スタメン出場した横浜・仁志=横浜
(交流戦、横浜1-7日本ハム、2回戦、1勝1敗、29日、横浜)今季限りでの現役引退を球団に申し出た仁志が、「1番・二塁」で、4月18日の阪神戦(横浜)以来の出場。指揮官は出場選手登録抹消時の大矢監督から、田代監督代行に交代。ベンチ内の“景色”もかわった。
「チームの雰囲気が明るくなった気がする。決して邪魔にならないようにしたい。いろいろあった? まあ、ひとまず平常心でやりたいね」
1軍合流した前日28日には、諸問題をシーズン終了までひとまず“封印”する考えを示した。「いい状態になったので、昇格をきめた」と話す田代監督代行は、仁志を戦力と考える一方、若手に競争意識を持たせる相乗効果も狙う。
仁志の抹消後、大卒5年目の藤田と大卒7年目の北川が二塁の定位置争いを展開。守備に定評があり、打撃を課題にする藤田が交流戦に入り、成長。22日の西武戦(西武ドーム)から5試合連続安打を放つなど、進化の片鱗(へんりん)を見せている。一方、しぶとい打撃が魅力の北川も、藤田の対抗馬として奮闘中だ。
そんな状況下でスタメン復帰した仁志。第1打席は二ゴロ。三回先頭での第2打席では中飛。投手の三浦が自ら右前打した直後にまわってきた五回一死一塁では、投ゴロ併殺打に終わった。八回一死走者なしの第4打席では四球で出塁したが、得点には結びつかなかった。
「若手がポジションを奪い取ってほしい」と田代監督代行。仁志の復帰で若手の闘争心にさらに火がつけば、チームの層は厚くなる。(サンスポ)