が走り込み、グラウンダーでクロス。
クリアが小さくなったボールを山根が直接シュート、これを垣田がヒールでコースを変えたものの、河本のブロックを経てGK笠原がキャッチ。
14分、再び高安が右からクロス、今度は低い浮き球のボール。
これをニアサイドで山根が飛び込みヘディング、しかしGK笠原に防がれゴールならず。

中頃が見えて来た所で、大宮は切り札といえる大前を投入(奥抜と交代)し、布陣も3-4-2-1から4-4-2へとシフト。
勝負を賭けに来たのは一目瞭然でしたが、ここから大宮はペースダウン。
疲労面が色濃くなってきたのもあるでしょうが、その他に原因を求めると人に付く守備が特徴の金沢なので、ミラーゲームになった事でそれが長所として発揮しやすくなったという要素でしょうか。
19分(沼田ミドルシュート)、21分(金子エリア手前左からシュート)と際どいシュートを撃たれるなど、徐々に金沢サイドに針が振れ始めます。

そして22分、大宮がシノヅカ→ダヴィド・バブンスキーに交代すると、金沢も同時に金子→清原へと交代します。
既に契約満了に伴う退団が決まっている清原、過去に金沢のJリーグ参入・J2昇格に貢献した実績があり、大歓声で迎えられます。

切り札として起用された大前、2トップというよりは、自身はもっぱら中盤に降りてボールを受けに来る役割。
しかしそれがあまり効果的とはならず。
逆に金沢、清原に最高の見せ場が訪れます。
26分山本の縦パスを期に、山根フリック→垣田ポストプレイ→山根ドリブルという流れるような攻撃から、山根は右の清原へとパス。
そして清原はエリア内右で思い切り良くシュートを放つと、ボールは左サイドネット内側を揺らしました。
この清原の「送別ゴール」に沸き上がるスタンド。

そんなムードも影響し、以降は完全に金沢ペースの展開に。
それは10分程続き、その間に30分に大橋がミドルシュート(枠外)、36分には清原がシュート(右に外れる)。
大宮のガス欠を痛感せずにはいられない内容が続きます。

何とか勝ち越したい大宮は38分。
バブンスキーが左サイドをドリブルし、カットインを仕掛けて中央へパス。
これを三門がスルーで託すと、大前がミドルシュートを炸裂させますが、GK白井のセーブに阻まれます。

これで流れを幾ばくか引き戻した大宮ですが、以降は双方シュートを浴びせまくる展開に。
俗に言う「オープンな展開」なのですが、そんな表現すら生温く感じてしまう程の激しさを魅せます。
これ以降1分につき2度の攻撃機会は当たり前となり、金沢は7本、大宮は4本シュートを放ちます。(いずれも自分での集計です)
幾度となくゴールに迫る場面を演出したものの、結局勝ち越し点は生まれず試合終了する事に。

残念ながら自動昇格とはならなかった大宮。
2年連続でプレーオフに挑む事となりましたが、前年は6位だったヴェルディに、相手の退場で数的優位になりながらも先制点を奪われ敗戦という悔いの残る敗退でした。
2戦ともホーム開催となる今回、優位性を生かす戦いは出来るでしょうか。


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