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DAZN観戦 2021年J2リーグ第40節 ファジアーノ岡山vs京都サンガFC

2021-11-22 16:05:31 | サッカー視聴記(2021年J2)

※前回の岡山の記事はこちら(38節・山形戦、1-0)
※前回の京都の記事はこちら(34節・群馬戦、1-1)

前節の磐田と同様に、あと1勝という所まで辿り着いた2位・京都。
試合前には、3位の長崎が引き分けに終わった事でさらに有利な立場になりましたが、自力で決めたいのは当然過ぎる程当然でしょう。

そこに立ちはだかるのが後半戦絶好調の岡山で、22節以降僅か2敗(7勝9分)で推移。
引き分けが多いため上位までは割って入れずにいますが、現在3連勝中であり、最後に当たるには相手にとって不足は無い。
敵地・シティライトスタジアムに乗り込んだ京都、この日も戦闘意欲を前面に押し出しての試合を繰り広げました。

しかし立ち上がりは、目の前で相手の昇格阻止を狙う岡山が攻勢を掛けます。
前半2分、敵陣でカットした宮崎智彦がそのまま前進からクロスを上げ、中央でイヨンジェがヘディングシュート。(枠外)
6分には右サイドからの攻撃、河野縦パス→イヨンジェポストプレイを経て受けた上門が前進からクロス、ここでもイヨンジェがヘディングシュートを炸裂させ。(GK清水セーブ)
今季2試合目のスタメンとなったFW・イヨンジェに合わせる攻撃を中心に、得点を狙いにいきました。
現在のターゲットマンはミッチェル・デュークが中心ですが、オーストラリア代表として国際線を戦っている立場であり、合流後間も無いという事でベンチスタートだったこの日。
存在感を示すべく、早々にフィニッシュに絡みにいったイヨンジェ。

13分にはゴールキックから、イヨンジェを狙ったロングボールのこぼれを拾った上門がミドルシュート(DFに当たる→GK清水セーブ)と、ターゲットマン絡みでの好機を作っていく岡山。
しかし京都も黙って指を加えているクラブでは無く、以降反撃。
16分はヨルディ・バイスのロングパスを、ピーター・ウタカが収めたのちヒールパスで繋ぎ、こぼれた所を三沢がダイレクトでシュート。(ブロック)
22分には右サイドから中央へ渡ったのち武田が縦パス、ウタカのポストプレイを経て武田がダイレクトでシュート。
ブロックされたボールを三沢が繋ぐと、再度ウタカのポストプレイから三沢がダイレクトでシュート。(枠外)
普段と変わらぬ、中央主体で細かなダイレクトパスの連続でゴールを狙いにいく攻撃を見せ始めます。
25分に飲水タイムでブレイクとなり、クロスを入れてターゲットに撃たせたい岡山・簡単にクロスは入れず中央で崩したい京都と、対照的な攻撃が垣間見えた第1クォーター。

再開後、28分には京都が、岡山GK梅田のフィードを宮吉が頭でカットする(そのままゴールラインを割る)場面が生まれ。
相変わらずハイプレスでのハイテンションなサッカーが繰り広げられていたものの、試合展開としてはやや膠着。
岡山は後方からロングパスをエリア内へ供給し、2列目の選手を走らせに掛かる攻撃に活路を見出し。
一方の京都も、サイド攻撃に活路を見出す場面が見られ、(主に右サイドバックの白井康介が)クロスを上げる割合が増し。
裏の手を見せ始めつつも、フィニッシュには繋がらずに時間が進んでいきました。

終盤を迎えた43分、上門が敵陣深めでボールカットに成功し岡山の攻撃。
一旦戻したのち白井永地が縦パス、イヨンジェのポストプレイでこぼれた所に上門が走り込んでシュート、しかしバイスが懸命に足を延ばしブロックで防いでコーナーキックに。
その左CK、キッカー石毛のフリック狙いのニアへのクロス、井上がすらしたボールが京都・武田に当たりゴールへ向かうもGK清水が抑え。
京都にとっては冷や汗モノの時間帯となりますが、京都最後の攻撃、パスワークから持ち上がった荻原が岡山・上門に倒されて反則。
エリアからすぐ手前という絶好の位置での直接フリーキックを得て、十分時間を掛けたのち三沢が直接狙いましたが、壁を直撃してしまいモノにならず。
同時に前半終了の笛が鳴り、スコアレスで折り返します。

共に交代は無く後半が始まり、早速の後半1分に好機を得たのは岡山。
ここもイヨンジェ目掛けたロングパス、クリアされたボールに石毛が走り込んでそのままミドルシュート、しかしブロックに当たって僅かにゴール左へと逸れ。
この日得意の形で好機を得た影響か、以降押し気味に展開する岡山。
8分に決定機といえる形を迎え、左サイドでクリアボールをそのまま徳元が裏へ送ると、フリーで上門が走り込み。
さらに中央にはイヨンジェがフリーで走り込んでおり、後はそこへクロスを送るだけという上門でしたが、上がったクロスは単騎追い掛けた京都・麻田がその間で頭でクリア。
麻田のファインプレーで何とか防いだ京都。

この時間帯は中々ボールを前に運べず、好機すら作れない苦しい状態であった京都。
次第にMFのうちの一人が最終ラインに降り、後ろ3枚でビルドアップを始めるシーンが目立ってきたのもその影響でしょう。
しかしこれで落ち着きを得られたか、12分には岡山のパスミスから好機、パスを繋いだ末にウタカがエリア手前でキープする局面に。
左手前からウタカが上げたクロスをファーサイドで宮吉が収め、シュートを放ったものの岡山・井上がブロックで防ぎ。
岡山もセンターバックの好守で救われるシーンが生まれ、どちらが先に得点するのか、熱を帯びてきた試合展開。

その後先にフィニッシュに辿り着いたのは岡山で、16分自陣でのパウリーニョのボール奪取からカウンター気味にボールを前線に運び。
左サイドで上門・徳元・パウリーニョのパス交換が行われた後、上門がそのままサイドからクロス気味のシュートを狙い、これがゴール右へと際どく外れ。
惜しくもゴールはならなかったものの、京都の昇格を阻止するゴールへの期待が高まるホームの岡山。

そんな流れを変えにいくように、直後の17分に京都が選手交代。(三沢→福岡)
以降は前半控えめだったクロス攻撃を仕掛け、両SB(右=白井康・左=荻原)が盛んにサイドを抉ったのちクロスを送ります。
それでも岡山と違い決定打には繋がらず、22分に岡山がイヨンジェ→デュークへと交代した所で後半の飲水タイムが採られ。

勝負の第4クォーター、先に好機を作ったのは岡山で25分。
サイドでの細かい繋ぎからサイドチェンジを交えつつの長いポゼッションを経て、中央から白井永がエリア内右へロングパス。
走り込んだ河野がヘッドで折り返し、クリアされたボールを白井永がミドルシュート。(ブロック)
これでまたも流れを得た岡山、今度はサイドで組み立てても容易にクロスにはいかずと、前半から逆になったかのような攻撃を見せ始めます。

一方の京都も27分、今度は持ち前のダイレクトパスの連続による中央突破。ウタカを中心に細かく繋ぎ、松田のポストプレイでそのウタカにシュートチャンスが。
しかしループを狙ったのかウタカのシュートはジャストミートせず、ゴール右へと逸れてしまいました。
そんなシーンもあり流れを得れない中、31分に再度交代カードを切る京都。
白井康・荻原・武田→長井・黒木・庄司と、一挙に3枚替えを敢行します。

これで再度戦闘意欲を上げ、意識を前へと振る京都。
福岡がスライディングで反則・警告を受ける(32分)場面もありましたが、33分には交代で入った長井が中央からミドルシュートを放つ(エリア内の宮吉に当たり枠外)など、フィニッシュへの意識を取り戻したかに見えました。
尚、この場面ののちに岡山・井上が鼻から出血し、治療のためピッチ外に出る事となりました。(36分に復帰)
直後に岡山は徳元→木村へと交代。

終盤を迎え高まるテンションの中、39分には京都・バイスが岡山・デュークとの競り合いで倒れると、デュークに向かいヒートアップする場面も見られ。
自力昇格に向けて戦闘意欲は最高潮といった所で、直後の40分に切り札としてイスマイラも投入されます。(松田と交代)
しかしそんな意欲が空回りするかのように、以降はお互いにボールを素早く前に運ばんとするも、中々好機に繋がらずに時間が経過するもどかしい展開となります。

そんな中で岡山の最終ラインが右上がりの形を採り、河野が前に出る分サイドハーフの石毛がフリーマン的に動き回るのが目立ち。
その形から45分に好機、左サイドでスローインを受けた石毛からデュークに渡ると、エリア手前左という難しい位置からシュート。
これが絶妙な軌道でゴールを襲い、バーを直撃するという際どいシーンとなりました。
惜しくもゴールはなりませんでしたが、これを境にして一気に岡山ペースに針が振れてアディショナルタイムへ。

石毛の動きと共に、木村が逆の右サイドでプレーしたりと流動的に攻める岡山、白井永がドリブルでエリア内右を突いて右CKをゲット。
そのCK、キッカー石毛のクロスを中央で安部が合わせヘディングシュート、しかしこれも惜しくもゴール右へと外れ。
その後は元のポジションへと落ち着きを見せるも尚も攻勢が続く岡山、パウリーニョのボール奪取から、左サイドで木村のスルーパスがデュークに渡って抜け出し。
そしてデュークの低いクロスが守備ブロックの遠目を突くと、ファーサイドで上門が受けたのち石毛がシュートを放ちますが、京都・庄司がブロックで防ぎます。
その後も宮崎智のシュート(ブロック→GK清水キャッチ)、パウリーニョのシュート(枠外)が遠目から放たれる等、完全に凌ぎを強いられた京都。
反撃に出る隙も無く、最後まで昇格へのゴールの道筋が生まれないまま、試合終了の時を迎え。
スコアレスドローで勝ち点1に留まる事となりました。

岡山の意地に上回りを見せられた格好の京都。
結局翌日の試合で4位・甲府が勝利したため、今節での昇格はお預けとなり。
それでも後勝ち点1で良い状況に迫り、残り2節。
対戦相手は千葉と金沢ですが、彼らの意地のサッカーを振り切り、ゴールに辿り着けるか注目となるでしょう。


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