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DAZN観戦 2022年J3リーグ第13節 ガイナーレ鳥取vsテゲバジャーロ宮崎

2022-06-23 16:00:49 | サッカー視聴記(2022年その他)

<鳥取スタメン> 4-4-2
GK 糸原
RSB 魚里 CB 長井 CB 鈴木 LSB 石井
RSH 石川 DH 世瀬 DH 新井 LSH 田村
FW 田口 FW 澤上
<宮崎スタメン> 4-1-2-3
GK 植田
RSB 青山 CB 藤武 CB 代 LSB 大熊
DH 千布
IH 下澤 IH 徳永
RWG 薗田 CF 工藤 LWG 新保

前節(富山戦)、圧倒的にゲームを支配しながらもウノゼロで敗戦となってしまった宮崎。
GK植田が前方に出てのビルドアップはチームの代名詞になりつつありますが、同時に「良いサッカーをしても結果が付いてくるとは限らない」という厳しさを嫌というほど味わっている最中でしょうか。
また、この日はチーム得点王の岡田(6点)がベンチ外となりましたが、後に故障による長期離脱が発表され。
チーム総得点は15と、攻撃権を支配しているには少なすぎる中でかなりの痛手であると予想され、現在の順位(7位)を保てるかどうか。
チームスタイルが確立しつつある中で、中々厳しい岐路に立たされている感じである、J2年目の宮崎の現状。

鳥取のホームで開催されたこの試合、2つの本拠地のうち米子(チュウブYAJINスタジアム)が選択され。
その米子での試合は良い所が無かった前年の鳥取。
いきなりの前半1分、というか開始10秒と経たないうちに、ロングボールを収めにいった田口が反則を受けるという幕開け。

宮崎はその鳥取のフリーキックでの攻撃を切り、3分にスローインからの攻撃で下澤のエリア内でのシュートに繋げ、ブロックされたボールを尚も千布がシュートにいくもディフェンスに遭い撃てず。
いつものように、GK植田を加えての最終ラインからのビルドアップを下地として攻撃権を支配しに掛かります。
しかしそれは鳥取にとっても、前掛かりとなる宮崎サイドバックによるスペースが生まれる美味しいシチュエーションであり。
5分には左サイドの裏を突くミドルパスを、奥で受けた澤上がカットインからクロス。
GK植田が弾いたボールに、田口が素早く反応してシュートを放ちましたが、ゴール寸前で宮崎・代がブロックして惜しくもゴールならず。

冷や汗をかいた宮崎、その後は攻撃権を支配していき、敵陣で人数を掛けて攻撃を展開。
それでも鳥取は粘り強く守ると、迎えた15分。
宮崎の攻撃を切り、こぼれ球を自陣中央で魚里が拾い前進も、宮崎のゲーゲンプレスを受ける事に
しかしそれを新井が左へ展開して脱出し澤上が受けると、宮崎の前掛かりの意識が呼んだご褒美が舞い降ります。
前に出ていたGK植田を見てすかさず遠目から蹴り込んだ澤上、ボールは誰にも邪魔される事無くゴール内へと転がり。
相手の攻撃の隙を突く先制点を奪いました。

この日も先制されてしまった宮崎、以降は激烈に前への姿勢を高め。
20分には大熊の左サイド奥からのクロスに、大外で青山が合わせシュート。(枠外)
SBからSBへのラストパスという、超前掛かりというべき攻撃を見せます。
しかし鳥取は1点目と同様に、果敢にボールを奪いに来る鳥取の隙を巧く突き。
21分にはゴールキックから右サイドで石川の落としを経て攻撃、相手のクリアを中央で拾った田村がエリア内へスルーパス、走り込んだ田口がシュートするも宮崎・青山がスライディングでブロック。
DFの際どいブロックで何とか防ぐというシーンも目立った序盤の宮崎。

飲水タイムが挟まれ(24分)たのちも、宮崎は攻撃意欲の高さを見せ。
左サイドからの展開を主とし、ウイング・新保を下がらせたうえで、そのスペースを大熊や徳永が使うといった攻撃で前進していき。
それでも鳥取ディフェンスを破る事は出来ず。
逆に34分には田口が左サイドでのキープからエリア内左を突き、切り返してシュート(GK植田キャッチ)という具合に、依然として鳥取のゴールの匂いが漂いつつありました。
田口は積極的に宮崎ディフェンスの裏を突き、オフサイドも量産するものの、攻撃権を握る宮崎に対してプレッシャーを与え続け。

終盤の40分・41分に青山が連続してシュートを放つ(前者・後者ともにブロック)など、SBがガンガンフィニッシュまで絡む攻撃を貫く宮崎。
しかし結局前半はゴールを奪えず、1-0のまま折り返す事となります。

そしてハーフタイムに工藤→橋本へと交代。
長身FWの橋本を早くも投入と、攻め込んでいたものの逆に追い込まれているような感じに映った宮崎ベンチ。
そして早々の後半2分、GK植田のパスミスから危機を招く(スルーパスに澤上が走り込むも撃てず)など、後ろ向きの不安が露わになり始めます。

それでもその直後に右サイドから中央で縦パスを受けた下澤が左へ展開、シュートを放ったのはここも左SBの大熊でしたが、GK糸原がセーブ。
4分には青山のスルーパスで右サイド奥を突いたのち戻し、千布のエリア内へのパスを橋本がシュート、ブロックされたこぼれ球を新保が収めて再度シュート。
ゴールに突き刺したものの、新保がトラップの際腕に当ててしまっていたためハンドの反則でノーゴールとなります。

折角ネットを揺らしても得点を挙げられずと、焦っても可笑しくない宮崎の状況。
それを尻目に鳥取が逆襲し、5分に新井のシュートがブロックされてCKに持ち込み。
その右CKからキッカー世瀬がニアへクロス、跳んだ石川には合わずも、その一列奥で石井がボレーシュートで合わせ。
ゴール右隅を見事に捉え、追加点を挙げた鳥取。

点差を広げられた宮崎、その後は落胆の色を隠せないというように、鳥取の攻撃シーンが続きます。
9分には中央を縦パス→ポストプレイの連続で前進、最後は田村の縦パスを田口がフリックしてエリア内へ送り、走り込んだ魚里が右からシュート。(ブロック)
10分には敵陣で石川がボールカットし、田口を経由して田村が左ハーフレーンからミドルシュート、GK植田が弾いたボールを石川が詰めてシュート(GK植田再度セーブ)と攻め立て。

鳥取の決定機の連続に、流れを変える必要性も生まれた宮崎。
12分に下澤・大熊→北村・佐藤への2枚替えを敢行し、新保が左SBへと下がり。
その効果が表れ始め、14分には右サイドを北村のドリブルを絡めて前進、薗田のグラウンダーのクロスをエリア手前で受けた佐藤がシュート。(ブロックに当たりGK糸原キャッチ)
続く15分には中央をショートパスで前進し、北村がエリア内を突いてシュート(GK糸原セーブ)と、光明が差したようにフィニッシュに辿り着きます。

再び猛攻を受ける形となった鳥取。
2点リードになったのもあり、守備時は左サイドで田村・澤上がそれぞれ一列下がる事で、5-4-1の体制で守る場面も目立ち。
しかし宮崎のパスワークに奔走する事によるダメージが表れ始め、18分には田口が足を攣らせてしまい続行不可能となり、清永と交代。

決して安らぐ暇は与えられずといった展開で、直後の20分に澤上が宮崎・千布に倒された事で、中央の良い位置からの直接フリーキックを得た鳥取。
願わくばここで止めを刺したい所でしたが、キッカー田村のシュートは浮いてしまい大きく外れ。

飲水タイムが挟まれ(24分)、最初に決定機を得たのは鳥取。
GK糸原のフィードから左サイドで前進し、田村のエリア内へのスルーパスに走り込んだ新井が中央へ送り、合わせたのは石川。
しかしシュートはミートせず右へ逸れてしまい。
34分には右サイドでスルーパスに走り込んだ世瀬がクロス、逆サイドへ流れるも石井が再度クロス、石川が合わせてネットに突き刺すもオフサイドとなりノーゴール。
結局楽にする3点目は奪えずとなりました。

その一方で27分には石井が、32分には澤上が足を攣らせてしまうなど、ダメージの蓄積は着実に露わになってしまい。
27分に田村→文仁柱(ムンインジュ)への交代を準備していた鳥取・金鍾成(キンジョンソン)監督ですが、その所為で一旦取り下げて微調整を強いられる事となり。
この日が初のベンチ入りであり、出場なるかどうかという立場の文でしたが、35分に田村と交代で無事に初出場の運びとなりました。(同時に澤上→高尾に交代)

そんなアクシデント対応をこなしていく鳥取を余所に、得点を奪えぬまま終盤を迎えてしまった宮崎。(35分に青山・徳永→西田・江口へと交代)
43分には右サイドでのスローインから、トラップした千布がそのまま浮き球をクロス、ファーサイドで佐藤がヘディングシュートに持っていくも枠外に。
44分には千布のラフなロングパスを橋本が収め、エリア手前から反転シュートを狙ったものの、GK糸原のセーブに阻まれ。
橋本へのロングボールなどラフな攻撃も交えつつという、ゴールへの執念を見せたものの、結果に結び付けられず。
その直後にはGK糸原のフィードから鳥取が逆襲、左サイドでの前進を何とか防がんとするも、クリアミスが中央の魚里に渡り。
そしてペナルティアークからシュートが放たれるもGK植田がセーブと、前掛かりの姿勢を見せる事による逆襲も最後まで浴び続けます。

アディショナルタイムに突入してもその流れは変わらず、宮崎の攻撃を防いだ鳥取が、クリアボールを高尾が拾って抜け出すカウンターに。
そして1点目を彷彿とさせるロングシュートが放たれましたが、今度はGK植田もゴールを空にしておらず防ぎ。
最後の攻勢を掛ける宮崎、得たCKではGK植田が前線へと位置取り、上げられたクロスに合わせにいくというシーンも見られ。
しかし最後まで鳥取ディフェンスをこじ開けられず、結局2-0で試合終了のホイッスルが鳴り響きました。

一昔前(2000年代辺り)のJ1では、「J2からの昇格クラブは2年目に苦労する」という法則がありましたが、下部リーグの広がりによりそれが下へと移行した感があり。
今季の宮崎もその法則に乗っ取られているかのようで、「超攻撃サッカー」を唱えていながらも、13試合で15得点と芳しくない成績が残っており。
順位的にも11位に後退と、J2年目の洗礼を味わいつつありますが、果たして跳ね返せるかどうか。


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