“本番”でも、大田クンのこんな笑顔とVサイン待ってます
「プロ野球フレッシュオールスターゲーム2009」(7月23日、札幌ドーム)の出場候補選手が26日発表され、巨人のドラフト1位ルーキー、大田泰示内野手(18)=東海大相模高=らが選出された。大田はこの日、MVP(賞金100万円)奪取を宣言。G戦士では46年ぶり2人目となる勲章をつかみ、1軍昇格へのステップにするつもりだ。
大田の目が輝いた。川崎市内のジャイアンツ球場で吉報を聞いた18歳は、晴れ舞台に胸躍らせた。
「ボクのフルスイングを見てもらいたい。これまですごい方々がMVPを獲っているんですよね。獲れたら最高です」
フレッシュ球宴のMVPといえば、スターへの登竜門。92年のイチロー(当時オリックス)、04年の青木(ヤクルト)ら歴代受賞者にはそうそうたる選手が名を連ねる。スター候補生が集う一戦で輝きを放てば、目標の1軍への道も開けてくる。
イースタン開幕当初はプロのスピードに苦しみ、結果が出ない日々が続いた。寮の地下では、今回同時に出場を果たす同期の橋本(仙台育英高)と連夜の素振りを敢行。さらに、高卒2年目で遊撃の定位置をつかんだ坂本と食事を共にし、1年目の過ごし方や心構えを学んだ。
貪欲(どんよく)な姿勢が徐々に実を結び、23日のロッテ戦で3号ソロを放つと、翌24日の西武戦で2試合連続の4号。1割台だった打率も.219まで上昇。目標に掲げた「フレッシュオールスターまでに2割6分」へ、着実に進んでいる。
G戦士のMVP受賞は、63年の河東真(かとう・まこと 1軍通算6試合、2打数0安打)が最後。46年ぶりの栄誉に向け「ホームランを打って、いいアピールができたら」と力を込めた。(サンスポ)