ぶらりドリブルの旅

ひたすらサッカー観戦がメイン

DAZN観戦 2022年J3リーグ第23節 FC今治vsギラヴァンツ北九州

2022-09-08 16:01:32 | サッカー視聴記(2022年その他)

<今治スタメン> 4-4-2
GK 茂木
RSB 駒野 CB 安藤 CB 飯泉 LSB 下口
RSH 山田 DH 楠美 DH パクスビン LSH 福田
FW 中川 FW 高瀬
<北九州スタメン> 4-4-2
GK 加藤
RSB 長谷川 CB 本村 CB 河野 LSB 永田
RSH 佐藤亮 DH 永野 DH 西村 LSH 中山
FW 前川 FW 上形

橋川和晃監督の宣言通りにホーム3連戦を3連勝したうえで、上位の鹿児島との一戦に臨んだ前節の今治。 
しかしそこでウィルスの魔の手に襲われ、メンバーを大幅に変更して臨まざるを得なくなってしまい。
中川・下口・飯泉以外は全員入れ替えという事態で、白兵戦に近いサッカーを仕掛けたでしょうか。
4-3という乱打戦のスコア・双方合わせて警告11度(退場2人)と大荒れに近いなか、インディオのハットトリックもあって制した今治。
前回書いた記事の中で「結果主義への傾倒」と危惧したものの、イレギュラーな事態によりただただ「内容よりも結果」を求めざるを得ない状況に陥った感がありました。
しかしまだ目標の昇格を目指すには追う立場なのは変わらずで、この日の相手は北九州。

GK茂木に安藤・楠美と、ある程度レギュラーメンバーが復帰して迎えたキックオフ。
そのため内容も戻りつつあったか、前半1分にいきなり中川がエリア内右からシュート(ブロックされてGK加藤キャッチ)と好機を作る今治。
その流れのままに3分には右サイドでのスローインから、駒野が(パクスビンとのパス交換で)溜めを作ったのち裏へミドルパス、走り込んだ山田からマイナスのクロスが入り。
そしてニアサイドに中川が走り込んだ所、後ろから止めにいった北九州・永野に倒されると反則の笛が鳴り、早々にPK獲得という運びになります。
キッカーを務めるのはセンターバックの安藤と意外な人選でしたが、既に今季PKで1点決めているとの事で。
その期待通り、GKが届かないゴール左上というコースへ蹴り込んで決めた安藤。
今治が幸先良く先制に成功しました。

対する北九州。
昇格争いに絡む事すら出来ていない今季、何となく「普通のチーム」となってしまったという印象であり。
放送席の談では「プレスの熾烈さが特徴」との事ですが、8分にその片麟が。
ロングボールを蹴り込み、今治が回収した所をすかさずプレッシャーにいき、敵陣深め右サイドで佐藤亮が奪う事に成功します。(その後永野がクロスを上げるも中山には合わず)

しかしリードされた事で、主体的な攻めも見せなければいけない北九州。
今季3試合目(スタメン2試合目)である長谷川の動きが今一つに映り、その影響か右サイドバックを絞らせる形での最終ライン3枚によるビルドアップ体制を採り。
それにプレスを掛ける今治は、長谷川に対して高瀬と福田のどちらが付くかでやや迷いが見え、そこが隙となって脱出される場面が見られました。
全体としては、2度追いが顕著な高瀬が前線に入っている事で、彼の動きで他の選手の役割も決まるといった感じ。
北九州CBに対しても、高瀬が2度追いする際は中川がボランチの側に付くという具合であり。
2度追い出来る選手は有り難い限りでしょうが、ミラーマッチなためマンマークの方が難しく構えずに済み良かった気もしました。

12分にカウンター気味に攻める今治、中川の右からのカットインから福田のポストプレイを経て、パクスビンが強烈なミドルシュートを放つもGK加藤がキャッチ。
14分にも福田が細かいタッチで左サイドから仕掛け、エリア内左を突いてシュートするもGK加藤がキャッチ。
ともに攻撃機会は互角ながらも、相手GKを働かせるシーンが目立つ今治の方が押し気味という印象を残して飲水タイムに突入します。(22分・その直前に、福田をスライディングでチャージした北九州・中山に対し警告)

ブレイクが明けると、北九州は長谷川が絞らず、しっかりと右サイドに張る体勢を採って攻撃を組み立て始め。
その分前川が降りて出口を増やす事でカバーするというビルドアップ。
ようやく機能し始めたという以降の長谷川の印象で、両サイドをくまなく使って攻め上がり、急所を突く縦パスを中心に好機を作ります。
しかし成果は、29分にコーナーキックからの本村のヘディングシュート(GK茂木キャッチ)ぐらいに終わり。

その後は今治のプレッシングに対し、キープする西村が自らゴールラインを割ってしまいCKを与える(33分)など、前節から続く今治の総員突撃ともいえる姿勢に苦戦が色濃く表れます。
36分には福田のパスカットから右サイドへ展開すると共に自らも右へと移動、エリア内右でパスを受けた福田がクロスを上げると、ファーサイドで中川がジャンピングボレーの形でシュート。
しかし北九州・長谷川がブロックして何とか防ぎます。

1-0のまま前半ももうすぐ終わりという所で、今治はやや消極的になってしまったでしょうか。
アディショナルタイムに突入して北九州の攻撃、右サイドで長谷川が持ち上がると、対面となるべき福田はプレスにいかず最終ラインに入り。
緊急的な5バックという、いかにも前半を無失点で凌ぎたい思惑が表れましたが、これが裏目となります。
長谷川のパスを受けた佐藤亮が、ボールキープする所をその福田に反則を受け、フリーキックを得た北九州。
キッカー永野のクロスをニアサイドで西村がフリックし、ファーへ流れたボールが下口に当たってゴール方向へと跳ね返り。
GK茂木が必死に跳び付いて抑えたものの、ゴールラインを割ったという判定が下され、オウンゴールの形で同点となります。

GK茂木を中心に猛抗議をした今治サイドですが判定は覆らず、そのおかげで前半の残り時間は逆上気味に。
一度の攻撃機会で北九州の選手が3人も倒れるという珍妙なシーンが作られてしまいます。
結局FKを得た今治ですがゴールは奪えず、1-1で折り返しとなりました。

後半開始、の前に北九州サイドが動き、前半37分にゴール前の競り合いで痛んだ本村が交代となり。
代わりに藤原を投入して臨みました。

不運な形で追い付かれた今治、再び勝ち越さんと攻勢に入ります。
大ベテラン・駒野を中心に右サイドで攻め上がり、クロス攻勢から数多CKを得ると、そのキッカーも駒野が務め。
後半7分に3本目(後半のみで)の右CKから、駒野のファーサイドへのクロスを安藤が収め、シュートを放ちましたがブロックに当たり枠外となり再度右CK。
今度は中央にクロスを上げた駒野、これを飯泉が合わせヘディングシュートを放ちましたがゴール上へと外れと、押し込みながらも得点は奪えません。

今治のCK攻勢が終わったのちの、北九州最初の攻撃が10分。
中央で受けた西村が左へ長いパスを通し、受けた永田がエリア内へスルーパス、走り込んで中山からクロスという縦に速い攻め。
このグラウンダーのボールにニアサイドに走り込んだ上形が合わせ、コースを変えるだけとなったシュートがゴール内へと転がり、流れるような攻撃を締めくくりました。
「ピンチの後にチャンスあり」の如く、ワンチャンスをモノにした北九州。

追い掛ける立場となった今治は、すかさず攻撃の重点を切り替え。
下口を軸とした左サイドアタックへと変更すると、効果は直ぐに表れました。
13分下口のスルーパスに走り込んで受けた高瀬がクロス、これが高い弾道でファーサイドを突くと、走り込んだ山田が合わせボレーシュート。
しっかりと捉えたボールが左サイドネットに突き刺さり、同点に追いついた今治。

この試合も点の獲り合いとなるなど、白兵戦は尚も続くといった今治の戦い。
相手を同じ土俵へと引き込むかのように、以降も北九州ゴールに迫り。
17分にはプレスを嵌めて敵陣で高瀬がボールカット、すかさず送られたスルーパスで中川がGKと一対一に持ち込みます。
そしてエリア内で左へ切り込む姿勢から、GK加藤の右を破るシュートを放った中川でしたが、ゴール右へ僅かに外れてしまいモノに出来ず。
しかし果敢に前からいく姿勢は変わらない今治、20分にも北九州のパスミスを誘いショートカウンター。
拾ったパクスビンがすかさずシュート、北九州・河野のブロックに阻まれるも、こぼれ球を拾った下口が反則を受けた事で直接FKを得ます。
左ハーフレーンという位置からキッカー駒野が直接狙い、ゴール右上を捉えたもののGK加藤のファインセーブに阻まれ、これも惜しくも実りません。

押し込まれる北九州、既に18分に2枚替えを敢行(長谷川・永野→藤谷・針谷)したものの流れを変える事はままならず。
しかし23分に佐藤亮が今治・下口にチャージされ倒れ込むと、半ば強引に飲水タイムに持ち込まれ、ブレイクの時間を得ます。(佐藤亮は1分程倒れ込むも、無事に復帰)

そして再開されると、前川が縦パスを受けに中盤に降り、サイドハーフが中央に絞ったうえでSBを押し上げるという攻撃でリズムを掴む北九州。
自分達の持ち味を取り戻す方向へと傾倒したブレイクだったでしょうか。
今治サイドが29分に3枚替えを敢行(高瀬・福田・駒野→千葉・近藤・冨田)してもその流れは変えられず。

迎えた33分(32分に北九州は上形→狩土名に交代)、ここも降りてポストプレイに入った前川が、後方から(今治・楠美に)反則を受けた事でFKに。
キッカー針谷が放り込みを選択せざるを得ない所からでしたが、そのロビングがエリア内左の河野に合い、折り返されたボールを中央で西村がシュート。
ゴール右上へと突き刺さり、セットプレーをモノにした北九州が勝ち越しを果たしました。

再び追う立場となった今治。
先程の交代により右SBへとポジションを移した下口を中心に、右サイドへと傾倒していく攻撃ですが、既に時間も少なくなってきたので形振り構ってはいられず。
ニアサイドにクロスを入れ、そこに千葉や中川が跳び込むという狙いは見られたものの、シュートは40分の中川のヘディング(枠外)ぐらいに終わり成果は上がりません。

ATも間近という所(43分)で右サイドからのFKを得た今治、このタイミングで最後の交代枠を使い(山田、パクスビン→フィリップ・ピシュチェク、三門)、少ない残り時間に賭ける体制に。(北九州は既に42分に永田→池高へと交代)
クロスが何度もクリアされても、CBが前残りしたままで次々と放り込み。
そして中川のクロスから、ピシュチェクが中央で合わせたボールが浮かび、こぼれた所を残っていた安藤がシュートで締めます。
しかしGK加藤のセーブに阻まれ、劇的な同点弾は生まれず。

突入したATでも押し込むものの、どうしてもゴールに辿り着けない今治。
ピシュチェクが反則チャージを頻発させてしまい北九州に時間を使われるなか、最後までゴールに迫ったものの、結局2-3のまま試合終了の笛を聴く事となり。
これで今治は11試合ぶりの敗戦となりましたが、足を止める事無く今後も昇格争いへの生き残りを賭けての戦いは続く事でしょう。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« DAZN観戦 2022年J2リーグ第3... | トップ | TV観戦 天皇杯 第102回JFA... »

コメントを投稿